個展

旅する着物展with吉田悦子(沢くるみ籠)

2022.5.8(日)〜14(土)12:00〜19:00
日曜日18:00 最終日は17:00

怒涛の25周年記念展(皆様、本当にお力添えありがとうございました)ー100点の搬出と送り出しの準備にほぼGWは消え去り、いよいよ今日からは恒例の旅する着物展。

日本の伝統的な染め織の魅力を、もっと身近に味わい伝えたいと始めたこのミッション。

今回は越後上布や絣紋紗など夏仕立てのドレスコート、立涌絞りや涼しげな色の総絞りのワンピース、大島紬のパンツスーツ、蝶柄の縮緬ドレスなど季節感満載のラインナップです。
デザイナー先生の25周年タイアップで今回は特別にサンキュー価格と末広がり価格でご提供する事となりました!

また、郷里・秋田男鹿で自生する沢胡桃の樹皮を編み込んだ素敵な籠バックや小物を作る人気作家・吉田悦子(一字違い)さんが特別に提供してくださった作品も並びます。
東北には山葡萄や沢胡桃の樹皮・あけびの蔓や竹を編み込んだ籠細工の伝統がありますが、元は農作業で使われて一般に普及していたものが、機械化やビニールなどの廉価なものに置き換えられるようになると、編み手の技術の継承も難しくなってきました。帰郷してみると、道の駅にあるのはビニールで編んだ廉価版ばかり。確かに山葡萄も沢胡桃もあけび蔓も杉だらけの山から消え、下処理の難しさや手間を考えると割に合わない、需要がない、という三重苦では後継者も少なくなるはず。
しかしその中にも染め織の世界と同じように、そこに限りない魅力を感じて創作に余念のない方々がいる事も確か。
今回、ご紹介する吉田悦子さんは自然豊かな男鹿地方の裏山から沢胡桃の樹皮を取り、乾燥させ手で割いて材を作り複雑な編み込みを施せる貴重な人材です。

かつて弘前の有名な籠やさんを訪ねた折に、60年経った山葡萄の籠を見ました。
黒光してなめした皮のような光沢を放つ籠の存在感は例えようもないほど魅力的でした。人の手が育てていくというのはこういう事なのだ、とお金に換算できない尊さに感動した事を思い出します。

着物も籠細工も何世代も受け継がれて旅するように育っていくといいなぁと思いながら、この作品達をご紹介いたします。

 

旅する着物展with吉田悦子(沢くるみ籠)” への2件のフィードバック

  1. 突然のメール失礼いたしす
    吉田悦子さんの胡桃籠を
    以前角館で購入した
    泉と申します…
    梅雨の時期
    窓際に置いていたら
    気に入っていた作品がカビで真っ白になってしまい
    大泣きしているところでして…
    メンテナンスを願い出たところ
    購入したお店の店員さんが施行する
    との事
    吉田さんの連絡先は教えられないとの事

    で不安でいます

    私は能代に住んでいるので
    もし可能であれば吉田さんの工房まで持参したいのですが
    ご無理でしょうか?

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