個展

中川雅登 日本画展

2021.4.1(木)〜10(土)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

山野草を微妙繊細な線で描く中川雅登の3年ぶりとなる日本画展。
豊橋在住のため、東京との自在な往来が制限され、何かと不自由な日常であったが絵の中の山野草は凛とした品位を保ち、楚々としたその魅力を伝える。

画家が描く花を選ぶ時には、何か相性というようなものがあるらしく、牡丹や薔薇のような豪華な花が得意な人もいれば、すみれやタンポポの可憐を描きたい人もいる。素材も技法もそれぞれの花に合わせて様々にある中、中川は鉄線描にこだわり先年までは柔らかな絹にその跡を記していた。
さて、今年は如何にと作品の並ぶ会場を見渡すと、俄然深みを増した色調になっている。聞けば和紙に金泥・プラチナ泥を用い余白に意識を向けた、のだとか。

男子(女子も)三日会わざれば刮目してみよ
という。3年も会わなければ言わずもがな。ひたすら刮目して首を垂れるのみである。

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