ストロベリーストロークス展

  • 12.16(月)〜22(日) 12:00〜19:00

最終日〜17:00

 

あの!高円寺のストロベリースーパーソニックが銀座に!クリスマスイルミネーションを後光にして、あの!前本彰子とそのシスター&ブラザーがやって来た。

 

まずは、今展の企画をお願いした前本氏のステートメントから。

 

[ストロベリー・ストロークス]

 

ここで言うストロークは絵画の「筆跡」ではなく、心理学での思いやりやいたわりあいの方法のことです。

8年前に私が高円寺に開いた柔らかな場所、「ストロベリー・スーパーソニック」。そこで出会った方々が今回の主役です。

ストロベリーでの繋がりは流動的な緩い共同体のようなイメージ。

それぞれの今をお楽しみください。

 

2024年12月

前本彰子

 

そしてその素晴らしき仲間たちの名は

 

飴田 3時

大ハタチカ

野嶋奈央子

ペロンミ

前本彰子

宮野かおり

和田唯奈

 

前本彰子氏以外は、当画廊初御目見得。

クリスマスイルミネーションより断然キラキラした若い才能が爆発している銀座に是非どうぞ!

 

 

 

クリスマスアートフェスタ 齋藤 隆 展 傘寿を超えて

2024.12.6(金)〜14(土)

12:00〜19:00 日曜〜18:00

最終日〜17:00

 

孤高の画家・斎藤隆もいよいよ傘寿を超えた。コンテ・鉛筆・墨と時々に様々な「黒」の表現に挑んできた画家が、近年打ち込んでいる銅版画。

ライフワークの「面構え」を通して人の内奥に迫る白と黒のドラマをご紹介します。

 

15歳で絵を描くために東京を離れ、新聞配達や魚河岸で仕事を見つけながら、全国各地を転々と流浪。

描き溜めた絵を持って銀座で個展を開催するうち、八重洲画廊に認められその独特の画風が世に知られることとなった齋藤隆。

 

その後、会津を皮切りに糸魚川に4年、佐渡に4年、秋田の男鹿を経て再び福島に戻り、三春から川内村「風騷居」に居を定める。バス停まで2時間という山中で独酌の日々は脆くも家の崩壊で終わりを告げる。伝手を求めて転居した天栄村で東日本大震災に被災。終の住処として名付けた「閑花邨舎」は分水嶺の地・勢至堂に移転し、この地で傘寿を迎えた。

 

この間65年余。若き日には詩人の三好豊一郎、会田綱雄に愛され共に遊んだという。その後、梅原猛の推挙で「釈迦十代弟子」を描く機会を得て畠中光亨、池田一憲と競作した他、「横の会」創立メンバーとして10年間大作を発表し続けている。

 

独酌独吟の日々がもたらした内省は、自己の「面構え」として結実し、コンテから墨、鉛筆から銅版画へと得物を変えながら進化し続けている。

 

「悪老」という今展のテーマは中国の詩人・袁枚の詩に発想を得たものだが、「老」を「悪(にく)」むだけではなく画題とした「悔恨」「懺悔」など人間の諸相を自らのうちに見据え「面構え」の皺の一本一本や目に宿る絶望・狂気を描き切る事で「浄化」を願っているようにも思える。

 

案内に寄稿してくださった江尻氏が「蘖(ひこばえ)」と評してくださったことに感謝したい。いのちを使い切った後にも花は咲く。

 

 

 

佛淵静子展 ーノイズー

2024.11.25(月)〜12.1(日)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

 

先ごろ、日本橋のUNPEL galleryでグループ展「解体新画亭・0」を開催していた佛淵静子の個展。

 

今回のテーマは「ノイズ」。近年は岩絵具を使わず、和紙に墨で人物の形態を描く、というストイックな仕事を突き詰めてきたが、その無菌のような空間に意識的に「ノイズ」を忍ばせ、その狭間から線が見えるような仕掛けを考えたという。

 

「ノイズ」ー例えば銀箔による鏡面、あるいは和紙にひび割れをいれた揉み紙、また線に従わない着彩など、そのような「ノイズ」(と呼ぶもの)が絵のなかにある事によって彼女の追い求めている線がクリアに掴める気がするとのこと。

 

銀箔の中に埋もれた線、角度を変えると見えてくる線。揉み紙の亀裂の中に隠された線。着彩すらも手助けしない画面の中で、見る方の線を感じるセンサーが試されているようだ。

 

自ら線を邪魔する「ノイズ」を取り込んで.ストイックな追求では見えてこなかった線の奥行きを、鑑賞する側の視線のなかに求めようとしているのかもしれない。

 

我と思わん方は是非迷路の中の線を拾いにいらしてください。

 

三瓶初美展

2024.11.18(月)〜24(日)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

 

三瓶(サンベ)初美さんの当画廊での初個展。ほぼ独学で絵を描いてきた方。今は亡き西村氏のniche galleryを主にして発表を続けてこられたという。

 

今展では100号スクウェア3点を中心に水面をテーマにした作品と、日々の暮らしの点描といった趣の小品20点余りを発表する。

 

何層にも重ねた地に自在に引かれた線から、無音の旋律が流れてきて包み込まれていく。

 

木枯の吹く日にも、小春日和の日にもこの絵の前にいたい、と思わせる力作。

 

なかなかどうしてただものではない。

 

 

猫百態展 vol.5

2024.11.11(月)〜11.17(日)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

 

猫百態展の季節が巡ってきました。

汲めども尽きぬ魔性の魅力に、翻弄されながらも愛さずにはいられないー。

画家それぞれの猫への思いを「百態」に託して描き、年に一度の猫会議をいたします。

 

☆案内状は白井由美の黒猫「菊日和」。

☆大坪奈古は佐之寸世曽(さしすせそ)屋の黒猫トイレと白猫トイレでの多頭飼い。

☆京都の落合浩子はふんわり品のよい器量良しの仔猫を。

☆版画の内山江里子はスイカ猫と陶猫。そして猫ラベルのジャムなど。

☆グループ展が終わったばかりの麒麟と平野俊一は愛猫のニッキとチュラを。

☆同じく越畑喜代美は、ガラスペンの軽妙な猫とネコ(エコ)バックを。

☆イラストとアクセサリーを手がける小林由里は野良の寅吉をメインに。

☆人形の老舗の女主人でもある京都の竹内淳子は、愛猫クッキー3とコラボで。

☆猫イラストで知られるたかすみえこは可愛い猫カレンダーと共にファンシーな子達を発表。

☆金銀箔の小屏風で新境地を開いた立尾美寿紀も愛猫の映り込む残像を。

☆作家ものの額を生かした辻村和美のミニ作品と共に出品した趣味の豆本入りガチャはなんと100円!

☆ 19歳の長命猫番茶を描く漫画家の原田梨花のペンタッチはさすがの迫力。

☆今、話題満載の前本彰子は全ての猫様たちに幸を与える「お魚様」をメインにストロベリーグッズを。

☆スレンダーな猫の描線が印象的な松谷千夏子の日本画とドライポイントでその魅力を伝える。

☆地域猫の保護活動など、並々ならぬ猫愛を発揮する八幡幸子は野生の眼光を。

☆山田りえもただならぬ神秘を宿した猫たちの姿態と、猫仮面の工作。

☆猫アレルギーを克服して池田美弥子も参戦、海辺の情景に落とし込んだユーモラスな作を。

また、特別出品枠に瓜南直子の絵本原画を掲出して13回忌の忘れ草とした。

 

 

 

LABO 36th 平野俊一・越畑喜代美・麒麟

2024.11月4日(月)〜10(日)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

 

LABO展が36回目の会期を迎えた。

30回を超えてからもう驚きはしないが、

40回目が視野に入ってくると、このメンバーの淡々とした熱意に敬意を表したい。

 

先ごろ、アトリエのある長野・上田市立美術館で個展を終えたばかりの平野は上田から新幹線で登場。早速、美しい輪郭に切り取られた上田の花々を。

 

可愛いミニ額とともに華麗なる花卉図を携えて麒麟も颯爽と。

 

越畑は最近の心境の深まりを墨作品でしめし、捲りの紙に線と滲みによる実験作を多く携えてきた。

 

百尺竿頭進一歩というところか。

 

バロキスム変幻

2024.10.28(月)〜11月3日(日)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

 

ヴィヴィアン佐藤

黒須信雄

小林聡一

谷川渥

徳丸鏡子

中村高朗

衣(はとり)

 

昨年のマニエリズムに続き、今年のテーマはバロック。

年に一度、黒須信雄氏をゲストキュレイターにお招きして重ねてきた企画もかれこれ7年。

美術と言葉を繋ぐ実験展「言絵絵言」の後を受けて昨年から始まった本展は、美術史上の様々な様式を、広く多様な視点から自由に表現しようと企図したもの。

 

美術史家・谷川渥氏も制作者としてコラージュ作品を発表する他、詩人として発表を始めた中村高朗氏など美学美術史の専門家をはじめ、人形作家の衣はとり氏はメドゥーサのオブジェ、初参加の徳丸鏡子氏は緻密な白磁の立体、様々なアートシーンで活躍するヴィヴィアン佐藤氏は紙片をガラス板に封印、バロック古典絵画技法の雄・小林聡一氏は本格の対を、

そして黒須信雄氏はカラヴァッジョの作品から発想した作品をと、バロキズムを様々に発展させた作品を制作している。

 

初日夕刻から開催した谷川渥氏による講演ーメドゥーサとバロックーは後日YouTubeで公開を予定しているので乞うご期待!

 

 

 

 

西村 亨展 「Let It Doll」

2024.10.20(月)〜27(日)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

 

2007年から毎年開催の西村亨展。

なんと!18回目となる本展でも首尾一貫してスーパードールたちが大活躍しめいる。

 

130cmの坐像「堕落天使」は薔薇を一輪持って蹲り、画廊正面にその端正な姿を見せている。背後には、卒業以来初めて描いたという油画。この坐像がモデルだ。

 

そして久しぶりの巨大プラモデル系キューベルワーゲン1939版。もちろんクルーも美女たち。いつぞやのメッサーシュミットを思わせる念のいった塗装である。

 

いつも裸祭りと称して酷暑の七月の名物企画だったが、流石に暑すぎて今年は秋に変更ー体調バッチリの西村が渾身(?)のクールさで作り込んだ世界を是非体験あれ。

 

1985年多摩美大院修 鎌倉在住

 

 

 

稀人展 PLUS

2024.10.14(月)〜20(日)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

 

この世のものならぬ「まれびと」を招来し、摩訶不思議な世界に遊んでもらおうと企図。

今展では「PLUS」としてさらに強力な布陣で臨み、その世界観を楽しんでいただく。

今展では、2012年惜しまれつつ亡くなった瓜南直子が手がけた童話「ぼっこ」の原画を展示し、独自だった画業と共に物語の世界に寄せた深い心情を振り返る。

 

奥津直道

木村浩之

佐々木英俊

二見勘太

<PLUS>

伴清一郎

瓜南直子

 

 

 

 

源由紀子 日本画展

2024.10.7(月)〜13(日)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

 

2年ぶり3回目の源由紀子日本画展。

 

絹本着彩の牡丹図が五幅並ぶ画廊側面は圧巻の赤の花波。正面には白牡丹、反対壁面には変種の百合の大作で構成されている。

 

初個展の時にはカトレア、2回展では椿の赤を同様に五幅で構成した大画面にチャレンジ。同じ赤でも、それぞれの花の特性を踏まえて違う物語を描き分けている。

 

本展では牡丹という大名題に向かって正面から挑み、絹本の艶やかな特性を活かした妖艶な仕上がりとなった。墨と岩黒の地が揺らぎを含んで美しい。

 

1996年 多摩美術大学二部絵画学科日本画科卒。

 


 

 

 

 

 

 

浅見貴子展  ー玉堂を学ぶー

ー玉堂を学ぶー
2024.9.25(水)-10.5(土)
12:00〜19:00 最終日〜17:00

トークイベント
9.28(土) 17:00より
浅見貴子×橋本慎司(栃木県立美術館 副館長 兼 学芸課長)
要予約:etsukogarou@iCloud.com

和紙の裏から墨を滲ませる独特の作風で、日本画のみならず現代美術界にも強烈な存在感を示す浅見貴子。

昨年、浦上玉堂家史編纂委員会より江戸時代の文人画家・浦上玉堂(1745〜1820)晩年の作品「白雲半断図」の模写を通して、玉堂の制作方法を探るよう依頼を受けた。

浅見は実作品に直接当たるほか文献や画集を頼りに、水筆や龍爪筆などの毛筆のほか、現在ではほぼ流通していない筆草の筆・アダンの実の筆など植物系の筆を入手し試してきた。

今展では、模写を通して研究した成果を自作や「試し描き」と共に展示する。

会期後.「水墨の魔術師 浦上玉堂 真の文人画家、ここにあり 岡山県立美術館コレクション〜倉敷大原家伝来受贈作品、関東初公開!」でもレクチャーと展示予定。
2024.10.26〜12.22 栃木県立美術館

黒崎邦敏 作陶展

2024.9.15(月)〜9.22(日)
12:00〜19:00 最終日〜17:00

栃木県益子で向月窯を営む黒崎邦敏の作陶展が今日から。

92歳のチャキチャキ東京っ子のお母様を筆頭に、古希を越えたばかりの作家夫妻の強力チームが、開廊時間前から続々と詰めかけるお客様の対応に息つく暇ない怒涛の初日。

まるで益子の陶器祭りがそのまま引越ししてきたような銀座一丁目だった。

実はコロナ明け、満を持して予定していた昨年の個展の前に自宅が全焼というアクシデントがあり、その後築窯しなおした窯での新作展になる。

画廊いっぱいに展示した作品が、見るまにお客様のお手元に納まり、意気揚々とお帰りになるのを見送りながら、陶芸家冥利に尽きるとはこのことかと長年のご努力を思った次第。

取り急ぎ、残してもらった作品中心にご紹介する。

樋口家三人展

2024.9.9(月)〜14(土)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

 

樋口広一郎/樋口匡子/樋口研司

 

まずは案内状の文章から

 

埼玉県蓮田市、樋口家に生まれた

長男 広一郎、次女 匡子、次男 研司

三兄弟での展示を開催することとなりました。

それぞれの性格は当然異なり作家性も三人三様の展示をどうぞご高覧ください。

 

そもそものご縁は15年前に次男・研司さんの個展を手掛けたことから。

個展をすると、ご家族一同と懇意になることが多いが、特に樋口家とはその後もご縁が続き、この度はお母様の傘寿のお祝いを兄弟三人展という形ですることとなった次第。

 

蓮田市の名家として知られるご実家に1944年五女として生まれたお母様の暁子さんは、長じて料理研究家となり、その後は蓮田市長を2期勤めて市政に尽力してきた方。その間4人を育て上げ、そのうちの三人が東京藝大日本画院、武蔵野美大デザイン、多摩美大日本画を卒業して絵の世界に。

 

傘寿には、この三人で初めての展覧会をしてお祝いをしようと皆で集まった。

 

故郷・蓮田の心象を水彩で描いた広一郎、自然の有り様を象徴的に切り取ったアクリル画の匡子、現在両親が経営する奄美のゲストハウス「結の家」からみた風景や日常を日本画で描く研司と樋口家子弟三人の色んなバリエーションが画廊を彩っている。

 

全ては傘寿の母の一言から始まった。

これから喜寿、白寿と続く節目に三人の個性がまた花開くよう期待してやまない。

 

#結の家 奄美

 

 

 

八幡幸子日本画展

2024.9.2(月)〜8(日)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

2020年の個展以来、4年ぶりの登場。

八幡幸子は2003年多摩美大院修の画家だが、その前に東京農業大学で家畜(主に山羊と豚)の飼料の研究をしていたという。また、農大登山部として中国奥地の崑崙山脈やパキスタンのナンガパルバット山など7.000m級の峰々に遠征した経歴をもつ。

異色の経歴がもたらしたモチーフは、馴染み深い豚や世話をした山羊、遠征したベースキャンプで見かけたヤクなど。

これらの動物たちから画想を得て、八幡の楽園図は描かれている。

今展の実物大の豚が、山野を根城に自在にある姿は八幡の目を通した理想境に他ならない。特養ホームに飼われているミニ豚の「さくらちゃん」の目は信頼に満ちてなんともいじらしく、木株に鎮座する猫は夜の世界の帝王のようだ。

八幡は生き物の無垢の命を礼賛し、衒いなくその王国を和紙上に顕現させている、とみた。

香川亮(かがわまこと) 箔画展     沖縄県立芸術大学研究発表

8.26日(月)〜8月31日(土)

12:00〜19:00 最終日17:00

 

沖縄県立芸術大学日本画科の教授として、日本画の箔の研究をした10年間の成果を発表する。

 

当画廊ではコロナ禍中の2020年に「彩墨画」の研究発表をしていたが、それ以来の登場。

 

香川亮は、沖縄県立芸大設立準備の時期に多摩美大日本画科大学院修、草創期の沖縄県芸大・日本画研究室に入り、爾来35年ほどの年月を日本画と版画の研究と指導に当たってきた。

 

先年から教授に就任し、学内と並行して東京の小津和紙ギャラリーさんと当画廊で研究発表をしているが、今展では2012年からコツコツ描きためできた「箔画」の制作を披露している。

 

大学年報に掲載した小論文によると、「箔がもたらす表現可能性について」論述し、実際の制作に基づいた懇切な解説を試みている。また、日本画と工芸での使用の比較、抽象表現としての可能性など幅広く実験してきた様子がさまざまな意匠から汲み取れるようだ。

 

長い教員生活のなかで、日本画のみならず、版画や彩墨画、箔画の研究制作をし、

さらにはドローイングの制作にも着手しているという。

 

一歩ずつ、こうした県外での活動に光が当たり、沖縄の日本画がさらに輝きを増すようご紹介に努めていくつもりだ。

 

高久梓&むらまつちひろ 二人展 ” どきっ!”

2024.8.19(月)〜24(土)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

co モダンアートプロデュース

 

銀座MOGA展に初期から参加している高久梓とむらまつちひろの初めての二人展。

 

ともに女子美大ながら高久は日本画科、むらまつは油画科と専攻は違う。聞けば同年卒で隣の教室で卒制を描いていたとか。高久は卒業時から、むらまつは大学三年の時からグループ展で発表を始めて、お互いを認識したとの事。

 

以来、10年。グループ展や個展で腕を磨いて、若手の人気作家として知られるようになってきた。

 

高久はふんわりと包み込む絵肌に、異素材の螺鈿を切り嵌めした独特の作風。

むらまつは、アートクロスとアクリル絵具により油画からの脱皮を試み、抒情的な表現の中に女性の一瞬の揺らぎを留めようとしている。

 

タイトルの”どきっ!“は、「同期」にもかけてあるが、文字通り絵の中の少女たちが、見る人の心をときめかせる事を願っての命名だろう。

 

残暑の折ではあるが、彼女らの瞳に射抜かれたい方は是非ご高覧を。

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2024.7.29(月)〜8.3(土)

12:00〜19:00 最終日〜17:00

by modern art produce

 

真夏の恒例となった美人画展、新しいメンバーを加えて今年も賑やかに!

 

かわかみはるか

久遠もも

後藤まどか

近藤弓唯香

高久梓

日野樹来

細川成美

むらまつちひろ

山下千里

吉森百子

 

線と余白とその間 Vol.5 〜私たちのコード〜 THAN 足立正平/立尾美寿紀/直野恵子/佛淵静子

2024.7.15(月・祝)〜21(日)

12:00〜19:00 最終日は17:00まで

 

2020年コロナ禍の始まりの不穏な空気の中発進した「線と余白とその間」展が5回目を迎えた。

 

今回のテーマは「コード」。

それぞれが画面から奏でる音は和音になるだろうか。

 

以下は、メンバーの佛淵静子によるステートメントである。

 

線と余白とその間

 

2020年からはじまり、毎年この時期に開催させて頂いている。「線」、「余白」がキーになっている4人のメンバーが、花や句などその回ごとのテーマをもって絵を持ち寄っているが、5回目の今年は音楽になぞらえ「和音・コード」をテーマにした。

 

楽器に限らず、この世界のものには音がある。たたく、擦る、はじくと、ものは変形し、まわりの空気に振動を伝え、音になって耳に届く。そしてその音の波には固有の音色がある。ラ、ミ、ド、それぞれの単音を束ねてコードになると、悲しい感じ、明るい感じ、と表情が生まれる。

 

このことは絵の成り立ちとも似ている。ひと筆ひと筆の重なり、色、強弱、無数の組み合わせが表情に変わり、見る人の感情に届くものになる。

 

私たちは普段、身の回りの小さな気づきを、変わり続ける自分を、変わらないものを、時代や個々人を超えたテーマを、それぞれ描いている。今展覧会では、各々の作品に、作品名とは別にコードをつけている。

 

4人のメンバーが、それぞれ自分の作品をノックして出てきたコードは、同じ空間の中でどのような旋律になるのだろうか。

 


 

 

 

大山菜々子 個展 楽園を出る、きみの手をとって

2024.7.8(月)〜13(土)

12:00〜19:00 最終日17:00

 

少年期から青年期に至る、わずかな日々の移ろいを抒情豊かに描く大山菜々子。

 

東京藝大の修了制作を終えてすぐの初個展から、折に触れ個展を開催している。

 

今展では、絵に詩を添えて一つの愛の物語になるような構成。絵にできない、あるいは言葉にできない、その行間を行き交う旅を目指したとみた。

 

 

 

東風託孤窯 永江俊昭陶展 〜器に描く〜

2024.7.1(月)〜7(日)
12:00〜19:00 最終日〜17:00

丹波に登り窯を構えて2年に一度、当画廊で作品を発表している永江俊明。
八重山民謡の師範として東京にも教え子を持つ唄者としても知られている。

今展では、昨年に引き続きフラワーデザイナーの高橋さわこ先生を迎え、器と苔盆栽をコラボするワークショップを開催する他、八重山民謡唄者としての面も併せてご紹介する一夜も。

苔盆栽ワークショップ(要予約 3.500円)
7月5日 13:00より
6日 13:00より

永江俊昭八重山民謡ライブ
7月6日 18:00より(投げ銭制)


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