平野俊一展 In The Garden

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2022年3月21日(月)〜3月29日(火)
12:00〜19:00  21日、27日は18:00まで
最終日は17:00まで

2021年1月、完成した屏風のお披露目展覧会を開催して以来、1年あまり。コロナ禍の中を無事生き抜いて新作を発表する平野俊一。

アトリエのある上田では豊かな自然のなかで花を愛でるという環境を楽しみ、平野のIn The Gardenシリーズはいよいよ佳境を迎えつつある。

横浜の寺院を荘厳する六曲屏風一双を依頼され、上田の杏の山を取材したのがご縁の始まりで、以来四季折々に咲き誇る花々を当地にいる恩恵をフルに生かし
ながら取材。本展の作品も当地のローズガーデンから。

今年のバラは雨に濡れて静かに咲き誇る。少し錆びた思い出に似て甘やかな香りがする。久々の墨の仕事も成熟したようだ。



横尾英子展 小田急新宿店美術画廊

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2022.3.9(月)〜.2022.3.15(火)10:00〜20:00
最終日〜16:30

先週から続く横尾英子展。2020年3月の前回展からコロナ禍を挟み2年ぶりの小田急美術画廊での展示である。

2022年9月から新宿駅再開発事業のため、7年間の工事期間に入る小田急百貨店ーこの美術画廊スペースも今回が最後となるため、名残を惜しみつつ皆様をお迎えしている。

横尾英子・渾身の桜が見事に咲き誇る画廊内。近年の主な取材地である新宿御苑では、今まさに佳境を迎えるべく桜たちが待ち構えているだろう。

入念な写生の際に全身に花を浴びる感覚かあることから「花浴び」と題された絵画のオーラ。花に愛された人だけが描ける境地といえようか。

東アジア絵画のなかへ-収斂と拡散 vol.7 宮本京香展 盲目の理 D.C.

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2022.3.7(月)〜12(土)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

昨年9月から毎月初めに開催している個展リレー形式のグループ展「東アジアのなかへ」最後の個展が今日から。

この後、4月1日より参加メンバー全員による「墨展」を開催し、この研究展の満了を迎える事となる。

宮本京香(みやもときょうこ)は高校までを韓国で過ごし、2020年に多摩美大大学院修了。プロの画家として立ち行くよう必死の努力を重ね、大学1年の時からすでに契約画家として活躍している。
凄まじい集中力で描かれるゴスロリ少女たちの背後には銃と見まごうばかりのカメラの砲列。人が背負う様々な業を視覚的装飾として表現しているのだという。どうせ背負う業なら、ネガティブではなく、出来るだけ盛大に派手な表現でと制作の構想を練るとのこと。ちなみにゴスロリ趣味は韓国時代からという筋金入り。日本の雑誌を取り寄せファッションの研究も怠りなかったそうだから、もちろんモデルさんには自前の服を着てもらう。

また、制作する過程で色々な技法の魅力を知り、一つに絞らずにやってきた宮本。多摩美大日本画科の修了制作を油画で描いた最初の学生なのだとか。

既成概念に縛られず、自分の拘る世界に徹底的に埋没する、その事を今展のテーマである「盲目の理」として描いた本展は最終個展に相応しい見応えのある展覧会となった。ぜひにも!

木村浩之展

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2022.2.21(月)〜2.28(月)
12:00〜19:00  日曜日〜18:00
最終日〜17:00

2.26(土)17:00 より
木村浩之ライブペィンティング
コラボ演奏 伊勢友一(パーカッション)

木村浩之は日本の国技・相撲をテーマにした作品を国内外で展開しており、今展では第8回トリエンナーレ豊橋「星野眞悟賞展」入選した大作と新作を展示いたします。
近年は墨絵のライブペィンティングを行なっており、2022年9月放送のNHK-BSプレミアムニッポンぶらり鉄道旅でもその様子が紹介されました。
直近では2月15日日本橋社会教育会館8階ホールにて「2021年度中央区民カレッジオープンカレッジ&説明会」において、上記の打楽器奏者・伊勢友一のパーカッションとセッション。相撲の立ち合いの一瞬をドラマティックなライブペィンティングとしてご披露してきたところです。
その熱量をキープしたまま、今週末再度伊勢さんを迎え、ガチ勝負第二戦を行いますので、画廊内土俵で画家VS音楽家の熱戦をご堪能ください。

第7回 つ抜けの会

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2022.214(月)〜20(日)
12:00〜19:00  最終日17:00まで

釣り好きで、東京藝術大学出身の5作家の作品展です。「つ抜け」とは釣り用語で、釣果を数えるのに1〜9までは「ひとつ」〜「ここのつ」と「つ」をつけるのに、10になると「つ」がつかなくなる事から10匹目を「つ抜け」た、というところから釣果の多いことを指す言葉です。

「つ抜け隊長」である小林正誠氏はデザイン科卒ながら長年予備校で藝大進学率を上げ続けてきたカリスマ先生。また、ジャンルを超えたグループ展「精彩展」の中心として40年牽引してきた方です。

いつも船の上で釣果を競いあうメンバーを集め、陸で作品を披露しあおうではないかと企画した「つ抜けの会」も7度目となりました。

思えば3年前の今展開催時はコロナの予兆に不安を掻き立てられていた頃でしたが、今回もまさかの蔓延防止月間。お客様にも先生方にもご無理なさらぬよう控えめなお知らせになります。

換気と消毒に気を配りながら、休まず弛まず油断なく、画廊は開けておりますのでおついでの折には是非!

東アジア絵画のなかへ-収斂と拡散 vol.6 森田舞展 contrast 2022

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2022.2.7(月)〜12(土)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

昨年9月から毎月初めに開催しているリレー形式のグループ展「東アジアのなかへ-収斂と拡散」。今回は富山生まれの森田舞の登場である。

今展の森田舞は黒い月や飛翔する鳥のシルエットを配した天地の生動を象徴的に描く。なにか起こりそうなエモーショナルな筆運びに、目立たぬよう金砂子を撒き豪奢で緊張感のある画面を作り上げている。

前シリーズでは重厚な絵肌に杭のような形象が配された抽象的な作品群を描き存在感を示したが、今回の連作はどっしりと動かぬ空気に風を吹き込んで風雲急告げるドラマティックな画風へと変貌を遂げた。

次の連作への予兆も感じさせる見応えのある展示に加え、先般直木賞を受賞した今村翔吾氏の受賞作「塞王の楯」のカバー下の原画もご紹介しているので是非ホットなうちに。

越畑喜代美展

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2020.1.29(土)〜2.5(土)
12:00〜19:00   日曜〜18:00
最終日〜17:00

かわいい文人画と称されてから幾年、越畑喜代美の描く半径100mの宇宙はいよいよ自在に遊び心を誘う。
大山紙にガラスペンで描く砂利道シリーズは、その間に咲く小花がいっそう清々しく淡々とした日常を伝える。

今展では、恩師・堀文子先生に「あら、あなた。とてもいいお暮らしをしてらっしゃるのね」と評された越畑喜代美の日常に光を当て、越畑が自宅近辺で催している「一箱古本市」の銀座版を併催する事とした。

越畑の一箱と共に、ジェンダー研究と美術評論で知られる元栃木県立美術館学芸員の小勝禮子氏と、詩人であり長年の美術愛好家である田野倉康一氏にご協力を仰ぎ、お二人からも一箱ずつ提供してもらい俄か古本カフェとして静かにお客様をお待ちしているところ。

オミクロンの猛威のなかではあるが、越畑のただ端然と咲いている野の花は変わらぬ日常を湛え、お二人の書庫から掘り出された本もまた美術ファンの目を楽しませるに違いない。絵のある図書館、あるいは本のある日本画展ー大切な蔵書から一箱ご提供下さった小勝堂古書店と古書肆田野倉主人に心からの感謝を❣️

東アジア絵画のなかへー収斂と拡散 vol.5 呉逸萱 Wu Yi Shuan展    ー宝石箱jewelry boxー

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2022.1.17(月)〜22(土)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

2011年9月の田澤苑実展から毎月連続的に開催している「東アジアのなかへー収斂と拡散」展が5回目を迎えた。

今回の作家は呉逸萱さん。台湾の東海大学で膠彩画領域を卒業後来日、2019年に多摩美大学院博士前期課程日本画領域を修了、台湾と日本で作家活動を続けている。

今展のテーマは「宝石箱」。以下のようなコメントを寄せているのでご紹介を

宝石箱は、大切なもの、自分の気に入ったものを入れる箱です。刻々と変化し、豊かな四季の一瞬の表情を大切にする気持ちを持ち、身近な草花の姿と美しい記憶を残していきたいと思いながら制作しています。
生命力に溢れた晴れやかな気持ちになれる、多彩な作品を描きたいです。作品はそれぞれに個性あふれる唯一無二な宝物だと思います。
呉逸萱

ひとつひとつ丁寧に吟味された宝物がキラキラ眩しい光を放っているーこの初心こそが宝物なのに違いない。是非実見を!

第16回 堀文子教室同窓展

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2022.1.9(日)〜15(土)  12:00〜19:00
日祝〜18:00 最終日〜17:00

新春恒例の堀文子教室同窓展が16回目を迎えました。2019年に100歳の天寿を全うされた先生の描かれた桜の絵の下に集い、初心に立ち返り研鑽を積む会としたいと思います。

生憎のオミクロン株リスクの中、前日の懇親会は堀文子先生への献杯に留め、それぞれの息災を確認後解散。

この1月22日から大磯町郷土博物館にて「堀文子と大磯」展も開催されるとのこと。先生の愛したホルトの木を巡るツアーも予定されているというから楽しみ。

ホルトの木の零れ種たる同窓の方々がそれぞれに葉を茂らせている様子が先生に届きますように。

銀座MOGA 2022 2021年最後を飾る人気画家による美人画展

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2021.12.20(月)〜25(土)12:00〜19:00
モダンアートプロデュース

今年最後の展覧会です。
少しずつお姉さんになって本格的な道を歩み始めている画家やその後ろ姿を追いかける在学生など、若さ爆発中の画廊内。

是非、ご観覧ください。

川島慈
後藤まどか
近藤弓唯香
高久梓
寺野葉
中島華映
細川成美
村上恵美
むらまつちひろ
山下千里

mas Art festa 池田美弥子 日本画展  月暦図 vol.2

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2021.12.10日(金)〜18日(土)
12:00〜19:00   最終日17:00

つないでおこうと思うのだが
とどめおきたいと思うのだが
時は美しい決断
次が始まる
池田美弥子

絵巻物の鳥瞰の構図を研究し、色彩豊かに人々の暮らしを描く池田美弥子の月暦図を、カレンダーとともにご紹介します。
1987年武蔵美大日本画科卒

東アジア絵画のなかへ ー収斂と拡散 vol.4 小林明日香展

投稿日: 42件のコメントカテゴリー: 個展

2021.12.1(水)〜6(月)
12:00〜19:00  日曜〜18:00  最終日〜17:00

9月から毎月の第一週に連続展「東アジア絵画の中へ」展を開催している。多摩美大日本画科で同期だった日本•中国•台湾•韓国4カ国の有志たちで結成された研究会である。
12月は4人目の小林明日香ーこの春には日経日本画大賞にも入賞し注目されている。今展ではドローイングや作品を印刷してコラージュ、その上にまたドローイングやペインティングを施した作品の他、パネルの四角い枠を飛び出したいと不定形の布を縫い繋ぎ、スケッチを貼り付けたり直にペイントした意欲作も登場。持ち味のスピード感とセンスが生かされた見応えのある空間となった。

本画の画像を取り込んで印刷、あるいは取り込んだ画像の上にiPadのドローイング機能で描き込んむという二重三重の転写とそのイメージの展開は、ややもすると下図の構成作業のように思われるが
、小林の仕事はその思考過程の推移までも作品化したいという意思によって成り立っている。
どこまでも変化を遂げていく(しかもデジタル処理で)作品の様相が、それでいてどこか東洋画の「枯淡」を思わせるところが興味深い。
いまはこの若い感性がどこまで自分の触覚を広げられるか楽しみなばかりだ。
是非、ご声援を!

第5回 ルヴァンドラヴィル展     Le Vent de La Ville

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2021.11.21(日)〜27(土)
12:00〜19:00     最終日〜17:00

今展メンバーによるコメントを冒頭に。

同期だった荒井由実(松任谷由実)の「あの日に帰りたい」がヒットした頃、私たちは同じ青春時代を過ごした。歌の中の「光る風 草の波間をかけぬける私がみえる‥」が、フランス語では「Le Vent de La Ville」(都会の風)と唄われている。「光る風」に包まれながら私たちは「ひとつのやさしさ」を見つけていったのだろう。

金井ノリオ
クリバヤシツネオ
斎藤弥
平岡栄二

1978年多摩美大・日本画院修(上野泰郎クラス)の3名に一年下の堀クラス齊藤が加わって多摩美大八王子キャンパス草創期の雰囲気を伝えるグループが5年前に結成された。同級生•荒井由実のデビュー盤限定200枚を分け持っている方々である。

恩師•上野先生のご葬儀の折に久々の再会を果たし、このグループ結成の機縁としたという。
多彩な才能であらゆる表現にチャレンジした金井ノリオは教育長までやり遂げ今は大学で教鞭をとる。
クリバヤシツネオは多摩美大修了後、東京藝大の壁画科でフレスコ画を学び、今回は連作に挑んだ。
斎藤弥は堀文子と中野嘉之コンビ時代の申し子で、一貫して東京近郊に生息する野鳥を描いている。
平岡栄二は創画会時代に独特の人物表現で知られた他、山本丘人研究家としても稀有な足跡を残してきた。

以上のメンバーの濃密な人生を絵の中で振り返りながら、あの時代の「光る風」に吹かれてみるのも一興!

LABO33rd

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2021.11.15(月)〜20(土)
12:00〜19:00   最終日〜17:00

越畑喜代美・麒麟・平野俊一による3人展が、今年で33回目という。20回の時も驚いたが、30回の時はもっと驚いた。33回というのはもはや驚異というしかない。

身の回りのあれこれや世相がどんどん変わっていく中、淡々と弛まず力まず歩を進めて来た彼ら。

ホームの変わらぬ物差しの中で、変わっていく次作を試す。LABO展の真骨頂だろう。
変化のタネが画廊という畑に蒔かれている。気まぐれなタネなのでどこで芽吹くかわからないけれど、その気配をぜひ感じ取っていただきたい。

猫百態展vol.2

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2021.11.8(月)〜14(日)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

11.14(日)中央区まるごとミュージアム参加

古今東西、猫の神秘的可愛さに振り回されてきた人類。
画家のアトリエの孤独を慰め、時に鼓舞しまた邪魔をするー。
参加画家の自画像のように思えてきた猫百態を皆さまと楽しみたいと存じます。

張静雯個展|Chang Ching-wen solo exhibition

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【東アジア絵画のなかへー収斂と拡散 |East Asian Painting ーConvergence and Diffusion】

張静雯個展|Chang Ching-wen solo exhibition
2021年11月1日—11月6日

12:00〜19:00  最終日〜17:00

東アジアの中へ展も張さんで3回目。国立台湾芸術大学美術学科水墨画専攻を経て東海大学(台中)大学院美術科で膠彩画を学ぶ。
当時、夏期講座に招聘されて日本画技法を教えに行っていた中野嘉之先生との繋がりで多摩美大を知った張さんは迷わず大学院美術科日本画専攻領域に留学を決意。現在、博士後期課程に在籍して研究と発表を続けている。

日本の団地やマンションの外観や窓の連なりをクールな筆致で描き、都市のリアルタイムを独特な目線で捉えてる。同じ窓が同じように並んでいる抽象的なまでの景観と生活感を失った都会の暮らしに、現代の乾いた孤独を見るようだ。

大坪奈古展 満月村・九尾薬局開店記念

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2021.10.18(月)〜.24(日)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

以下は案内状の文面ー

大坪奈古さんの住む満月村に九尾薬局が開店するという。そもそも九尾薬局の歴史は古く、辛亥の年751年創業ー五色龍歯は正倉院展宝物の薬。秘薬明鏡止水は不老不死薬なのだとか。
この度、この秘薬の殿堂が満月村に新たに加わりお披露目の段となった事を寿ぎ、満月村全商店をあげて歓迎の展覧会を開催することとなった。

満月村までは一本道なので迷わないはず。。。

今回は全商店勢揃いの特別展なので、個展展示。それぞれの商店に添えるペン画も勢揃いした。ペンライトを持って探索にいらしてください。

稀人まれびと展 VOL.2

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稀人まれびと展 VOL.2
2021.9.27(月)〜10.2(土)

奥津直道 勝連義也 木村浩之 佐々木英俊

まれびととは来訪神の事であるが、転じて旅人や異なる力を有するものを総称する。
2回目となる本展では奥津の祭り人、勝連の物忌み人、木村の力士、佐々木の神仏など日常を超えたものたちに象徴される。

今回は沖縄芸大デザイン科出身で主に沖縄で発表する勝連義也に参加出品を依頼して、まれびとたちの層が厚くなった。

これら非日常の稀人たちに、コロナ禍の逼塞した状況を吹き飛ばして欲しいもの。

初日、長野からの山の幸が到着。近日中ならもれなくお味見できますよ。あけびとポポー食べたことがない方はご観覧方々どうぞ。

言絵絵言Ⅳ ことええこと ー詩(ことば)に絵を、絵に詩を書(描)き継ぐ試み

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2021.9.20(月)〜26(日)

12:00〜19:00   祭日〜18:00
最終日〜17:00

4度目となる今展は、あらたに画家の有坂ゆかり・赤木仁、芸術哲学を中心とした論客・藤井雅実、谷川健一の全集出版の立役者・名編集者にして文章家の川島健二氏を加え、さらに充実の布陣。

さて、その組み合わせである。

言         絵
川島健二   ×        黒須信雄
そらしといろ ×        赤木 仁
中村高明   ×        有坂ゆかり
藤井雅実   ×        前本彰子

画家は相手の詩や言葉に反応して描き、詩人もしくは言葉の人は絵から次の着想を得るーそれぞれ組合せの往還が、一つの壁面をつくりあげるという試みだ。

4年目の今回は、相応に広がりのある空間に落ち着いたが、その静けさのなかに一歩足を踏み入れると、格闘の残滓が渦巻いて思わず引き込まれる。

何をどう受け入れ、どこから触発されたのか、作品や言葉に記されたその旅路はミステリアスであり、読み取る側の体力知力も試されているようだ。

四組それぞれのアプローチの違いも含めて、見どころ満載につき是非ご高覧を!

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