行く夏や同級会のここかしこ
秋田では、お盆の頃には秋風が立つ。季語の季感とあまり時差がない気候なので旧暦ですべて祭りがとりおこなわれる地域だ。七夕の頃の暑さが嘘のように涼しい夜風に吹かれながら、同級会の群れ群れが町にくり出す。
帰省中の若者のにぎやかな一団をかき分け、オジオバ組もいざ出陣。明日は東京に帰る悦子も最後の宴に。小中時代の同級生とは、地元ゆかりの小野小町のお堂のある小町園でどんちゃん。卒業時に書いた寄せ書きの、恥ずかしい一文を皆で読みつつ往時をたどる。
その後、湯沢のゴローさんのとこで、今回の七夕展の打ち上げ。高校時代の同級生・エコちゃんこと柴田栄子さんがいなければ、秋田展は実現しなかった。また、栄子さんの旦那・英助さんの一年先輩が友子さん、という御縁がさらに楽しい輪となって悦子の秋田ライフを深めてくれた。この二人にスペシャルサンクスを。
そう遠くなく半世紀をむかえるこの三人娘もそれぞれの境遇を経て、一年に一度七夕に会うというお幸せを共有する事に。郷里というのは有り難いものと年々思いを深くするが、それもこういう友がいればこそだろう。
今日は湯沢を代表する色男・ゴロー氏の経営するジャズ串揚げバーで名残の宴を。ゴロー氏は秋田艶笑譚や秋田グルメ本などの執筆もする一方、独特の語り口で和ませつつ絶妙のタイミングで串揚げを供す。今日は入りきれないお客さんと対応しつつ、また楽しませてくれた。ここのジャズコレクションも一聴の価値ありーなのでこの機に画像御紹介を。いつもこの顔ではありません、念のため。