2017.10.30(月)~10.5(日)
1984年多摩美大日本画科卒の同級生が平成の幕開けとともに立ち上げたグループ展。
世はバブル期の幻影のただ中にあり、銀座のタクシー乗り場には溢れんばかりの人が並んでいた。世界ではベルリンの壁が壊され、東西の融和が図られようとしていた頃、LABO展は銀座で産声を上げた。
以来、途切れる事なく回を重ね最初の3回は7丁目の画廊篁、以後は8丁目金春通りのギャラリーイセヨシ、平成9年からは独立開業した柴田悦子画廊でその歩を進めることになる。
それぞれに個展を開催しつつ、LABO展では命名のとおり実験作を問う機会とし、その成果を翌年の発表に反映してきた。
今展では、麒麟が心境著しく深め、自分の個性を日本画表現に自然に溶け込ませ
る意欲作を描き、平野俊一は信州上田にアトリエを構えた事により、風景画に新境地を開いた。越畑喜代美は墨彩から線描の妙味に目覚め、猫の簡潔でユニークな動態を発表している。
是非、29年の進化ぶりをご覧頂きたい。