落合浩子展ー 落合画伯、充電して再上京

M78星雲に帰ってバッテリーを充電してきたマカロン落合画伯、爽やかなお顔で再び御上京。そのお帰りを待っていたかのように、お客さまが引きも切らず。
鍵を開けるやいなや、上野で1時間待ちの「大英博物館展」を見終わった悦子の鎌倉の叔父叔母がお昼ご飯持参で登場。9時に上野に着いていたのに、朝用意したというお赤飯やおいしいおかずの数々。何時に起きて準備したのだろう、と寝坊助の悦子としてはやや反省。その久々の秋田版ソウルフードと、画伯が京都錦市場で誂えた「やよい」のちりめんじゃこ、日野菜の漬け物、お造り湯葉という豪華なお昼を。
このところ、少しずつ膨らみを取り戻しつつあるボディをさすりつつ
スローフードよねぇ、やっぱり、、と美と食のコラボを楽しむ。初日は甘もの中心の展開だったが、後半は珍味系でくるところが画伯の神経細やかなところ。さすがAB型、心憎い演出ですな。
夕方には、アズピ画伯や鈴木強画伯、吉岡順一画伯の他、2月に結婚予定のこばっち小林身和子画伯が婚約者行地氏をご同行で。海の男らしいたくましい好青年といった印象の行地氏に、画家の夫になる心得を伝授する。お二人のお幸せを心から祈りつつ、おうつりがあるよう、強画伯とともに触らせてもらう(なんのこっちゃ)。
まずは、ご報告。

落合浩子展ー世は連休、、されど画廊な日々

連休のど真ん中。表通りはさぞや人で溢れかえっているに違いないとおもわれるが、画廊街は静かなもの。でも、こういう時こそ珍しいお人が現れる。
まずは今村ご夫妻の御登場。今村氏は元敏腕CMディレクター、さぞやブイブイいわせていただろうアーテステックな男である。友人毛藤氏奥様の姉婿なのに、最近は友人よりお目にかかる機会が多い。今日は奥様ご同伴で。
やんちゃを絵にかいたような今村氏だが、芸術を愛することにかけては筋金入り。悦子がフーテン志願の時には、高等遊民といった人たちがいて日がな議論を尽くしていたものだが、今村氏はさらに文人の気配もあって優雅な遊びを楽しんでいるらしい。人をみて楽しみ、お日様をみて楽しむ、、今日は落合画伯の作品と遊んでいってくれた。今村氏のお気に入りの「象」という作品の前でツーショット。
かたや、このたび創画会 の新会員となった武田州佐画伯。京都創画のパーティで落合画伯とあったのだという。あちこち忙しいなかの今日の御登場はうれしい限り。実は武田画伯、悦子とは予備校からのお付き合い。その頃から折り目正しい青年だったが、今も変わらぬ品の良さには頭が下がる。初日に書いた落合画伯との御縁は、浅見・武田・間島三人展を見に来てくれたことからだから尚更。
明日は戦線復帰の落合画伯を待ちながら、連休のさなか来て下さった方々のご紹介まで。

落合浩子展ーお留守を守るものたち

東京に知己の多い落合画伯のお父様。そのご友人の工学博士や、お仕事関係の方がた、叔父さまご夫妻などをお迎えした今日、美術関係のお客さまは、創画会の北條正庸画伯、落合画伯の同級生・京都の鳥山武弘画伯 、先日もいらした節子さん、山田りえ画伯、越畑喜代美画伯、織田有紀子画伯など。
秦テルヲ展の会期もあとわずかとなった、練馬区立美術館の野地氏。徹夜で展示にあたったとかで、この展覧会にかける意気込みが伝わってくる。先日いらした笹木氏が伝えるところによると、その展示を見て京都の星野画廊星野氏も激賞したという。これを逃すと、秦テルヲにあえるのはあと60年後かも。11月30日まで。
画伯お留守中は、作品たちがしっかり存在を主張している画廊内。今日は武蔵美ーズ現役の学生さんたちが絵に入っていってくれた。芸術学専攻の学生たちにつき絵こころもばっちり。重厚な絵肌に感心しつつ味わってくれたと思う。悦子俳句関係ではアヤコイサカ嬢と、そのお友達のガラス作家早川嬢が、うけた感動を表現してくれた。う~ん、アヤコやるなぁ~。
悦子は夕方からテリーのスタジオの展示変え につき、西山美智子ちゃんが守りをかためた。

落合浩子展ー帝国な夜、ふたたび

あれは半年前、アズピ画伯個展中に有閑マダ~ムとなって帝国ホテルにお泊まりしたことが。今回のシチュエーションはキャリアウーマン。たまには優雅に都心のホテルで心身を癒して、というアズピ画伯の暖かいお心配りに感謝しつつ、嗚呼なぜか宛名張りをしている悦子。帝国の、しかも最上階タワールームで内職しているのはきっと私たちだけよね。
お食事は、林田の御大お勧めインターナショナルアーケード内ちゃんこの店で。帝国に隣接するこのアーケード、名前は凄いが実は戦後の闇市を思い起こさせるレトロな場所。絶妙なさびれ感のなか、アルミの鍋で供されるちゃんこはさすが老舗の味。ちゃんこ初体験のアズピ画伯が十両「諏訪ノ海」だとしたら、私はさしずめ大関「悦昇龍」。行司・式守裕之介の厳正なるしきりのもと、がっぷり取り組ませていただだい
た。ごっつあんでした!!あぁ落合画伯、何故いない!?
さて、話は前後して肝心なお話。画廊には美術関係編集者山内女史と名古屋からお越しの画家久世氏、原さやかちゃん、個展が終わったばかりの加藤良造画伯などが。おりしも上京中の岡崎・文経堂の渡辺行之助氏と表具の話など。蕪村の落書きの修復から巻き物の断切のこと、その場に立ち会わないと聞けない話をいろいろ…。御勉強になりました。

落合浩子展ー落合画伯、一旦京都へお帰り

お父様たちとご一緒に上京中だった落合画伯、一旦戻られて御用事を果たされた後二十四日再上京の運びに。
落合画伯の絵にあわせて少し暗めに調整した画廊内は、いつもより落ち着いた感じにまったり。
今日は、先日も御紹介したワケさんこと分島氏が、お仕事のパートナー・羅漢工房の浦野氏とご同行で。かねてよりお約束の、螺鈿の蒔絵厨子をみせてもらう。お二人で文化財修復の仕事を続けられるうち、創作意欲も燃えてきたとのことで、以下の画像の作品を完成されたとか。
ワケさんは、変わった経歴が多い悦子同級生の中でも、一、二を争う男。中高時代は蝶の採集のため、海外を含めた僻地を飛び回り多摩美には大検で入学。抽象にあらずんば絵にあらず、という時代の風潮の中で一人だけ伝統的な日本画を描いていた。チェンバロも自作するこの御仁、早々と古画の模写などに卓抜な技を見せて新聞にも取り上げられながら、日本画ではなく修復の折に身につけた漆の作品で世に出たいという。
先輩格の浦野氏との共同製作という厨子、伝統工芸系の枠をはみ出たエキゾチックな仕上がり。蒔絵のアールヌーボーといった趣でワケさんの趣味そのもの。トカゲが守る骨蔵器って凄いよね。もちろん愛する蝶も鱗粉をきらきらさせている。いずれ、まとまった作品として御紹介する機会をと思っているので、乞うご期待!
さて、偶然にもトシ君・きりん両画伯も御来廊のタイミングに茅ヶ崎の吉田氏、サウジアラビアから帰国の鈴木氏、倉島重友画伯夫人千賀子さんなどでにぎやかに歓談の一時を。
京都の落合画伯には申し訳ないが、春彦さんご持参・茅ヶ崎のわらび餅は絶品で、きりん画伯はきな粉までぺろり。
悦子は今夜はパソコンの特訓。家庭教師役の水内嬢もご一緒に今日の画像を。

落合浩子展ー なぜかインドの大地の母

昨夜は、京都にあって蕎麦好きという不幸なマカロン落合画伯のために、お江戸の蕎麦やで一献。近所の「三日月」というお店は、蕎麦や不毛の銀座にあって「吉田」に引けをとらない名店。
まづは四季桜の吟醸で、ばくらい(このわたとほやのあえたン)と有明の焼き海苔、玉子焼きを。しかるのち菊姫のぬる燗をちびちびやりながら、鴨せいろの鴨をまず食す。う~ん、佳きかな佳きかな。
思わずたのんだ大盛りは、ちと恥ずかしい乙女心なれどマカロン画伯の期待に満ちた眼差しは裏切れまい。いと高き音たてつつ蕎麦をたぐれば、手だれの蕎麦っ食いも驚く画伯の作法の見事さ。後は声もなくひたすらズズッズズッという音だけが…。
さてインドだが、この間一か月かけて祭りだらけのインド・ネパール取材をしてきた京都の竹内淳子画伯の消息を伝える土産が届いたもの。なんともかわいい刺繍のついたショールは、めくるめく銀座の夜風のなかに立つのに最適。お財布も心もそぞろ寒の悦子に、ありがたいアイテムとなった。そこで感謝のコラボ画像。題名「大地の母」。やや憂いを秘めつつ、生かされている事への感謝と祈りを捧げてみた。
無事病院から生還の、不死身のコレクター中村会長と評論家の中野中氏、出張帰りの珍味担当役員杉田氏、プリンス行近画伯、上海帰りの朱画伯、尾長画伯など今日は男性陣が多いなかに先日個展をおえたばかりのムラコ画伯、最後に浅見画伯のご登場。林田パパも京都甘もの責めにはかなわない、ご自分でお薄をたてて喫茶されていかれた。お見事!

落合浩子展ー遠い記憶

京都のマカロンこと、落合浩子画伯の1年半ぶりの個展が今日から。  昨日、谷川渥の「幻想の地誌学」を読んでいたら人体を風景と見立てて描いているエルンストの絵が出てきた。自然は芸術を模倣する、といったのは誰だったか。山を見て乳房を連想したり(秋田には乳頭山という山がある)、雲のかたちに龍を見たり、人は色々な想いを何かに託す。
マカロン落合画伯の描く豊かなボリュームの人体は、さしずめ大地だろうか。「記憶」と題された横たわる裸婦像からは、永遠の時を刻む地球の鼓動や、その表層を流れる砂の音がきこえるようだ。
一時も同じではない「今」の、その手からこぼれていく記憶を永遠に留めておきたいという願いが、彼女をして絵に向かわしめているのだろう。彼女の描くモノトーンの世界は、静かな祈りに似た基調音に支えられて限りなく豊かだ。
今回で三回目になる個展。創画会で初めて彼女の絵に相対した時、慈光が差しているかのような絵肌に驚いたものだった。どこの誰ともわからぬまま、いつかは連絡をとらなければ、と思っていたところ、ある展覧会の時にわざわざ京都から見に来てくれた 。「へぇ~、京都で絵を描いていらっしゃるんですか~」なんて会話をした後、ひょいと芳名帳を見たら落合浩子とかいてあるではないか。連絡先もわからず途方にくれていたのに、なんとあちらから出向いて下さったという僥倖。
悦子の驚きように、本人は鳩が豆鉄砲くらったような顔だったが、縁というのはこんなようなものだろう。けっして丈夫とはいえない身体をむち打って、毎回新しい展開を見せてくれるのはうれしい限り。
一段と深みを増した本展の作品中、一点だけ多摩美ーズフレーマー澤田氏のてがけた額がある。渋い色調の絵だけに考えに考えたろうな、と思わせてあまりあるいいお仕事。他の作品は、画伯の後輩である京都のフレーマーが額装。これまた、考えぬいたお仕事で、東西の感覚の差がとても面白い。落合画伯感心することしきり。
初日の今日は京都のお父様・お母様も御来廊。技術開発のプロであるお父様と、絵の具のウエマツ社長上田氏の、化学式をまじえた素材談義が興味深かった。また多摩美ーズ先輩の佐藤画伯、落合画伯の年上の同級生・日出節子さん、来野あぢさ画伯などめずらしい方々の御来廊も得てなにより。そんな今日の画像、ちなみに悦子着用のMOGAのスーツはアズピ画伯よりご恵贈の新作。明日は京都・竹内淳子画伯のインド土産ショールをおひろめ予定。

村越由子展ームラコ画伯展大団円

無事銀座デビューを果たしたムラコ画伯。どきどき、の日々も今日でおしまい。多くの方が駆け込んで下さった最終第四コーナー、ゴールに間に合わなかった下の画像の方々を特に御紹介。
まず、12月1日から個展予定(!)の武大人。後二週間しかない超タイトなスケジュールをさいて来てくれた。また多摩美ーズ大御所の北村さゆり・渡辺薫両画伯も白い壁の前で呆然。沖縄旅行から帰ってきたばかりのトシ君画伯のお土産・ラフティーを肴に、お疲れの一献ということに。
自分のグループ展も最終日の井手尾節子画伯が立ち寄ってくれた他、時間内セーフの方々ありがとうございました。
昨夜は、結婚したばかりの工藤ちゃんがご主人とともに来てくれたので、御同席の加藤画伯、松谷画伯、池田画伯、たっちゃんとワインで乾杯!恥ずかしがる工藤ちゃんをなだめすかしてお宝画像ゲットするも、間違えて画像消去しちゃうのは何故?悦子のバカバカ!
武大人の肝入りで湘南グループに混ぜてもらえることになったムラコ画伯。片瀬山なのに今まで御縁がなかったのだそうだ。なんと高校時代に、旧金沢アトリエで内山徹画伯の薫陶を受けていた過去が。今日来てくれた阿部千鶴画伯旦那の田尾憲司画伯が、内山画伯から引き継いでいる予備校講師というお役。他の教科と違い、美術の場合は一生の御縁となる可能性も(武大人と松谷画伯の例をみよ)。しかし、どんな御縁も画家同士として五分五分の付き合いになるや否やは、それぞれの今後の精進にかかっているといえよう。願わくは良い御縁に。
意外や、悦子と同じB型と判明したムラコ画伯の血液型、まだまだ引き出しがたんまりありそうな気配。銀座初個展を経てさらに飛躍されるよう切に祈るものである。

村越由子展ーお歴々々ぞくぞく…

あの、成城大学名誉教授にして秋田県立現代美術館の田中日佐夫先生が久々の御登場!竹内栖鳳の研究で知られる泰斗にして、漫画の『土佐の一本釣り』にも言及しちゃう大変なお方。
その先生から預かった資料を白亜紀の層に埋もれさせてしまった悦子。どの顔してご挨拶にいったものかと日々思案に明け暮れていたが、想いは通じるもの、というか業を煮やされたのか、先生の方から御来廊下さった。そして事なきを得たのは悦子の人徳か先生の大きさか。そりゃやっぱり先生だろうな。「そのうち出てくるでしょう」とお許しを。
先生との御縁はシーサーから。初めて原稿を依頼した折、編集者に渡すつもりだった沖縄土産の安~いシーサーを、編集者が勘違いして先生に。そんな安物のシーサーだったのに、先生はそれを絵に描いて悦子に下さった。いつか本物のシーサーを差し上げたいと思って探したのが宮城忍君との出会いだった。ようやく意に添うシーサーを見つけたのに、白亜紀事件のため、渡しに行けなかったのだが、これで無事献上の段取りに。はぁ~15年越しのご恩返しがこれでなんとか果たせる。
とはいえ、さすが辛口で知られる先生。ムラコ画伯の絵を丹念に見て「もっとお苦しみになる事ですね」と一言。若い作家とちゃんと向き合って話して下さった。ムラコ画伯の銀座デビューに最高のはなむけだと思い感謝する。
次にいらしたお方は、多摩美の学部長にして歴史ゼミの名物教授清田義英先生。「僕は由子ちゃんの絵が好きなんだぁ~」と来て下さった。鎌倉時代から続く江ノ島の古刹の長男としてうまれ、湘南白百合の幼稚園中退という経歴をもつ文学博士って?
おりしも次にいらした悦子の俳句友達、藤田三保子さん(「鳩子の海」の大人編の女優)と藤田さんの故郷防府の山頭火話でおおいに盛り上がったうえ、蛤御門の変まで。
いやぁ~今日も大変濃ゆうございました。

村越由子展ー芸術の秋といえば

季語辞典にも載っている『N展』。秋の深まりを告げる季語として日本人の感覚深く刷り込まれ、電車の中吊りの赤い告知をみると、どうしても上野のお山に行かねばと思わせる日本語。特に地方における浸透率は絶大で、ある画家は『S展』に入選して喜んでいたところ、知人に「次はN展だね」といわれたそう。
それはさて、芸術の秋。上野もさることながら、日本橋方面も華やかな気配。『目展』も今日から。出品の京都在住八木幾朗画伯とは、昨日搬入後合流、おいしい生活をともに。おりしも京都の双子・くりちゃんが上京中。先日は銀子が京都で大変お世話になったとか。くりちゃんの友人の高山さんも交えて、にぎやかに会食&痛飲。
京橋の御大の林田画廊では、加藤良造画伯の個展開催中。その初日には加藤画伯夫妻及びたっちゃんとご一緒に。今回の仕事は画中に濃密な気が立ちこめる力作揃い。古色蒼然とした色調のなか、加藤画伯の感覚が生々しく感じられる構図に絡めとられていくような目眩感をたっぷり味わう。これは必見ですぞ。
画廊では、穏やかな秋の日差しあふるるムラコな世界。昨日築地にお泊の八木画伯、朝いちで立ち寄ってくれたので後輩ムラコ画伯と。

村越由子展ーダンディなムラコ画伯パパ

かつては戦闘機のエンジンを設計し、その後車やバイクのエンジン設計に転じたキャリアを持つ、ダンディなムラコ画伯パパ。お母上、ムラコ画伯にはお祖母様にあたる方が池田蕉園の弟子だったそうで、絵に関しても半端ではない見識をお持ち。
ご本人も画家になりたかったというだけあって、ムラコ画伯へのご指導もとても厳しいんだとか。パパのお部屋を通らないと絵が外に出せないということも。
さすがに今はそういう事はないらしいが、この期待を背負い三代越しの夢をかなえつつあるムラコ画伯。一人っ子の特権をフルに生かして、まだまだ脛をかじらせてもらいなさい!パパ!!悦子からもお願い!長生きしてねっ。ママもね!

村越由子展ームラコ画伯は白百合育ち

昨日いらした鎌倉のお友達は、幼稚園からの同級生。聞けば湘南白百合で14年間ご一緒だったとか。今日来廊の方もまた。さすが、鎌倉なのはかたや能楽師のお嬢さんである小山慶子さん、かたや声楽家にしてオペラ演出家の奥様という松山由佳さん。ちいさな頃から能舞台の松を見なれた小山さん、日本画にたいして古臭~いというイメージをもっていたそうだが、ムラコ画伯の絵をみてその清新さに驚き好きになったという。
ご主人と連れ立ってお越しの松山さんは、トスカーナの平野のような「緑の声」がお好み。こんな風の通る野で歌ったら気持ちいいだろうなぁ。
明石からは筑波大ご卒業の筧有子さんが、ご友人の和田あやめさんとご一緒に。偶然にも地元での個展で、悦子の兄貴分姉貴分橘さんご夫妻と知り合ったという。もうすぐご主人の転勤先ハンブルグへ旅立たれる筧さん、いい出会いがありますように。

日本人になりたい講座ーアラン・ウェスト編

市川学園の土曜講座・「日本人になりたい」の講師として、アメリカ人日本画家アラン・ウェスト画伯と彼の表具を手掛ける(株)マスミの横尾靖氏が招聘され、対話形式の講演を行った。
東京芸大日本画科を卒業し、谷中のアトリエ兼展示場で独自の制作を続けるアラン氏の活躍は夙にしられるところだが、その制作を支える裏方であり、プロデューサーの表具店社長横尾氏との二人三脚秘話は、まれに見る面白さで受講生を魅了した。
広い階段教室の正面にアラン画伯の巨大な障壁画、と思いきや、巨大な掛軸五幅!。深い色調で描かれた背景の上に金泥の流水、さらに新緑と紅葉を施して華麗な春秋図である。一幅縦2M80CM、横1M20CMはあるだろうか。これだけでも度肝をぬかれる大きさなのに、その五倍の迫力たるや推して知るべし、てなもんで。
並みの表具師であれば言下に断るところを、横尾氏はとことんアラン氏のチャレンジにつきあったという。いわば二人の合作ともいえる傑作なのだ。外国の人だからこそ知る日本美術の素晴らしさを、アラン画伯は昇華してさらにダイナミックに展開してみせた。この志を横尾氏は見事に受けてたって、形にしたということだろうか。
アラン画伯は三味線、横尾氏は篠笛・能管をよくし、音楽部門でも息のあったところをみせる二人。しかも横尾氏は、奥様の実家の家業を継がれた元エンジニアというから驚くではないか。専門分野にこだわっている人にはけっして出てこない豊かな発想と果敢な行動力に脱帽した。
きっと落語も好きなんだろうな、と思わせて余りある二人の会話に引きずりこまれて、あっと言う間の二時間だった。その後の中高生の質問もいい感じで、また日本人になった子が何人もできたと思うとうれしい限り。そんな一日のおすそわけを今日は。

村越由子展ー画伯の魅力ー迫力の描写

村越由子といえば、多摩美大学院在学中に山種美術館の優秀賞をとった画家として、記憶されている方も多いと思う。あの時の大賞は、内田あぐり画伯、同時に優秀賞になったのが吉川優画伯という御縁のある方ばかりだったので、悦子も受賞式に出た。
まだういういしい画伯の緊張している姿が思い出されるが、あれから10年、真面目な仕事ぶりは今でも変わらない。装飾的な箔使いは少し押さえられて、緊密な描写に支えられた迫力ある画面を創りあげている。
画像では分からないだろうが、コラージュされた薄紙が絵の厚みを増し強い印象を与えているのも面白い。明るい陽光に照らされた、山や瀬戸内の島などの風景は、確かなテクニックがもたらす、力強い存在感が特徴。かつて山歩きにあけくれた悦子も、この山容の臨場感に圧倒されるばかり。峻烈なばかりではない、あるやさしさに彩られた大きさのある絵といえばよいか。
繊細な感覚で置かれた色彩のハーモニーも、彼女ならではの魅力。一筆一筆の丁寧な運びを、画面に近付いて見入る方、また離れて色彩の煌めきを堪能する方。今回も色々な後ろ姿を見せて頂けそうだ。
今日の画像は、近所のギャラリーウェストさんでグループ展開催中の三人。むらこ画伯の後輩にあたる中村君、寺尾さん、松岡さん。みんながんばれ~!

村越由子展ー意義ある初個展

意外や意外、実は東京では初個展の村越画伯(ここではムラコ画伯と呼ばせていただく)の個展が今日から。
初日いきなり画商さんたちの御来廊はさすが!ムラコ画伯との御縁はじっ~くり書きたいので、今日は絵日記。
近日上映!!乞うご期待!ということで、あ~もう終電だぁ!!

搬入日だけどおまけ編

なにせ、エンドレスの長旅につき旅立ちの光景を。果たしてまた一年後に相まみえることができるか?
悦子は悦子の挑戦、画伯たちは画伯たちの挑戦。更なる崖っぷちの綱渡り、必ずバージョンアップして再会を!!
ーにつき、お宝画像を。トシ君画伯麒麟画伯は今日は黒いマニキュアでお揃い。悦子とみそそ画伯は、さすらいの行商・越後獅子編で。
いらして下さった皆様、また来年お楽しみに!再見!!

LABO展ー15th/最終日の怒濤!!編

いや~濃かった!今回のラボ15周年(執念?)。御紹介しきれないくらいいろんな方に来ていただいた。
トシ君画伯のお父上お母上、四日市の叔父さま叔母さま、麒麟画伯のお仕事場の同僚・岡田ナナご夫妻、トシ君画伯の中学時代の同級生さんたち。みそそ画伯の中学時代の同級生・美藤さん親子、武大人、林田パパ、彫刻家の池田氏、我等が先輩鈴木つよちゃん画伯などてんこもり。
いろいろのドラマがあった本展、画伯たちの16年目にむけての画像は、明日のおまけ編で

LABO展ー15th/同級会・のような・もの

堀文子クラス最後の学年で招集がかかればすぐ集まるわがクラスも、働き盛りのお年頃、なかなか全員集合は難しい。今日は、美術カタログのデザインをしている直ちゃん一家と、文化財の修復から漆の仕事を始めたワケさん、フクダ上海氏の奥方でもあるわこちゃんが集まってくれた。
また、八ヶ岳セレブ・アズピ夫人、一学年上だが、みんなと同い年のりえぞー画伯、悦子と予備校同期の西山美智子ちゃんなどで大にぎわい。卒業後初めてあう人たちもいて、15年記念の同級会は、場所をなだ作にうつしてさらに盛り上がるのだった。
ちなみに、昨日のエステの成果はどうよ!の画像を。衣装はあの岡本夏生似のひろちゃんが、ハワイでの会議できたボディコンシャス。派手な衣装がこんなに似合う私って?後ろはチーママ風の麒麟画伯。こういうしっかり者の人がいれば繁盛間違いなしなんだけど……。

LABO展ー15th/エステな部屋

突然ですが、絵日記です。
ーで終わろうと思ったのだが、この怪しすぎる画像、なんか言い訳しないと画商生命にかかわるかも。
今日は土曜日、スーパーりこちゃんから「えっちゃんをきれいにしてあげる~」という電話が。りこちゃんの魔の手、いやいや魔法の手にかかると、みんなへなへな~。あまりの気持ち良さに立ち上がれなくなる。先日はサハラ隊員がお鼻をくりくりマッサージされて『あ~っ』。
放課後、到来物のおいしい焼酎と泡盛を賞味するトシ君画伯、いもきん氏、西野氏とそのお友達を後目に、おんな達はりこちゃんの魔の手、いやいや魔法の手にかかる。
今日のコースはパックとイオンマッサージ。パックなんて初めてよ~の悦子は、うれしさの余りつい前衛舞踏をおどる。八ヶ岳のセレブ・アズピは、今日の午後常宿の帝国ホテルでエステしたばかリなのにまたもや。麒麟画伯も椅子の上にねて本格にうっとり。う~ん、この場にまるで男なんかいないような女の館ぶり……みると、男たちは絶品の焼酎を手にうっとり。まぁ、いいか。
ちなみにこれは営業時間外のことにつき、念のため。

LABO展ー15th/今回はこれがみどころー麒麟画伯編

学生時代からの愛称「きりん」を『麒麟』という雅号にしてはや二・三年。本名の直美落款の時はややおとなしめの画風だったが、名は体をあらわすもの、麒麟画伯となってからは走る走る…。
はじめて会った時は、まだおさげ髪の女学生。山脇のセーラー服がよく似合う受験生時代だった。数少ない現役合格の同級生中でも、とりわけお嬢様風だったが、描く絵は大胆そのもの。あ~思い出す、麒麟画伯の課題第一作目の百合の花。楚々とした風情のどこからこのモダンな構図と奔放な激流のような色彩がでてくるの?田舎のお嬢様だった悦子はびっくりしたもの。
その路線でいくのかと思いきや、本人の思惑はまた別なところにあったらしく、Labo15年の歴史中も絶えず模索していた感がある。実生活では、バリバリの仕事師でもあり、出世頭でもある彼女の生活は当然激務だったに違いないが、一度も休まずその都度の自分の感覚を誠実に追求してきた。
激流が伏流水となってさらにおいしくなるように、この軌跡を経ていきなり画風がバージョンアップした事を今回は特筆したい。迷いを断ち切って楽に筆を運んでるようにみえる本展の作中、まず『妖陽』が目についた。秋の日差しの中の、花々の輝き。麒麟画伯に見える陽のきらめきはいろいろな色を映し、絢爛豪華、しかも凛然としている。麒麟そのものの自画像とも言うべきこれら作品は、これが描きたいをストレートに具現化していて見事。
この歯切れの良さは、やはり江戸っ子の粋か。まさしく小股の切れ上がったいい女の啖呵を聞くような気持ちよさがある。その内に秘めた可憐さもまたいわずもがな…。


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