2019.2.12(火)〜17(日)12:00〜19:00
最終日〜17:00
1998年女子美大大学院日本画科修了後まもなく、当時出品していた創画会の村越由子・小林身和子との三人展が初めてのご縁。
直後の2001年に初個展。以来毎年コツコツ描きためた作品を発表し続けている。
初期作品は胡粉や岩絵具を細かなタッチで積み重ねた心象画ー抒情詩のような柔らかさが印象的だった。
その後回を重ねる度に岩絵具より墨が目立ちはじめ、生きる苦悶の跡が絵肌から見え隠れするようになった。
白い絵具に代えて、最近とみに透明感を増した墨が創り出す余白の「白」。
遊ぶように奏で、踊るように掃き、思索するように垂らす墨の跡を辿るひと時の旅。この一年の直野恵子が集約された空間は、まるで雲か霞の中にいるかのような浮遊感に満ちている。
これは是非現場で美味しいお茶とともに味わっていただきたい。