2023.2.20(月)〜26(日)
12:00〜19:00 最終日〜17:00
中村那由多とKTDOLLはそれぞれ東京芸大と多摩美大の彫刻科出身の立体作家。
目黒詔子は学習院の経済学部を卒業後、主にライトノベルの表紙イラストで活躍するが、本格的に絵の学び直しをするべく多摩美大日本画に入学したという異色画家。
このトライアングルは、人形ファンの目黒詔子が主導して成立したものだが、昨年審査に入っていた人形コンクールの場で紹介を受けて即断、一年後の展覧会という急展開、今日に至る。
そもそも畑違いの人形コンクール(クラフトアート創作人形展)の審査員に指名されたのも謎の話だが、長谷川裕子や西村亨など彫刻とも人形ともつかないジャンル越えの立体作品を扱っている画廊として、期待されるところがあったらしい。
中村那由多もKTDOLLもマッチョな雰囲気の彫刻科の中で、課題をこなしつつ我が道を貫きとおしてきただけあってラブリーだけではない迫力の作品だ。
目黒詔子が透明水彩で軽やかに壁面を彩るなか、異世界に誘うドールたちが艶然と微笑む。