2020.1.29(土)〜2.5(土)
12:00〜19:00 日曜〜18:00
最終日〜17:00
かわいい文人画と称されてから幾年、越畑喜代美の描く半径100mの宇宙はいよいよ自在に遊び心を誘う。
大山紙にガラスペンで描く砂利道シリーズは、その間に咲く小花がいっそう清々しく淡々とした日常を伝える。
今展では、恩師・堀文子先生に「あら、あなた。とてもいいお暮らしをしてらっしゃるのね」と評された越畑喜代美の日常に光を当て、越畑が自宅近辺で催している「一箱古本市」の銀座版を併催する事とした。
越畑の一箱と共に、ジェンダー研究と美術評論で知られる元栃木県立美術館学芸員の小勝禮子氏と、詩人であり長年の美術愛好家である田野倉康一氏にご協力を仰ぎ、お二人からも一箱ずつ提供してもらい俄か古本カフェとして静かにお客様をお待ちしているところ。
オミクロンの猛威のなかではあるが、越畑のただ端然と咲いている野の花は変わらぬ日常を湛え、お二人の書庫から掘り出された本もまた美術ファンの目を楽しませるに違いない。絵のある図書館、あるいは本のある日本画展ー大切な蔵書から一箱ご提供下さった小勝堂古書店と古書肆田野倉主人に心からの感謝を❣️