2018.10.8(月)〜14(日)12:00〜19:00
祝日〜18:00 最終日〜17:00
1983年多摩美大加山又造クラス卒業の原誠二さんは、コンクールや個展グループ展などを中心に精力的に発表を続けている日本画家。
当画廊では2012年から断続的に個展を開催、今回で4度目のお付き合いになる。
主題は一貫して自身の脳裏にある風景ー取材してる場所があるわけではない。あくまでも一筆が描き起こした一つの起点を手掛かりに広がっていく光景という。
それはこの宇宙のどこかにある、地球に似た星の風景ではないか、と思わせるリアリテイのある幻想だ。潮の満ちた海、海岸には赤い屋根の東屋があり、その上には厳しい山なみが続く。
空には赤い天体が二個、三個。
4メートルを越す長尺の作品ながら、一分の隙間もなく描きこまれた画面が醸し出す圧倒的なリアリテイに目が右往左往する。横構図だか、中国古典山水画の縦構図の迫力を思い起こし、しばしこの空間にに遊ばせてもらおうと雑念を放棄した。
他に花卉図など、やはり加山クラス男子の面目躍如たる作品も。
群馬大学非常勤講師 大原学園高崎校非常勤講師 群馬県高崎在住