個展

中 千尋 展ー美しい女には物語がある

2018.10.29(月)〜11月4日(日)
12:00〜19:00   最終日は〜17:00

鏑木清方や伊東深水など、佳き時代の美人画に触発され、彼等と共にあった文学や歌舞音曲などにも親しみながら、独学で絹本着彩の日本画や水墨画を描いてきた中千尋。
5回目になる今展では、樋口一葉の作品から描き起こした「美しい女」たちの他、得意とする踊りの世界や、神話伝説などに想を得た物語を描いている。
特に「浦島」の乙姫、「三保」の天女の大作二点は鏑木清方が同題材の双幅を描いている事から、私淑する師へのオマージュと思われ、みずみずしい情感に溢れた見応えのある作品となっている。
また、美人画に挑戦するにあたって必須の素養と、習い始めた日本舞踊も花柳流の名取はおろか師範を許される腕前となり、数々の名曲を知悉しあらゆる所作や衣装などの約束事に通暁する粋人となった。
この間、美人画の制作にとどまらず、普及活動や研究に努め、美人画の詳細な解説、八王子芸者衆による八王子踊りの復活に多大の貢献をした事を記しておきたい。
会期中、11月3日1時から2時まで「唄って踊ってちんとんちゃん」と題して、盟友こうの紫さんの三味線で、花柳流師範・中太郎としてのスペシャルライブを開催し、作品と共にその背景となった踊りをご披露するという。
ご一報いただければ、どなたでも無料で日本の芸能と「美人画」から抜け出た美人を堪能できる趣向である。
是非ご観覧を。
筑波大学芸術専門学群卒業

IMG_3634 IMG_3635 IMG_3636 IMG_3639 IMG_3640 IMG_3641 IMG_3643 IMG_3625 IMG_3626 IMG_3627 IMG_3628 IMG_3629 IMG_3630 IMG_3631 IMG_3632 IMG_3633