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西山美智子展初日ー壁が命

散歩の途中、なにげなく目にするモノたちを小さな木に彫り起こす作業を丹念に続ける西山美智子の個展が今日から。
渋谷の桜ヶ丘で、変貌する街とともに育った彼女は、一連の作業を通して、忘れられ反故にされた記憶の断片をも掘り起こす。けして山の民でも海の民でもない、街の民の子として脳裏に刻まれた成長期の都会の残像は、例えば手のひらに乗る小さな水たまりとして立ち現れる。
小さな手でも掴める宇宙、そんな象徴をこつこつ彫りながら採集していく儀式を、ここ数年作家は続けて来た。祭壇のように高い位置に置かれたガラス瓶には、理科室に並んだホルマリン漬の標本の如く永遠を約束された木彫が静かに納まっている。
ここにいるよ、とその宝物たちが言う。骨のような、DNAのような、なんでもないようなモノたち。静かなささやきをもらすそれらに囲まれて、画廊の壁は一年のなかで一番白い。
今回は木彫に加えて、樹脂を彫った作品も。半透明な質感と人工的な強さが、木とは違ったインパクトを伝える。彼女のもう一面がふと立ち現れた感がして、これもお楽しみ。
さて、今日のお客人中白眉は以下画像の毛利夫妻。某W大で数学を教える傍ら、プログレバンドhttp://www.linkclub.or.jp/~hiromisa/のメンバーでもある工学博士の旦那といい、才媛の集う某T女子大で中世日本史を研究する奥様といい、実にナイスなお人柄。居合わせた吉岡画伯も、多岐にわたる興味深いお話に思わず引き込まれ帰れなくなった。
足立兄弟ともライブ仲間というモーリの旦那、耳栓付きライブを今年は考えちゃおかな?

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