個展

坊ちゃん倫敦へ行くー佐原和人展

画廊ご用達ウェブ&搬入隊のお役についている佐原和人画伯の四度目の個展が今日から。初個展が二十三歳、何も喋らないままずーっと画廊にいる子だった。それが今ではなくてはならない存在に。アーティストとしてもワンダーサイトからワンダーウェーブ展を経て、VJまでこなす活躍ぶり。
そのサハラ画伯が今度はロンドンへ武者修業に行くという。お仲間の大輔くんが先行して滞在しているとはいえ、飛行機も初体験。でも初めて降り立つのがヒースロー空港なんてかっこいい!
今展は旅行直前のどたばたの合間に。前日は北川純君のアトリエで朝までライブイベント。ここのところ、細切れ睡眠なのは悦子とどっこいどっこい。同じB型のなせる技か、ぎりぎりのところでかろうじてセーフの人生のスリルを味わい続けている。
昨日の搬入は久々にお父様の佐原和行画伯の登場。なんとパパ画伯に壁塗りまでさせちゃうこの画廊。来月十日からごらくギャラリーで個展のパパ画伯、壁塗りの刷毛を水彩の筆に持ち替えたら、ワンストローク何万円?えらいこっちゃ、ですがな。
初個展で1200枚もの0号を飾ったサハラ画伯、空前絶後にして前代未聞のその記録はいまだ破られていないが、回を重ねるごとに画廊の空間を把握、絶妙の間合いの展示となった。搬入隊員のお役の功徳かとも思うが、こっち側とあっち側の境目に興味を持つというサハラ画伯の感性のなせる技だろう。
毎回絵が大人になってくる軌跡を見ることは楽しい。よりシャープにエッジがたつような画面に時間が切り取られてフリーズしている。これらの一コマ一コマが、彼の手にかかって映像化されるといきいきと都市の乾いた劇的な瞬間に生まれ変わる。ロンドンでも大いに刺激を受けて来てほしいもの。
知らなかったが、休日だった今日、昼のうち見物衆は来てしまい夕方からは静か。はて画像はどうする等とはなしているうちに、けっして嫌いではないB型の血が二人同時に騒いだ。今日の画題は「坊ちゃん倫敦洋行見送之図」。やはり悦子はばあやの清ですか。ホントはマドンナがいいのにな…。立身出世を祈りつつー撮影・衣裳提供いもきん小黒氏。(ちなみに襟は巻紙、帯はエプロンで。見立ての着付けとでも)

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