2022.2.7(月)〜12(土)
12:00〜19:00 最終日〜17:00
昨年9月から毎月初めに開催しているリレー形式のグループ展「東アジアのなかへ-収斂と拡散」。今回は富山生まれの森田舞の登場である。
今展の森田舞は黒い月や飛翔する鳥のシルエットを配した天地の生動を象徴的に描く。なにか起こりそうなエモーショナルな筆運びに、目立たぬよう金砂子を撒き豪奢で緊張感のある画面を作り上げている。
前シリーズでは重厚な絵肌に杭のような形象が配された抽象的な作品群を描き存在感を示したが、今回の連作はどっしりと動かぬ空気に風を吹き込んで風雲急告げるドラマティックな画風へと変貌を遂げた。
次の連作への予兆も感じさせる見応えのある展示に加え、先般直木賞を受賞した今村翔吾氏の受賞作「塞王の楯」のカバー下の原画もご紹介しているので是非ホットなうちに。