個展

前田正憲展  Waters of March

2016.5.7(土)〜14(土)
12:00-19:00 日祭日-18:00最終日-17:00
和紙に下地を作り、さらに布を重ねて彩色、そして絵の表面をサンダーで削りツルツルの状態にー前田正憲の仕事は見かけの静謐さを裏切る過激なものだった。
絵の具の粉が部屋中に舞うなかから表れたのは、幾世代も経たような風化した花たち。
前回に見せてもらったのは、風雪にさらされた岩の皺を精緻に描いたものだったが、今展では細かい描写を捨て、剥落に近いような絵肌に辛うじて残った光を描いた印象。
タイトルのWaters of March はボサノバの巨匠、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲から。
3月の雨とも水とも訳される曲の訳はこうだ。ちょっと長いが全文引用させて頂く。
この繰り返される普遍への回帰は前田正憲の仕事に遠くで繋がっている。

001 012 011 010 009 008 007 006 005 004 003 002

 

 

 

 

 

 

Waters Of March

木の枝、石ころ、道の終わり 幹の残り、ちょっと独り
ガラスのかけら、生命、太陽
夜、死、罠、銃
オークが茂る時
しっぽに包まったキツネ、 木材の節目
ツグミの歌、風の森
崖、滝、ひっかき傷、こぶ、無の世界
吹き荒れる風、坂の終点
光線、空虚、予感、希望
そして 川岸のおしゃべり、三月の水
すべての緊張からの解放
あなたの心にある喜び…
足、地面、肉と骨
道の振動、ぱちんこの石
魚、きらめき、銀色の輝き
争い、賭け、弓の射程距離
井戸の底、列の終わり
うろたえた表情、損失、発見
槍、犬釘、先端、釘
滴り、しずく、物語の結末
トラックに積まれたレンガ、やさしい朝の光の中で
真夜中の一撃
道のり、必須なもの、攻撃、衝突
女の子、詩、風邪、おたふく
家の設計図、ベッドの中のからだ
そして立ち往生した車、ぬかるみ、ぬかるみ
いかだ、漂流、飛躍、翼
タカ、ウズラ、春の明るい兆し
そして 川岸のおしゃべり、三月の水
生きることの希望
あなたの心にある喜び…
蛇、木の枝、ジョン、ジョー
手ひらの棘、足の指の切り傷
点、粒、蜂、噛むこと、まばたき、ハゲタカ
夜中の突然の時計の音
留め針、縫い針、毒針、痛み
カタツムリ、ふるい、蜂、シミ
山の小道、馬とラバ
遠方の砂州、伸びる青い三つの影
そして 川岸のおしゃべり、三月の水
あなたの心の中にある生きることの希望
あなたの心の中の…
木の枝、石ころ、心配からの解放
幹の残り、人気のない道
ガラスのかけら、生命、太陽
刃、死、流れの終わり
そして 川岸のおしゃべり、三月の水
すべての緊張からの解放
あなたの心にある喜び.

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=FrmcSJGvz4s[/youtube]
Art Garfunkel/ Waters Of March
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=xRqI5R6L7ow[/youtube]Elis Regina,/Águas de Março
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=Ue5CkQU7eDo[/youtube]
Rosa Passos /Águas de Março

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です