2022.3.7(月)〜12(土)
12:00〜19:00 最終日〜17:00
昨年9月から毎月初めに開催している個展リレー形式のグループ展「東アジアのなかへ」最後の個展が今日から。
この後、4月1日より参加メンバー全員による「墨展」を開催し、この研究展の満了を迎える事となる。
宮本京香(みやもときょうこ)は高校までを韓国で過ごし、2020年に多摩美大大学院修了。プロの画家として立ち行くよう必死の努力を重ね、大学1年の時からすでに契約画家として活躍している。
凄まじい集中力で描かれるゴスロリ少女たちの背後には銃と見まごうばかりのカメラの砲列。人が背負う様々な業を視覚的装飾として表現しているのだという。どうせ背負う業なら、ネガティブではなく、出来るだけ盛大に派手な表現でと制作の構想を練るとのこと。ちなみにゴスロリ趣味は韓国時代からという筋金入り。日本の雑誌を取り寄せファッションの研究も怠りなかったそうだから、もちろんモデルさんには自前の服を着てもらう。
また、制作する過程で色々な技法の魅力を知り、一つに絞らずにやってきた宮本。多摩美大日本画科の修了制作を油画で描いた最初の学生なのだとか。
既成概念に縛られず、自分の拘る世界に徹底的に埋没する、その事を今展のテーマである「盲目の理」として描いた本展は最終個展に相応しい見応えのある展覧会となった。ぜひにも!