2025.1.12(日)〜18(土)
12:00〜19:00 最終日〜17:00
新春恒例の堀文子教室同窓展が19回目を迎えました。
2019年の100歳・堀文子先生とのお別れの後、2023年にはペアで教えて下さっていた中野嘉之先生が旅立ちました。
親のようにも慕っていた恩師それぞれの思い出を偲びつつ、今年も幕が開きます。
そもそも堀文子先生は「群れない、慣れない、頼らない」を信念として貫かれた方でしたから師も弟子もいないと公言、堀教室の学生であった私たちにも弟子とは言わせませんでしたし、私たちも決してそう名乗る事はなかったのです。
ただ人としての成長を気にかけて下さり、
折に触れて礼儀や人との付き合い方(宴席も含め)の見本を示してくださる中で、ある時初めて自分の名前を冠した同窓の展覧会をしてもよい、と。
先生87歳の誕生日のことでした。
「絵は教えるものではない。自らの運命を描くしかないのだ。私のように生きろとは厳しすぎて言えないけれど、この道しかありません。皆様にそうお伝えください。」という先生の声はいつもいつまでも耳朶に残っています。
以来、19年「運命を描く」という大命題を毎年の年初めに確認するような展覧会を続けてきました。若い時に「運命」と聞くと大袈裟な、と思いましたが、年を重ねますと自分の来し方行く末の必然が思われてちっとも大袈裟では有りません。
むしろ、なるほど〜と腑に落ちる事ばかりで、先生が言われた「運命を描く」が
ごく自然な営みにも思えてきます。
先生が蒔いた種は、思いがけないところから忘れた頃に芽吹くような、少しひねくれたところがあるかもしれませんが、ちゃんと育ってますよ。
まずは今年もゆっくりスタートしました。