木綿子代筆。
今日も朝から綾ちゃんが浴衣でお手伝い。やっぱり皆さん作家と間違えます。夏の着物や浴衣は、周りにいる人たちを涼しくさせる柄や着こなしで、風鈴などもそうだけど、昔の人たちの、暑い夏を快適に過ごす日常の工夫に、毎年、改めてうっとりします。
お昼に、アルバイト先の着物屋さんの社長が、大きな百合の花束を手に、バーンという効果音とともに御来廊。綾ちゃんと私「か、かっこいい!」と叫びました。若い人たちにどうやって着物の魅力を伝えるかを、常々考えている素敵な人です。その後、着物屋さんで一緒に働いている人たちが続々登場、瞬く間に着物だらけで、なんて華やかなんでしょう、嬉しいな。この写真を撮った、ひとりで来てくれたお友達は、場所を間違えたかと思った、と一瞬引き返しそうになっておりました。
大正時代や昭和初期の着物には、芸術品とも思える柄も多く、その感性にはしばしば感服します。私もその匂いを体に入れて、昔の人たちの感性と、それを受け継ぐ私たちの感覚を、どう消化して栄養にするのか、大事に考え続けていきたいです。