個展

絵画と俳句とそのあいだ

2019.8.23(金)〜31(土)12:00〜19:00
日曜〜18:00   最終日〜17:00

俳句      石丸雄介  進藤剛至  阪西敦子
日本画   石田翔太  三橋 卓

まずは今展のstatementから

ー牡丹画いて絵の具は皿に残りけり
正岡子規
明治の俳人・正岡子規(1867-1902)は実物・実景から発想を得て作品とする「写生」の手法を画家との交流を通して育んだと言われています。子規の作ったその潮流は近代文学に大きな影響を残しました。そして時は現代へと移り、子規が創刊に携わったホトトギスの俳人が画家と邂逅します。本展覧会は日本画家二人と俳人三人の交感による試みです。絵画作品に対して俳人がそれぞれ三句ずつ詠み、画家は帰ってきた句を材料に一作描きます。
それぞれが先行する作品から何を紡ぎ出したのか、どんな余白を残したのか。作家の視線や創作の過程も味わっていただければ嬉しく思います。

絵画と文芸が切り離されて久しい。折にふれこの絆を取り戻すべく文人画や水墨画、書法の研究会、はたまた美術関連の方々との俳句会を閉廊後の画廊で開催している私としては、今展は実にうれしい試みなのである。

3人の俳人の方々は若手ながら、ホトトギスのみならず俳壇で活躍する俊英であり、2人の画家は京都芸術大学日本画科修士課程修了の精鋭。

このチームで俳句と絵画の応酬をした成果が今展で披露される。いわゆる俳画と言われるものとはちょっと違うが、間合いの妙味を味わう見者が是非欲しいところ。絵と言葉で出来た森の中に彷徨にいらしてくださいね。

24日(土)  29日(木)19:00より
佛淵雀羅先生の捌きによる連句の会開催

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