2018.11.19(月)〜25(日)12:00〜19:00
祝日は18:00 最終日は17:00まで
神戸生まれで京都在住の洋画家・馬場京子さんとのご縁は、3年前に遡る。
親しくされていたギャラリーニケのご主人が急逝され、予定していた個展が開催出来ず困っていらしたのだ。
共通の友人である画家さんのご紹介もあり、2年前に当画廊で初個展。日本の神話や物語を馬場京子流に解釈して描いた作品は支持体が法然院の床板ということもあり、強烈な印象だった。
聞けば京都では生田耕作氏の奥様に見出され、そのご縁の画廊で発表されていたとのこと。植物や動物などと合体した女性のエロティシズムを描きながら、あまり媚びた所のない画風。
今展では板ではなく漆喰の地に、版画やアクリル、岩絵具など様々なメディアを駆使した幻想的な女性像を描いた。
少女時代を過ごした神戸・山手の家はまさしく山中にあり、虫愛づる姫君に育ったらしい。自然のいきものの生理を女性像に託し、それらの化身として描いているようにみえる。
幻想的とはいうものの湿った情とは無縁の乾いた観察眼が彼女の真骨頂であろう。是非このワンダーランドへ!