みそそ夫人、よろしくてよ~

年々歳々透明に深みを増していくみそそ画伯の画風。近年、空間に奥行きが出て来て可愛いばかりでない風格をみせている。外にみせない努力の賜と思うが如何?
忠実に自分の血の中を流れる美意識の記憶と向き合う姿勢が、みそそ画伯流文人画とでもいいたいような世界を作りあげている。画品とは最近聞かない言葉だが、彼女の作品の底流にこの言葉はこっそり隠されていると思う。あからさまに出来ない事のなかに真実が隠されているように、密かに祈りをこめた一筆のなかに、それはある。
会話をするように彼女の絵と向きあってみれば、何処からともなく風が吹いてくる。自由自在に心を遊ばせる、その心地佳さを一本の猫じゃらしに託す、という技は誰でも持てるものではない。無心な子供心と老成した美意識を合わせもつみそそ画伯ならではの世界だろう。
今回は、去年のひよこ編から一変、臈長けた大人編のみそそ夫人を御紹介して最終日を締めくくろうと思う。いざ!大物のひよこへジャンプ!

久々の湘南チームとお着物日

今回のDM作品「いざよい ほろよい」のテーマはお月見。初めての秋の個展に付き、名月の色々にチャレンジしたみそそ画伯。もちろんいざよいは十六夜。悦子世代には拓郎の♪ゆかたのきぃみは~すすきのかんざしぃ~というフレーズが浮かんでくるが、最近はサザンか。
みそそ画伯的お月見のおともは猫じゃらし。満月を過ぎてやや遅い月の出を待って、どうぞ一献。えのころ草もうなずいているではないかってな感じ?この風情には是非きものを、と画伯にも着物で登場いただいた。一重の絣に木綿の帯の浴衣仕立てであるが、なんとのう女っぽいのがよいかも。
ここんとこ忙しさのあまりご無沙汰の湘南チームも今日はお揃いで。自由が丘のもみの木画廊で個展中の中尾画伯も駆け付けてまさに佳境の珍味堂。両青山画伯に大野画伯、新婚の小林画伯夫妻も酒盗と手に海の香りをたっぷり運んできてくれた。まずは月見の宴の顛末を。

 

越畑喜代美画伯ー深夜の搬入を越えて

例年朝搬入のスリリングな初日。今年はちょいと時間を早めて深夜零時の搬入計画。搬入隊の子犬タクシー社長たっちゃんが、さくさく展示を進めるなか、みそそ画伯と悦子はB型気質をフルに発揮して、たっちゃんの仕事をさらに増やしてあげる。
四月京王、7月鶴見画廊と個展をこなしスケジュールは売れっ子状態のみそそ画伯。途中沖縄への取材や、イチロウ君のお世話もこなしながら、なんとか今日の晴れの日を迎えた。究極の泥縄コースは相身互いながら、ドキドキな日々に身も細る思い。あ~なんとかこぎ着けてなにより。
昨日悦子は、平塚の工藤先生とこへ残暑見舞い。その後武大人宅で打ち合わせ方々、奥様の手作り餃子を御馳走になる。
悦子画廊の誇る画家の登場を得て、いよいよ秋本番へ、GO!初日にいらしてくれた皆様は以下の通り。有難うね!!

由美子画伯ドキドキの毎日

休み明け第一弾は若手におまかせ!ってなことで由美子画伯は毎日画廊でドキドキの日々を。それでも去年よりは、幾分緊張の度合いがましだったらしく、本物のお母さまもご来廊に。どうも去年は親にも見せられなかったらしい。な~んだか、とってもかわいい!初心さ。
佐藤美術館の立島氏は、卒展で由美子画伯の絵の力強さを見初めたお人。今回も忙しい中駆け付けてくれた。また、郷里新潟の集中豪雨の処理でテンテコ舞いだったという小黒氏も、お忙しいあいまに。遅蒔きながらお見舞いを申し上げる。本当にお疲れ様でした。

 

偽・親子の肖像ーひよこ付き

画家と画廊主といえば、切っても切れぬ仲。その中でも由美子画伯とは同姓のよしみで、な~んちゃって親子像を前にも撮った事が。今から9か月まえの武大人の個展中だったので、武さんに偽・お父さん役で出演してもらったが、奇しくも今日はリターンマッチ。武大人のお嬢様も大きくなってもうお年頃につき堂々の父親ぶり。悦子は偽・隠し子由美子画伯の金髪に刺激され、今度はお揃いの色にと密かに誓う。二枚揃うと、この数カ月の画伯の成長ぶりがしのばれるよう。
今日のひよこちゃんは、辻が花染め作家・田沢たかこちゃんの愛嬢まつりちゃん二才。去年西馬音内の盆踊りで会って以来一年ぶり。こちらも立派なご生育ぶりでなにより。偽・家族の肖像に孫役で登場いただいた。

 

コスプレ?いやいや試着会

インドから新恵画伯がサリーを土産に帰朝。早速、佐藤美術館で日本画講座開講中のりえぞー画伯とあれやこれや吟味を。なにせ今回の品はわざわざ頼んだだけあって、バラナシシルクとよばれる高級品。インドに詳しい新恵画伯が腕によりをかけて選んだ絹のサリー、一体誰がどこに着ていくんだというようなすんばらすぃ~逸品だが、悦子とりえぞー画伯にかかれば派手という文字は死語に近い。これ着たらマハラジャ以外とは歩けないわねえ、とうっとりする悦子に「私、地味な顔だから」とのたまうりえぞー画伯。即座に秒殺しつつ、次々とサリーを巻き付ける。以下、その画像。
由美子画伯も嫌いではないと見えてぐるぐる巻き付けられ、瞬く間にインド少女に。こんな人たちいるよね、、悦子は少しグレコ風に撮られて見た。もちろん、この衣裳はりえぞー画伯の研究材料に。モデルになりたい方は是非ご一報を。

イチロウとNieの始末の良い仕事展

横浜高島屋にて今日から一週間、ご存じいっちゃんこと二宮一朗氏とニィちゃんこと一子さんの二人展を開催。怒濤の上にまた怒濤で、アップアップの悦子だが、みなさんに助けられ無事開幕できた。関係各位に改めて御礼を申し上げる次第。
イチロウとNieのコンセプトは、生活の中で見向きもされないものたちの復活戦。いいものが粗末にされ、返り見られなくなっている昨今の状況に、さりげなくしかも強烈にもの申している。着られないまま打ち捨てられた古布を生かして、斬新で着やすい服づくりをするニィちゃんは、すでにカリスマ化していて熱心なファンをもつ。また、流木や、解体された民家の古材を素材にテーブルを作っては、薪を焚いて暖を取った後の灰を釉薬にした器で宴を楽しむという、イチロウ氏のデクノボー的人生から啓発された人も多い。
今回は画廊を離れて、初めての方にお二人を御紹介した。花ちゃんこと花島ちゃんが着ているのは、大漁旗を柿渋で染めた今回のためのニィちゃん作品。みそそ画伯やりえぞー画伯御用達の服なので、ご存じとは思うが何年もかけて洗いさらした生地なので着心地は抜群。街にでれば注目を浴びること間違いなし、だが何よりの効用は元気が出る事。二人が凄いのは、既成の概念から始めないことだから、毎回こちらもチャレンジ。またいい出会いがありますように!!

佐原和人展初日

24才で個展デビューして以来、都市の残像を描く佐原画伯の今年の個展が今日から。 今展と平行して、横浜高島屋にて「イチロウとNieの始末の良い仕事展」を開催するため、身体が二つない悦子、画廊の事は悦子よりよく知るサハラ隊員に預けて出稼ぎに。
佐原画伯とサハラ隊員を一度にやるのは大変なこと。まして今回はお父様の佐原和行画伯も同会期で個展のため、お母さまの御協力も仰げない。この非常時におっとり薙刀で駆け付けてくれたのは、久々登場の綾ちゃん。う~んと、お忘れの向きにはコスプレの部屋の悦日記の中程に、お二人が士官とご令嬢姿で見つめ合う画像が掲載されているによってご参照を。
綾ちゃんは、普段昔着物のくるりさんでお仕事をしているので、今時の若者には珍しいしっとりとした情緒のある才媛。フランス語も堪能なのがトレビアン!な彼女、実はあの共演がきっかけで佐原画伯のパートナーに。コスプレもたまには役に立つのが実証されてなにより。
そんなワケで、私生活も充実の佐原画伯、今回は二人のコラボを象徴する、自作作品をプリントした絹の着物を制作。それを毎日着て御接客の運びに。少しやせたかな?と思われる画伯の腰に帯をタイトに巻き付けお江戸ライフの画伯、なかなか決まっているでしょ。
10月には念願のロンドン展もあるし、益々活躍が待たれる画伯の初日画像を御紹介。5日までよろしくね!悦子は出稼ぎに行きまーす!

コバッチ身和子画伯恩師とともに

暑い、暑い今日この頃。39、5度という信じられない気温が記録された今年の夏。毎年この時分になると壊れるクーラーもなんとか持ちこたえ、猛暑の中を来てくれる方をお出迎え。画伯お仕事仲間の、特許庁の方々も同級生の方々も汗をかきかきご来廊。
最終日の今日は、女子美大時代の恩師・松本俊喬氏を迎えた。変わらず教え子の発表を見に来てくれる有り難さに、接待も濃いめを心掛ける。30代の前半というのは、絵を続けるかやめるか迷う頃。まして女性画家であれば、結婚・子育ての時期にあたるため、この時期をどう乗り切るかが大きな試練となる。
幸いお父上も画家、嫁ぎ先のお母さまも絵に関心がある方という恵まれた環境。なによりも旦那の行地氏が、彼女の制作活動に協力的なのが、有り難い。なんであれ続けて、その時にしか咲かない時分の花を咲かせていくー要はこれに尽きる。
慌ただしい結婚後の数カ月に、個展の準備は大変だったと思うが、この後に必ずや生かされることだろう。前にもまして、描くことに意欲を燃やしているのは、顔色をみればわかる。人物を抽象形で描くというチャレンジは、様々な試行錯誤を経て、鮮やかに画像として立ち上がる。自分の心と格闘しながら紡ぎだすしかない世界を目指すからには、精神的な体力が必要だ。おおらかなご主人との生活の中で、更に豊かな精神性を持たれるよう祈るや切。
今日は同級生と恩師の画像とともに、今展の殊勲賞・ダーリン行地氏、お母さまご恵贈のドンペリヴィンテージの、香り高い泡をお目にかけて、コバッチ身和子画伯の船出を祝福するとしよう。

コバッチ身和子再び!

華麗なる女子美アーンド新婚パワー炸裂の今展、猛暑の中を色んな方にお見えいただいた。
見事減量して病院から帰還の林先生も、夏休みに入られたとの事で御来廊。お互いスリムになった身体を見ながら健闘をたたえ合う。尾長君も甘いもの好きがこうじて糖尿と戦っているが、林先生も甘いもの好きという点では人後に落ちない。もちろん女の子としては甘ものはかかすことのできない必須食品。珍味ばかりではなく甘味も揃う悦子画廊では食べられないお二人もついつい一つ二つ手が伸びる。
そういえば府中美術館の本江館長も甘ものは大好き。チョコレート談義に花が咲く。珍味堂ついでに甘味堂も名のれそうな画廊ではある。あの大虎・いなさんも実はとらやの羊羹(黒砂糖のやつ)とアイスクリームは大好物。ただイメージを裏切るので人前では食べないそう。
今日は、女子美の美女軍団とむらこ村越画伯など甘党の決起集会のようになった画廊だったが、宵闇がせまる頃になれば珍味党も集まる。なんとも十両系というか重量級が揃い踏み。ここに武大人がいればいうことないのだけれど、、。
ということで御姫様状態のコバッチ身和子画伯の艶姿を。ちなみに画伯は、呑めないのに珍味好きという悦子と同じ体質。最近は旦那も巻き込んで珍味を取り寄せているとか。今回も新妻モード全開の手料理を色々作ってくれくれた。

小林身和子画伯二度目の個展

二月に、行地氏と目出度く結婚した小林身和子画伯の二度目の個展。彼のお母さまからドンペリニョンのビンティージをお祝いに頂き、呑めない身和子画伯もわーい!もっとわーい!だった悦子、早速銀子を呼び居合わせた野地練馬守とテイスティング。うまーい!やはり新婚の味か、爽やかな甘さと切れの佳さ。お母さま堪能させて頂きました。有難うございました
結婚後、晴れやかな表情の画伯、安定した暮らしにはまだまだ届かないにせよ、お元気パワーで旦那さんとの生活と絵の両立を乗り切ったとみた。また、時間がある時に今回の仕事を振り返るとして、とり急ぎ、身和子応援団の画像のみアップ。詳細はまたいずれ。

濃い関係の方々

立山画廊・堀實紀男氏の御来廊。若いながらこの十何年間画伯を側面で支えて来たお方。悦子もさんざんお世話になっている、いわば盟友。今日はわざわざ富山から。同じ日本海の御縁で日展の中村徹画伯とツーショット。う~ん、ここまで男が似合う男も珍しい。
男といえば、ご存じいなさん。今回の画伯の宴では、一夜俳友として歌合戦を付き合ってくれた。かつて酒を呑んでは乱とか泥とか血とかいう字に縁のあったお二人も最近はやや大人になって静かに熱く語る夕べになる、、筈だった。ところが、ある御人が画伯に無礼な言動をするや、いなさん久々の発動。大魔神となって立ち上がった。それを、あの齋藤隆が「まぁまぁ」と止めて事亡きをえたのが秀逸。自分の事より自分が大切にしてる人を侮辱されると人は怒るもの。画伯も歴戦の強者だが、この二人がタッグを組むとさぞや、、あ~考えたくない!画像は嵐の前の柔和な大魔神。画廊新スタッフの産賀さんと齋藤画伯のご友人とともに。
また、横の会のお仲間というか戦友・仲山計介画伯も。悦子同級生の工藤ちゃんと、先日秩父でお世話になった長瀞一番星ミュージアムの方もご一緒に。この方は小泉さんそっくりでしょ。

画伯のご友人たち

持ち歌を全曲歌わないと眠らない画伯との歌合戦は歌唱力より体力勝負。存在感が歌と一体となっている画伯の一曲は、普通の人の十曲分に相当する。ゆえに二十曲くらいある画伯のもち歌を聞き終わる頃には、こちらはニ百曲くらい歌ったような感じに。「あぁ上野駅」から始まって「国境の町」になり「赤いランプの終列車」まで、堂々の名曲めぐりを三日間ほど。
それはさて、昼間の画廊にいらっしゃる方々は、これまた堂々の御歴々。京都からは、樂家十五代当主吉右衛門氏と奥様がいらしたか思うと、読売新聞の前田氏とご同席。美術記者というより若き学究という面持ちの前田氏は中国美術史が御専門とか。墨に取り付かれている画伯を御紹介した一文はお見事だった。樂氏と画伯は以前書展でご一緒した仲。初めて画廊にいらした時はアタッシェケースを下げていらしたので、敏腕の青年実業家と思った悦子が、お仕事は?等とうかつにもお尋ねしたところ、やきものやです、と。京都のやきものや、といえば、、と回路が繋がるまで約3秒。いやはや恥ずかしい。今回はそのアタッシェケースの中身がなんだったか判明した。なんとそれを下げている時は、初代長次郎か三代のんこうの器を伴っている時だという。ご本人とお父様の作品は画廊に展示したことはあるが、まさか初代様までいたことがあるとは。今回は美しい奥様を伴っての御来廊。先日御訪ねした秩父の法性寺ご住持ご夫妻もご一緒に楽しい一時を。
夜には、先日熊谷守一の写真集を出したばかりの写真家・藤森武氏の御来廊。土門拳の弟子にして、若い頃から熊谷画伯や白州正子女史に可愛がられてきた藤森氏は筋金入りの猛者。熊谷画伯が絵を描く姿を撮らせたのは氏が最初にして最後だという。齋藤画伯とも長年のおつきあいとか。いつか三人で句会を約す。居合わせた吉田氏とも料理談義で大いに盛り上がる。ウェブ大里氏とは最近の写真の話など。
また、若手では諏訪敦画伯が表敬に。大野一雄氏などを描く諏訪画伯が、齋藤画伯の絵に反応しない訳はなくひとしきり話し込まれていかれた。彼のウェブにも面談の顛末が。是非御覧あれ。

安住画伯最終日

 

最終日の今日は、連日ご来廊のH田パパはじめ多摩美ーズの教授米谷先生や長野から上京のアズピ画伯とドクターみっちゃん、みそそ画伯、再々登場のいもきん小黒氏など、にぎやかに。 一段と黒にも色にもあでやかさと深みをくわえた小百合画伯の、次回への旅立ちを言祝いでみんなで乾杯!いよよ華やぐ命なりけり、と充実の展覧会を振り返ったことだった。更なるご精進を!!

 

先生大集合!

今、やる気全開のあずぴ画伯のために次々と先生方がご登場、ありがたいご教授を。
先日の米谷先生に続き、多摩美教授の中野嘉之画伯のご講評。今回先生の書かれた技法書を読み、改めて師の偉大さに気付いたアズピ画伯だが、朝5時から膠を煮る中野先生のバイタリティも見習いたいもの、と悦子も。
日展の雄、土屋禮一画伯も絵を見ていて下さる御一人。両雄に挟まれたあずぴ画伯はほんまに幸せもんや、としみじみ感じる。
また、府中美術館の館長にして多摩美教授の本江氏も激励を。精神科
のドクター山下先生はニュージーランドからのお客人を伴って。
画家仲間では、お元気印・北村さゆり画伯と、個展が終わったばかりの依田万実画伯が久々のお目見え。一年先輩になる依田画伯、卒業以来の再会になる中野先生に少し緊張気味。私たちを教えていた頃の先生ってまだ30才そこそこだったんだよね、と感慨を深くする。
まだまだ、自分を大人と思えない私たちって、何時大人になるんだろう…?

ドクターみっちゃんのお留守番

せっかくのお休み、なのに悦子画廊のお留守番役のドクターみっちゃん。悦子はちょいと抜けて半沢先生の所属する千代田フィルのコンサート。お仲人さんの藤井先生のご一家がちょうどいいタイミングでいらしてよかった事。
みっちゃん中学同級の高取さんご一家もにぎやかにご来廊。
日曜なのに夕方からぞくぞくご見物衆がお見えの今日、恩師よねちゃんこと米谷清和先生と加藤晋ちゃん画伯など多摩美ーズの面々。
また、ギャラリー和田で個展中の遊馬画伯もご来廊。この方は悦子画廊ご用達いっちゃんの愛知芸大友達の画家さん。折しもそこにいっちゃんがゲットしたガールフレンド瑞穂ちゃんが登場して、またしてもシンクロしてしまう画廊空間。一週間前、大江戸助六太鼓を聞きにいったのはこの瑞穂の晴れ舞台だったのだ。忙しいこの二人が画廊にこれるのは実に稀なのに、会っちゃうんだなぁ。この日は瑞穂ちゃんが舞台をつとめていた鼓をもっていらしたので思いがけずポーンの音を堪能させてもらった。
林田画廊の元看板娘・米田さんも超お若い格好で、悦子とポーズ。もちろん、諏訪の御柱帰りの武大人ものりのりで「山の神様お願いだぁ!」

織田有紀子展初日ー有紀子日本に目覚める!

染井が散って八重が花満開のさくら通り。今が女盛りのアズピ織田有紀子画伯の個展にふさわしい幕開けとなった。
毎年心境いちじるしいあずぴ画伯の今年のテーマは「たゆたふ」。去年、国文学々界のマドンナ島内裕子先生に「臈長けた」とお褒めに預りながら、「それって老人力のようなもの?」とかましまくった画伯。
今年はいくらか御勉強なさったらしく、めきめき日本の空間美にめざめ藤色の背景に蓮のたゆたふ景に挑戦、まさしく臈長けた世界を展開させた。
あでやかでありながら余白にやや野生味を残したところが今年の手柄か。沖縄取材で写生したカメレオンの「M氏」も見事にものにしてみせた。
額装でお世話になった数寄和の岸田さんに技法上のアドバイスを受け満身創痍となりながら日本画の空間に挑んだ画伯、全身にやる気を漲らせながら諏訪から登場。前日の搬入は夜の9時半から。子犬君運送のみそそ画伯旦那たっちゃんが「合点だぁ!」と超短時間で仕込んでくれた展示、見事にはんなりたゆたふ空間に。
初日一番は御大・林信夫画伯 。数寄和の岸田さんとは180cm仲間の大きいちゃん倶楽部。丁度居合わせたつよちゃん鈴木強画伯と記念撮影。ニューヨークからは12日から銀座6丁目のギャラリー上田さんで個展の坂東優氏が来廊、こないだニューヨークでお世話になったばかりなのに、あの日がずいぶん前の事のよう。ご盛会を祈る。
夕方からはいつもの面々がぞくぞくと。りえぞー画伯の宇和島みやげの100円サングラスに大受けの小松謙一画伯に大爆笑!悦子のお鼻は同じくりえぞー画伯の伏見稲荷みやげ・商売繁盛まちがいなし!きつねのお面せんべい。ありがたくいただきましたぞ!
諏訪からは、御柱祭の法被をいなせに着込んだ、あずぴ旦那・ドクターみっちゃんが。Web大里氏は手づくりの手羽のコーラ煮を手にご来廊。16日から京王デパートで個展を控えたみそそ画伯の愛のお野菜をいただきながら今日のお幸せの画像を。

斉藤典子展最終日ー時差ボケを越えて

いつどこでも誰がいてもすぐ眠れる悦子と違ってデリケートな典子画伯、大事をとって夜遊びは控えていらしたが、今日は悦子宅にお泊まり。満開の桜に見送られて京都の展覧会へ。
最終日は、いつも思いがけない方が見えるもの。今日は成城大学時代の恩師・田中日佐夫氏のご子息をお迎えした。やはり成城大で美術史を専攻した修二氏、今は大分大学で教鞭をとっている。
成城三年目にドイツに留学した典子画伯、トランクの中に田中先生の著作を入れていったという。その後何度も引っ越しする中、その著作だけは絶対手離なかったいきさつもあり、今日のご子息とのご対面には感無量。
成城の時には文化史を専攻、民俗学ゼミのお友達も北海道から来て下さり久々のミニ同級会に。お友達のお嬢さんは明日が大学の入学式という。18才だった日から幾星霜、同い年仲間の悦子も複雑な心境ながら
春になると青雲の志を思い出す。
そういえば、5年前ニューヨークで落ち合って3、4日過ごした折、
眠れないままホテルからセントラルパークまで歩き、お互いの来し方を話した事あったっけ。30年はあっという間だったが、時差ボケがホントのボケになるまでまだいくらか時間があるに違いない(もう十分ボケてる、という説も悦子の場合あるが)。まぁ行けることまで行ってみるか、まだ風も吹いてるようだし…。
願わくば、この種が出来るだけ遠くまで運ばれて、ちゃんと芽吹きますように!今日、その種を持ち帰ってくれた山本慎介さんと、悦子の戦友・七宝作家の黒田雅実ちゃん、秋田美人友の会々長ゆざわこまち佐藤友子女史とともに。

色彩学の権威・末長氏、ご夫妻で

青山で「ハート&カラー」という色彩学校を経営する末長蒼生氏と奥様の江崎泰子女史のご来廊。
ここでも何度も講座をもった典子画伯、先生たちの信頼も厚い。毎回作品を見ていただき、ご自宅を飾っていただいている作品も。色彩という側面から取り上げた、様々な分野の作家の御紹介をするギャラリーも併設、幅広い啓蒙活動をしておられる。
また、朝日カルチャーセンター横浜校の講座担当の石井洋子さんもご来廊。彼女は悦子の後輩・磯野ちゃんの同僚で、偶然にも以前にいらして下さったことが。今回はこちらで4月12、19、26日の三回授業をするとか。
アートセラピーというと、精神科医やサイコセラピストが分析などの一方法として治療や診断の手助けとして行うものと見られがちだが、一方では創作活動の体験やプロセスを通して自分の身体と心を癒すという方法が注目され、欧米では専門の勉強をしたアーティストがその任についているという。
ドイツで資格をとった典子画伯、日本では資格をとれる大学がなかったため末長氏とともに草分け的存在。この機会に興味のある方はどうぞ。詳しくはhttp://www.acc-web.com/yokohamaまで。
夜は、先日も御紹介したドクター山下の会員制ライブラリーで優雅なひとときを。六本木の街を下に見下ろしながら、天井まである本に興味津々の画伯たちのお姿を。
ところで、偶然居合わせた茅ヶ崎チーム。春彦さんと磯野ちゃんのお家はすぐ近所、池田美弥子画伯もその近くに最近まですんでいたとかで、こりゃまたローカルなお話に。

栃木県美術館の山本学芸員御登場!!

昨日は葉山の神奈川近美参りとか、栃木の御縁で上京の山本和弘学芸員ご一行。3月21日まで栃美で開催の「DISTANCE Artists from Tochigi」に出展していた典子画伯に表敬を。
郷里を離れている作家たち、ということだけでくくられた展覧会とのことで多種多様な作品がある中、9000kmの距離を経て展示された典子画伯の作品はどんな印象を故郷の人たちに与えたのだろうか。
画家にとって生地の影響は大きいものだが、離れて分かることもまた多い。犀星は「~遠くでおもうもの」と詩ったが、胸中の山河は消えることはあるまい。典子画伯の色もまた、、。
今日は陶芸の美崎氏はじめ筑摩書店の平賀氏、テリー&佐名ちゃん、大野麻子画伯などをむかえ楽しい一時を。


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