夏炉冬扇展+縁起ものたち

2012年12月7日(金)~15日(土)

泉鏡花の「義血侠血」に『特に時候を論ぜざる見世物と異りて、かれの演芸は自ずから夏炉冬扇の嫌いあり。』とあるように、夏の炉と冬の扇は無用の例えであるが、役に立たぬからこそ遊びは楽しい。また逆に、世の役に立つ楽しみもある。

今展では二種類の楽しみ方を絵を通してご紹介する。

 

山田りえ展

11月29日(木)~12月6日(木)
毎秋の恒例となった山田りえの個展は今年で15回目を迎える。
開廊の翌年に登場いただいて以来の歳月を伴走して、その間の活躍はつとに知られるところとなった。
「生命」の根幹に迫るその筆力に、成熟の深みも加わりこれからさらに豊かな実りの季節を迎えることとなろう。
今年の果実はどんな彩りをみせてくれるか待たれることである。

柴田悦子

三谷綾子展 還(かえ)る場所

11月22日(木)~11月28日(水)

北国の風と光を描く三谷綾子の個展を開催いたします。
なにげない日常の風景が秋の斜めの光線に照らされる時、突如として神々しいまでの輪郭を得るように、三谷が照らす世界は、ふるさとを描きながらふるさとを超えて普遍の頂きを指し示しています。
今展ではヨーロッパ取材のイメージも取り入れた水彩など十余点をご紹介いたします。ぜひご高覧ください。

柴田悦子

後藤真由美展 Eyes

2012.11.5(月)~11(日)


2008年の「華」、2010年の「何処へ」に続き、今回のテーマは「Eyes」。
動物たちの視線をとおして、さまざまな想像をふくらませていただければ幸いです。
メインテーマにくわえ、従来から描いている自然風景もあわせて展示いたします。

1982年石川県生まれ 2006年武蔵野美術大学日本画科卒業 神奈川県平塚在住

伊藤文夫 陶展

2012年10月19日(金)~27日(土)

故郷・福島県須賀川市の山中に築窯して三十余年になるという伊藤文夫さんの新作をご紹介いたします。
多感な時代、岐阜、東京、八丈島、唐津と各地で修業しながら独自の道を模索し、自然釉の焼締めを中心としたおおらかで品格のある陶風を持ち味に研鑽を重ねています。
今展では震災にも持ちこたえた割竹式登窯から生み出された自然釉の焼締の大作他、粉引や南蛮の日常を豊かに彩るものまで120点余を発表いたします。

中千尋展

2012年10月8日(月・祝)~15日(月)

鏑木清方、上村松園、伊東深水など美術史に残る美人画の巨匠たちの画業を慕い、その系譜に連なる道を模索する中千尋が新作を発表いたします。
今展では「花宵-はなよひ-」と題して、花柳界や日本舞踊の世界に取材したあでやかで情趣豊かな美人画を絹本に描きました。
また、斯界に色濃く残る「粋」の気風を反映した軽みのある水墨作品や、小唄などを扇面に書き散らしたものまで、臨場感あふれる筆さばきでこの世界の魅力を伝えようとしております。
全身で伝統と今様の美を生きる女性たちへの讃歌とも言うべき中 千尋の「美人画」を是非ご覧下さい。

武井好之展 -島紀行Ⅴ-

2012年9月30日(日)~7日(日)12:00~19:00

日祝18:00 最終日は17:00まで
沖縄を描いてはや十年。武井好之がライフワークとして心を傾ける「島」の仕事は、細やかに観察したディテールから宇宙的な視点へと自在にその姿を変えていく。
この歳月がもたらした発見の軌跡が今展の作品群である。岩絵具の雫から「島」を生む、という果敢な挑戦に武井の本気をみるのは私だけではあるまい。
伏してご高覧を願う次第である。

柴田悦子

越畑喜代美展

「お茶会風味 廚編  ー昭和のかほりー」

会期 2012年9月18日(火)~29日(土)

名月のころの恒例となった越畑喜代美のお茶会風味展。
御勝手流と称したあやしいお手前、昭和の台所をおもわせる道具の数々、いよいよ古色を帯びてきた枯竹庵などを供に、越畑喜代美の作品が醸す「上等な時間」に遊んでいただきたく存じます。

川村綾子展「ひふ」

 

2012年9月1日(土)~8日(土)

<経歴>
1983年 神奈川生まれ
2007年 多摩美術大学絵画学科日本画専攻 卒業
2009年 多摩美術大学大学院美術研究科 修了
<展示>
2006年 二人展「キャラメルクラッチ」          青樺画廊(東京・銀座)
2007年 「多摩美術大学日本画卒業制作展」      東京銀座画廊(東京・銀座)
グループ展「温度」              画廊るたん(東京・銀座)
2009年 「stArt~大学院日本画修了生有志展~」    東京銀座画廊(東京・銀座)
2010年 グループ展「からりてん」          柴田悦子画廊(東京・銀座)
三人展「※COME3」                藤屋画廊(東京・銀座)
二人展「スパイシー・ドロップ」  月光荘こんぱる前室・中室(東京・銀座)
2011年 グループ展「からりてん2」         柴田悦子画廊(東京・銀座)
2012年 グループ展「からりてん3」         柴田悦子画廊(東京・銀座)

 

絵師・瓜南直子のあしあと ’00 / ’09 ーちいさな追悼展ー   

2012年7月30日(月)~8月5日(日)

 

2012年6月4日未明に逝去された瓜南直子さんを偲び、ささやかな追悼の展覧会をいたします。

この8月に57歳の誕生日を迎える筈でしたのになんとも早すぎる訃報でした。

伴走した2000年からの折々に瓜南さんが遺した作品をならべ、

その足跡を愛惜いたしたいと思います。

 

合掌

 

柴田悦子

 

瓜南直子と私。−「兎神忌へ」−

 

鍛金から出発した 瓜南直子が30を過ぎてから絵画世界に足を踏み入れた。

有元利夫さんの造形世界を手掛かりにして、自分の心に潜む物に形を与え出したのだ。

 

−古びた物へのいたわり、儚い存在への愛しみ、日本に堆積して発酵してきた物達への畏怖心−

 

これらは、遠くに在りながら、眼に見えるものとして存在する、月への憧憬と重なり−

「兎神国」−と言う絵画世界を瓜南直子に開かせた。

私の「童子のいる遙な国」と共鳴りを起こして、

二つの小さな星雲は、楕円軌道をえがきながら回り出した。

 

…何時の日にか、また二人で……

 

伴清一郎

 

 

木村浩之展 はっけよいー相撲人形と墨絵ー

2012年7月12日(木)~7月21日(土)

木村氏の相撲に対する思いは熱い。
歴史上の力士の探求から朝稽古のスケッチ取材、自身で実践する稽古まで
多岐にわたる。その原点は、「相撲の美を表現したい」この言葉に尽きる。
好きなればこそ作品からにじみ出る剛さと優しさ。
木村浩之氏のここ一番の取り組み、ご高覧ください。

阿曾光紘(美術愛好家)


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