個展

東アジア絵画のなかへ ──収斂と拡散 East Asian Painting ──Convergence and Diffusion VOL.1 田澤 苑実展

2021.8.30(mon.)〜9.4(sat.)

今回スタートの田澤苑実展を第一回として以後毎月第一週に7名の画家の連続個展を開催する。最終回には東アジア4ヵ国の共通ツールである墨の競作展を予定ー

この連続展の挨拶文をご紹介する

私達が出会った多摩美術大学日本画専攻では、近年東アジアからの留学生が増えています。彼・彼女らと交流を深め、共に制作する中で世界の各地域から学生たちが学びに来る「日本画」とは一体何なのだろうかという疑問が生まれ、多様な論議を重ねながら東アジア絵画研究会を結成しました。
本展覧会は昨年東京都美術館で開催された、都美セレクション2020「東アジア絵画のなかへートランスする「日本画」の可能性」に続く、第2回目の展示となります。
韓国、台湾、中国、日本それぞれにルーツを持つ7人の作家が個展をリレー形式で繋ぎ、最後には技法を墨と紙に限定したグループ展を開催いたします。

出展者会期
9月 田澤苑実 8月30日〜9月4日
10月 オウ ギョウユウ10月4日〜9日
11月 張静雯 11月1日〜6日
12月 小林明日香 12月1日〜6日
1月 呉逸萱 1月17日〜22日
2月 森田舞   2月7日〜12日
3月 宮本京香  3月7日〜12日
4月 グループ展 4月1日〜9日

さて、初回の田澤苑実は1992年埼玉に生まれ、2019年多摩美大大学院日本画専攻修了、2021年4月から日本画研究室の副手として勤めている。
今展では得意の草花図のラインナップで画廊に爽やかな風を呼び込んでくれている。特に葉の重なりの繊細さは見事。一見柔らかに見える色相の細部に極小のミラクルが隠されている。小さい頃兄上と夢中で探したという昆虫の目線で絵を描いているのかもしれない。
まずは実見をオススメ!

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