神保町の夜再来!と奇跡の再会!

京橋のギャラリー・コパンタールさんで23日まで個展中の武井好之画伯、たまたま帰りに立ち寄ったが運の尽きか、しっかり運命の糸にからめとられた。
今日、米沢の温泉帰りに悦子を思い出してご来廊の三氏は、先月神保町で初めてお目にかかった工藤ちゃんのお仕事仲間。長老格の横川氏、後藤組長の米沢出身組にわが秋田組の鈴木氏、山形の秘蔵古酒を手に初来廊の次第。
武大人に各氏を御紹介すると、首を傾げながら「もしかして、パンチョ?」と横川氏に。な~んと芸大受験の折にかよった新美と、その後の芸大でデザインの先生だったのだ、という。かれこれ二十数年ぶりの再会に双方びっくりの顛末。でもまぁここではよくある事、まぁ飲みなはれ。
シーサーと武大人の沖縄シリーズ作品が並ぶ画廊は、その辺のこじゃれた店よりははるかに居心地がよろしい。酔うほどにかわいいシーサーにほだされゆく彼等。帰る時には、それぞれ持ち帰る子も決めてよしよし。
下のお方は、フォトグラファーの栗原達男氏。丁度19日発売の週刊新潮トップページに、名護の桜を掲載中という。宮城君のシーサーを金武のアトリエで撮影したことが御縁で来廊の運びに。名護と東京を行き来する羨ましいお方ー悦子にも誰か海の家建ててくれないかなぁ。とほほ、、。

怒濤の富山・京都出張編ーサンダーバードに乗って

昨日は風雪の立山を左に見ながら、日本海の怒濤の押し寄せる富山へ。ローリングサンダーの日々にへろへろの身体にむちうち、げほげほと咳き込みながら向かう途中、越後湯沢の駅構内に酒風呂発見!天の助けとはこの事と待ち合わせの一時間に早速温泉を満喫。備えのマッサージ機のお助けもかりて、体調を整える。
向かうは、当画廊ご用達の画家・斉藤隆画伯と浅見貴子画伯が出品する富山の水墨美術館で開催の「現代の水墨画展」初日。奇しくも浅見画伯に続いて、三月十八日からニューヨークのMY Art Prospects で開催される斉藤隆展の打ち合わせも兼ねての事だったが、水墨画の専門美術館として独自の企画をするこの館は、先週お泊まりした京都の俵屋旅館と同じ工務店の手によるもの。いかに素晴らしい設計かは推して知るべし。
先週、横浜中華街でご一緒してた中野嘉之画伯、旧知の箱崎睦昌画伯などの迫力ある作品も一堂に展観されるなか、斉藤隆画伯は顔や手のシリーズを、浅見貴子画伯は点描の二作品の対比をみせて独特の画境を示していた。
偶然の事ながら、十人の選抜作家のうち三人が関係の深い画家であることはうれしい事。斉藤画伯と浅見画伯は今回が初顔合わせなのに悦子情報を通じて、もうすっかり仲良しに。
この日は、上越の青山夫人のお席がある斉藤画伯とは駅でお別れして浅見画伯と箱崎画伯とご一緒に、立山画廊の堀さんのご案内で新湊の竹寿司さんへ。前にも一度伺ったことのあるこの店、冬の日本海の美味珍味のめくるめく宝庫。
今日のお勧めは、海老六種と白子。白海老はもちろんのこと兜海老だの縞海老だの、ここでしか食べられない数々。今が旬の蟹もみそと共に供された。あとは想像におまかせ、、。
久々によく寝て今日は京都に移動、サンダーバード26号大阪行きに乗り越中・越前・遠江からいざ京へ。
都では、おりしもわれが山田りえぞー画伯が、京都絵画まつりで個展中。いよいよ生まれ故郷に錦をかざったりえぞー画伯とりえママにまずはご挨拶。豪華絢爛のりえぞー画伯の世界を堪能しつつ、奥深い京都のご同業の先輩方に表敬を。
夜は河原町丸太町で「ホッジホッジ」という洋服屋さんととギャラリーを営むはるえちゃんとおいちい生活。はるえちゃんの店の前のフィガロというイタリアンの店で若いシェフのお手並みを堪能。はるえちゃんとこでも宮城くんのシーサーを扱ってもらえる事になって、琉球獅子もいよいよ京都進出の運びに!趣味のいいはるえちゃんのことだから、きっといい嫁入り先を捜してくれるに違いない。
はぁ~、今回の使命はまだまだあったのだが、もう時間も尽きた。たまたま名古屋まできていた銀子と最終ののぞみで示しあわせて、名古屋で合流。二週続いた怒濤の流れ旅も無事大団円の運びに、、。お疲れさま~。

藤沢さいかやで大野麻子展!

まめちゃんこと、大野麻子画伯の個展が藤沢さいかやで今日から。
初日の今日は幸いにも建国記念日。祝日なので6時に画廊を出て一路東海道を西下、今展を仕切ってくれたアートドゥの吉田さんと麻ちゃん画伯に慶祝を。
ひろ~いさいかやの会場いっぱいに繰り広げられた麻ちゃん画伯の世界は、はや春の気配に満ち満ちて晴れやか。いもきん小黒夫妻ご恵贈の羽織を羽織ってあらわれた麻ちゃん画伯、大人っぽく髪をショートにしてる!奇しくも若返りをはかって髪を短くした悦子とお揃い。親子から姉妹ぐらいにはなったか?いやいや、まだ麻ちゃんママとのほうが年が近い、、、。
それはさて、新作もふくめてこのニ、三年のお仕事を一堂に紹介する今展、あらためて彼女の底力に触れた思いがした。神奈川新聞に連載の岡倉天心物語の挿絵や、貝合わせの作品へのチャレンジも画伯の魅力を十全に引き出した。
ますます淡く、またあでやかに展開する麻ちゃん画伯の世界に思わずうきうきしながら、密やかな彼女の精進を思う。懐かしい作品にもまた再会し、あの時はこうだったなぁとか一歩一歩の歩みを辿りつつ拝見。
あぁ、この日があってよかったなぁとひとりごちた事だった。その夜はお祝いの一席、あとはおぼろ、あとはおぼろ、、、ということで。

宮城忍ー琉球獅子展

今回で二回目になる宮城忍展。沖縄取材の画家たちもよく立ち寄る宮城君のアトリエは、金武町の鍾乳洞の上にある。元ダンスホールだったという舞台付きのアトリエはなんとも贅沢な空間である。
ゆうゆうと、ここで制作する宮城君にはいわゆる生活の垢みたいなものがない。自分の作りたいものに真剣に向かいあう姿勢は無一物に似て清々しい。前回東京に来た時にも余りの騒がしさに驚いていたが、ここでこそ出来るシーサー作りなのだろう。
今回は、彩色を施した新作が目立つほか、妙にキュートな親子獅子が何点か初お目見え。この立体を効果的に御紹介するため、Web大里氏が回る画像をトップページに入れてくれた。本当に回るから是非試してみてね!

画廊ぐるっとみる
獅子をぐるぐる回す

風雪流れ旅ー東へ西へ

次の会期までのしばらく間がある場合にお馴染みの旅日記。今回は新潟、神戸、京都の道行きを。
まづ立春の新潟へ。もちろん雪・雪・雪のど真ん中。お客さまのいるところにはどこにでも出向くのが画商道。先々週は斉藤先生のアトリエへ雪中行軍だったが、今回は新幹線でいけるとこ。新潟は珍味と名酒入手に有り難いところでもある。
次に向かったのは、画廊の御常連・橘さん邸。ギャラリースペースも作ったと言う新築のお宅にご招待を受けてから、はやニ年。お肉も待っている、とのあたたか~いお言葉に有り難く便乗。ご近所にある美味しい焼き肉屋さんにご家族と。
絵のためにある、といっていいほど完璧につくられた邸内では、玄関にいきなり150号の出品作。このような大作がバランスよく各部屋に掛けられている。収蔵庫なども広くて羨ましい限り。ご所蔵の絵を見せていただきながら夜の更けるのも忘れた。
京都では、畠中光享先生宅にご挨拶。先生のコレクションもまた素晴らしいもの。16世紀絵画や等身大の人形や彫刻が並ぶ一角で画像を。
アトリエにも小さくて美しいものたちが、これまた整然と展示されている。いつもながら先生の世界の一端をかいま見せていただいた幸福感に包まれる。
また、今回はさるお方のご招待で、俵屋と一力、岡崎つるやという、京都を代表する老舗をご案内していただいた。建物と書画、花、人が渾然一体となって空間をつくるのだ、と今さらのように得心。大変な勉強をさせていただいた。
今回の旅日記には、絵を楽しむ方、絵を描く方、絵のモデルになる方それぞれを御紹介させていただいた。語り尽くせぬ贅沢ではあったが、これが血となり肉となるようがんばらねばバチがあたるというもの。皆様にもお裾分けの画像を。

ここは一体どこでしょう?

この駅を見て、何県かすぐわかるあなたは偉い!
実は福島県田村郡川内村の最寄り駅、の隣駅・夏井。鉄道マニアなら当然知っているだろうが、常越東線のど真ん中である。
何用あってこのような駅におるかというと、3月のNY展の打ち合わせなのである。ここからさらに車で小一時間の山奥に住む仙人・斉藤画伯の画室まで、悦子の雪中行軍は日没と争うように…。
昨日は、新宿の損保ジャパンビルで、依田万実画伯らのドマーニ展。西新宿の高層ビルから東京を見下ろしていたのに、今日は他に人家一つない山のなか。煙草の乾燥小屋だったという画室の脇のこたつで、画伯と差し向い。この寒さのなかでよく描くものと思うが、画伯曰く「毛穴が開いている時期は描けない」。あの緊張感はこの孤絶した環境からもたらされるのか。
明日の西山展搬入のため最終の新幹線に駆け込み、長い一日が終わった。

嗚呼!天下の金田中で大観を見た!

本来ならば成人の日の今日、築地金田中(かねたなか)で横山大観が描いた富士の襖絵を見る会が催された。金田中は明治時代から文人墨客の集う料亭として有名なところ。また新橋演舞場を経営する事でもしられる。
ここによく来ていた大観画伯が終生の飲食代として昭和25年に描いた16枚の富士の襖絵がこの日に限って御開帳されるのだという。縁あってさる筋からご招待を受けた悦子、北村さゆり画伯とともにいざ黒塀の奥に。
今日のために用意された席は20名ほど。見渡せばこんな小娘は辺りにいない。ひえ~と思いつつ、そこは銀座は紺屋橋の意地にかけても平然と。実はここの社長夫妻とは一度イタリアで御面識が。その時にはまさか本当に来るような日があろうとは思わなかった。
若旦那が襖絵のいわれを語りつつご挨拶。その後は正月膳を新橋芸者のお姐さんのお酌で。なるほどこれは豪華な仕立てー大間の鮪だの氷見の鰤だの松葉蟹だのとめくるめくお料理の数々を、思ったより若い板長の説明を聞きつつほぉ~と頂く。少し御同席の方々と打ち解けた案配を見て、「はつぅはぁるぅのぉ~」と芸者衆の踊が富士の前で。
いや、参りました。三重子姐さんも秀千代姐さんもかっこええ~!悦奴も精進せねば(なんのこっちゃ)。
てなことがありまして画廊への帰参が遅れたものの、夕方からはお客さまが引きもきらず次々と。久々の今泉氏をはじめ由美子ちゃん画伯、ドマー二展を控えた加藤晋画伯、版画の寺内氏、そのお仕事仲間の四宮氏、平野画伯、麒麟画伯など。一升瓶を並べて聞き酒大会となった今日の一幕を御紹介。

 

森田晴樹展で展覧会初め

ゆるゆると冬眠から覚め、仕事初めはご挨拶回りから。秋田からは、マドンナ友子女史がはやばやのご登場。しゃきしゃきしゃんしゃんと襷掛けがよく似合う彼女に、年賀状のチェックなど初お手伝いをお願いしたりしつつ、秋田美人友の会の新年会など。
このところ毎年新年は「四士会」の濃い面々のお仕事の御紹介に努めてきた。そのメンバーのお一人、森田晴樹画伯は三浦幸子ケニアッタ画伯の盟友でもある。墨という共有する画材で、それぞれの世界の深化を計るという興味深い二人展も二回ほど。
そのつど、森田画伯の墨は魅惑を加え、白と黒との間にある振幅の美しさを見せてくれた。今回はその4、5年の仕事を改めて検証すべく企画したもの。
初日は新年会かたがたのメンバーでごゆるりと一献。秋田名物いぶりがっことケニアッタ三浦画伯ご恵贈の陸奥男山の取り合わせがまた絶妙な一夜となった。いもきん小黒夫妻の手作りおせちもすんばらすぃ~美味しさ!スーパーりこちゃんもトシくんも大島一平画伯も今年一番のお客さま。テリーと佐名ちゃんご夫妻も大好きな森田画伯のために駆け付けてくれた。また悦子パソコン家庭教師の水内嬢も、お友達の榎本嬢と共に。このお二人は武蔵美の油画科の通信でお絵描き仲間とか。水内嬢の今日の衣装はご存じ二宮一朗クンの奥様にぃちゃん手製のお洋服で。銀子も来たと思えば、俳句仲間のイサカアヤちゃんとジュンちゃんも。有り難い方たちの早々のお出ましに心から感謝!
皆様の応援を受けて勇気百倍の悦子。さぁ~今年もがんばろうっと!

 

明けましておめでとうございます

いよいよ2004年の幕開けです。皆様、いいお正月をお迎えの事と思います。悦子は秋田でしばし冬眠をむさぼりつつ、開廊八年目のスタートにあたり、さらに奮励努力を重ねるべく決意をあらたにしております。
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
2004年 元旦
柴田悦子画廊
柴田悦子

(年賀状には、以上の文面があぶり出しで、、、なんてね)
ちなみに、今年の年賀状は 写真ー橋本憲一巨匠
イラストー山田りえぞー画伯
制作ーWeb大里マエストロ
モデルーエリザベス悦子
衣装提供ー織田あずぴ画伯
背景作品ー落合マカロン画伯
ヘアーーテレンス・コールマン
発送ー越畑みそそ画伯、松谷まつねぇ画伯
以上の布陣でお届けいたしました。関係各位に感謝とキスを。

 

愛の年末お掃除部隊!

嗚呼、もっとも苦手とする整理整頓お掃除が、一年分まとまって来たー!と声にならぬ悲鳴をあげていたら、聞き付けてきてくれたありがた~い以下の方たち。
もうっプロの域の、いもきん夫人れもんちゃんやマダム安住画伯は、何も言わず自分の領域をさくさく。
台所方面からは、無駄口ひとつ聞こえない中、みそそ画伯とまつねぇ松谷画伯は年賀状の封入作業を。う~ん、今年は間に合うか!も。
今年、年賀状担当のWeb大里氏、

今日の顛末を見て「作家がやるのかよ~」と驚いていたが、これも柴田悦子画廊ならではの恒例行事。本当に最後の最後までお世話になりました。伏して感謝を!!

 

円卓会議?ー神田神保町夜のお散歩

悦子同級生にして新妻の工藤ちゃんの招待で、お仕事仲間が集う円卓宴会に夕方から。独立後三人でCreative Firm・aという事務所を立ち上げたのだという。組長はマフラーもりりしい後藤氏、会長役は芸大でも環境デザインを教えるダンディ、横川氏、工藤ちゃんは仕事場でもいいパートナーに恵まれて、一段と幸せそう。
月いちでゲストを招いて勉強会もするというこの円卓の間、実に居心地がいい。今日は先月の講師・中本女史はじめ、お仲間の伊藤氏・鈴木氏・小沼氏・佐々木女史のほか、マイアミの岩田女史という豪華メンバー。
また、このビルのオーナーの福山氏もにこやかに卓についていらっしゃる。今は石垣島に移住なさってるんだとか。おー!プライベート・ビーチだぁ!と写真をみれば、愛艇<風人一世>号で風と海を満喫していらっしゃる様子が…。
後藤氏・加藤氏が福山さんのビーチを訪ねた頃が、ちょうど夏至南風の頃だとか。われらが武大人がセスナに乗ってちゅら島を眺めたその時に、石垣では彼等がヨットに。よきかな、よきかな。
な~んて、いってる間においしいワインと楽しいお話に酔った悦子はすでにユメの中。円卓は眠り心地もよろしい。いい方たちのいいお話を夢見つつ聞いてるのは、なんともお幸せーだが、初めての方たちは驚いたかな。
御開き後、酔いざめに懐かしの神保町をふ~らふら。あ、小宮山書店だ、八木書店だ、と知ってる古書肆の看板を触って歩く。「さぼ~る」という、学生時代さぼってはよく行った喫茶店の灯が付いていた。なんだか、30年前にタイムスリップしたような気分で、いつも座ってた場所でコーヒーを。前には、ソフトハットにパイプの青年が座っていてウィスキーをチビチビ。
先ほどの円卓でも、横川会長氏のパイプの煙にうっとり、の悦子。今度、女の子用のを買ってみようかな。

クリスマス女編

どうもクリスマスに予定がない、と思われる一人もんの女たちのクリスマスを!という銀子のご要望にお答えして、七面鳥ならぬ比内鶏でキリタンポ鍋パーティを。
新橋にあるとり肉の卸問屋、加賀屋さんには素晴らしい比内鶏があった。一羽丸ごと捌いてもらい、レバーもハツも新鮮なとこをまずは刺身で。しかるのち丹念にガラからスープをとり、澄んだところで大量に笹掻きにした牛蒡を山ほど。後はもも肉、むね肉をほうりこみ、きのこ・白滝・油揚・ねぎに火が通ったら、キリタンポと芹をいれしんなりしたとみるや、すかさず口に放り込む、という段取りが悦子的キリタンポ。
これがあれば、冬場も男いらずのあったかさ。寒い女たち集まれ~と、うちわで集合を。今日の助手は、可哀想ないなさん。女たちのために牛蒡四本をせっせと笹掻き。そのかわり、途中まで我が世の春。何故か、いなさん大好きという女たちに囲まれお酒の進むこと。
佐藤美術館のクリスマス会が終わって合流の方たち、多摩美グラデの先輩・岡田女史と、お友達の伊藤氏・鈴木嬢も交えて宴もたけなわ。キリタンポも三回食べ尽くし、良かった良かった。
みそそ画伯のお迎えに来た、子犬タクシーのたっちゃんの車でかえる牧ちゃん、みそそ画伯をお見送りした後は、麻里伊の店で俳句&ダンシングパーティ。色気はないが元気はあるぞ!ってか。

直野画伯展&今年展最終日!!

今年最後の展覧会、直野恵子展が無事終了!!!!!
あぁこれで休める~、という訳ではないのだが、ひとまず怒濤の日々
から解放。あとはなんとかなるだろう。
昨晩、直野画伯と寿司屋でしみじみ物語。精一杯頑張った感慨と、それでもやりたりなかった悔しさを聞きながら、こちらも疲労困憊のためか感慨無量のためか、つい涙が…。
いや、今年も濃かった!いやいや、年々濃くなる感じが?もうだめかも、と思う度に画伯たちの絵が元気をくれた。疲れてると、お客さまたちが手伝ってくれた。本当に有り難い事と思う。この世知辛い世の中にこんな風になんとかやってこれたのは奇跡に近いことだ。
もちろん、一杯迷惑もかけていることと思う。目の大きいザルのように、なんだか抜け落ちてしまう記憶とお金を拾い集めつつ、一年に30回の展覧会。外の展覧会が4回。悦子は年中でも画伯たちには年に一回の展覧会だから、一回一回が真剣勝負。この緊張感の中、画伯たちと伴走していくスリルとサスペンスは、何回やってもなれる事はない。
うまく行く事もいかない事も毎年違う。怒濤の上に怒濤が重なり、白亜期だのジュラ期だの、の層が出来るはめになるのだが、それはこれから大晦日までの間に。あら、思い出しちゃった!やんなきゃ。
それはさて、最終日の今日も直野画伯はよく働いた。同級生の伊藤さんとカメラマンの清水さんの他、現代詩の詩人・小林弘明さんも。詩が好きな直野画伯の絵に素敵な展評を。最終駆け込みの高崎君は搬出のお手伝いまで。
さぁ~、明日は男にあぶれたいい女たちのクリスマス・キリタンポパーティ。もちろん直野画伯もご一緒につき、今日は早めのお帰りで、お疲れさま~。皆様もいいクリスマスを!

悦子・プレ誕生日宴会

突然だが、明日は年に一度の誕生日。直野画伯は2日が御誕生日のため、例年仕事まみれのまま訳もわからぬまま過ぎてしまうのだが、年々いとおしい我が年。今年はちと気合いを入れてみようか、というワケでプレ宴会を。
というのは、まぁたまたま。先頃結婚した工藤ちゃんがテリーのスタジオで髪をカットしたいというので、ついでに悦子も。そこに井手尾画伯と武井画伯、みそそ画伯とりえぞー画伯も合流。テリーと佐名ちゃんもご一緒にシャンパーニュで乾杯後、おいしい生活。
画廊には、直野画伯小学時代の恩師・山崎あゆみ先生御来廊。この方に絵を褒められて目覚めたという。今も現役で小学生に愛を与え続けている。悦子もかくありたいもの。新築されたお家に飾りたいと、真剣に作品を鑑賞していかれた。
今日は、また終電駆け込みの次第となった熱唱の顛末を御紹介。なぜか歌を歌う時は色っぽいみそそ画伯の表情を御覧あれ。そして、いい女たちに囲まれて王様状態の武大人。りえぞー画伯も珍しく熱唱!今日は女モードで。つられて井手尾画伯までカナリアのように美しい声でご唱
和。結構な夜となった事だった。

直野恵子展ー三度目の挑戦!

直野画伯が女子美卒業まもない頃、悦子が画廊を開いた。何の御縁か忘れたが、よく展覧会を見にきてくれた彼女が、おずおずと「三人展をやりたいんですけど、、」と言い出したのが、開廊三年目だったか。
その「文月展」のメンバーが小林身和子・村越由子・直野恵子各画伯。創画会の勉強会仲間だった彼女たちそれぞれのデビュー戦も引受ける事となったのは、また浅からぬ御縁といえよう。
その直野画伯も三度目の個展。忘れていたが、悦子は「三年は見てあげる」とエラそーなことを言っていたらしい、ひぇ~!。その三年目という事でかなり緊張して作品を描いてきたという。
今回は人物に挑戦。ほとんど下の紙がみえるような薄い描画は、意外に大胆な線の集積である。ためらいとたゆたい、不安と希望が交差するような絵肌は、画伯らしい独特の詩情を伝える。
大作と強烈な個性が居並ぶ創画の会場にあっては、見逃されてしまいそうな繊細な画風だが、この薄描きで結構存在感があるのは、とことん自分の心のなかにあるものにこだわっているからだろう。
「あぁ それでも 私は祈っている」という画題の出品作。イラク戦争のさなかに描いたという。よく見ればかすかに赤い千羽鶴。外界の出来事から触発されて絵を描くことが多いと聞く。それが、彼女の手にかかると薄く織られた羽衣のような印象に。すべての重いもの醜悪なものが、一度濾過され一種悲しみを含んだ抒情に転化していく。
開高健に、戦場で見た散乱した死体の印象は確かに強烈だが、それよりそこに咲いていた名もない花を思い出す、というような一文があった。人は心のひだにいろんな景を隠している。それぞれの情景を、絵描きは絵で映し出していく他ないのだろう。
また「あぁ」という作品のみせるほのかな憂鬱。画面にはそれと判らぬよう「あ」の字が隠され、静かな佇まいの内側の叫びを象徴する。つたなさのなかに、このように豊かな情感を感じさせるお年頃になったか、と思うと悦子的には感無量。
迷い迷いしているうちに、本当の道にたどりつくこともよくある話。がむしゃらに、直野画伯一流の変な集中力を発揮して、そこを捜していくことだろう。まずは三年目クリア御慶。
画像はすっぺしゃるイイ男たちとご一緒の画伯。よかったね。

直野頑張る!こわばりを越えてー

初個展の時、緊張のため顔を上げられずお母さまの叱咤を受けた直野画伯。さすが三度目のキャリア、ややこわばる筋肉と恥ずかしげな目線はやむを得ないとして、なかなか度胸がすわってきたご様子。
今日は女子美時代の恩師・創画会の池田幹雄画伯と宮城真画伯、高校時代の恩師・轡先生が御来廊。暖かい励ましを受けた。恩師運がある直野画伯、この方たちが指導してくれたからこそ続けられた絵の道だったとしみじみ…。今も楽しみに見に来て下さるのは、本当に有り難い事。
また、妹さんご夫妻と女子美先輩の有田さんも激励を。お仕事先のお知り合い亀松さんご夫妻は初めて画伯の絵を御覧に。
まだ緊張解けやらぬ画伯ながら、色々な方たちから暖かいお言葉を頂きつつ、けなげな表情で頑張っているお姿を。

武井好之展ー島紀行/おまけ編ー好之の部屋


6月に初めて沖縄に行ってから半年、混乱した頭を整理できないまま会期に突入してしまいました。沖縄病になった自分がまず成果かなと思いつつ、作品についてはこれからゆっくり考えようと思っています。はやく沖縄に行きたい。
沖縄病患者になるため その1
古波蔵保好(こはぐらほこう、やすよし)著「沖縄物語」「料理沖縄物語」この2冊は私が半年の間読んだ沖縄関係の本の中で一番ジーンとした本です。ビーチやダイビングだけが沖縄ではない、と思う私はこの2冊をお勧めします。興味のある方はぜひ読んでみてください。2冊とも絶版ですので書店にはないと思いますが図書館にはあると思います。

武井好之展ー島紀行/また新たな旅のはじまり

武井画伯の島紀行ー長い旅路の航海おえて…。思えばセスナのお話からはじまった旅。沖縄に行く前から、すでに旅のお人となっていた画伯の心入れにまずは感謝を。
道中のくさぐさは、本展の画帖に描きとめられた色々な風物に象徴されているが、楽しい発見に満ちたものだった。その新しい発見が、かつて心を留めていた様々なものにつながっていくー画伯が沖縄の「おもろそうし」という古謡を感興深く読んでいたことは知っていたが、会期中若い頃読んだという柳田國男を読み直し、再発見するものがあったという一事は、この旅の意味をさらに深くしたように思う。
風景のみならず、そこに生きる人間の気配やものの有り様までも筆触のうちに捉えようとする画伯の試み、それはあくまでもさりげないものであり、もっといえば密やかな匂いのするものである。
沖縄の風光といった時、激しい色彩と光がイメージされるかもしれないが、画伯は光きらめく昼ばかりでなく漆黒の闇濃い夜にも同じように感応する。その落差の中にこそ彼の求める着地点はあるのではないか、と。
思えば今回は、上空からその着地点を捜す旅だったかもしれない。偶然といえばいえるような「島」との出会いだが、胸中に何かを志向していなければ遇えるものではない。次は宮古か、石垣か、八重山歌謡の歌垣も加えて、また未知なるものへと画伯の旅はつづく。
今日の便で、沖縄からいらした牧ちゃんの叔母さまと、麻里伊のお店でゲットした首里の兼城卓也氏など、いらして下さったうちな~の方の画像で最終日のしめくくりを。

武井好之展ー島紀行/にぃにぃーず?

沖縄は石垣島に住んでいた過去を持つ中尾画伯。島の名人直伝の腕を先日ご披露目下さったが、武画伯も人優れてリズム感の良いお方。早速即興でつまびくと、もうさまになっている。今日はもう一人、音感のいいみそそ画伯がチャレンジ。調音する様子はすでにプロ。これでにぃねぇーずの結成も可か?と沖縄の美術界のみならず音楽界にも色気を。
さすが、師走の風が身にしみる今晩は、諏訪から訪れたアズピ画伯とWEb大里氏とともに、たらちりでおいちい生活。白子の季節に何時の間にやらなっていたのね。すっかり南風に吹かれて忘れていたかも。
画郎には、画伯の高校時代の恩師・野地先生ご夫妻が。古文漢文もよく出来たという画伯、野地先生の薫陶で短歌作歌の日々もあったらしい。このところ、違う歌合戦はしてるがいずれ本格の歌会でもお手合わせ願いたいところ。

武井好之展ー島紀行/赤坂潭亭ー沖縄懐石を味わう

潺画廊さんでの展覧会で、画伯とコラボレーションした作家・鈴木ひろこ女史の御紹介で、赤坂潭亭から五升がめをご提供いただいた。今日はその御礼にお出かけ。
赤坂小にほど近い地下に、隠れ家のようにあるお座敷。先付け、前菜、お椀、お造り、と続く洗練の極みの沖縄料理。へぇ~これがイラブチャー!どぅる天ってなになに?と身を乗り出していただく。泡盛もほどほどに回って、はたと気付くともう終電。またも武画伯走るはめに。
画郎には個展がおわったばかりの加藤良造画伯、諏訪敦画伯、武画伯の教え子さんたち、悦子俳句の友・はっちゃんとそのご主人山本氏御来廊。画伯に熱い激励を!


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