いよいよ女盛りの誕生日。おかげさまで小娘も無事完熟の次第に。
さて、画廊では本物の小娘・直野画伯もお着物で。どうも親子図になるのが許せないが、まぁやむを得まい。画伯の絵を毎回見に来てくれている森本秀樹画伯や斉藤実氏などとお着物記念のショットを。
ケニアッタ三浦姉御も、勘良く久々の御登場。姉御ほどまだ戦士になりきれてない悦子、半端な事だが髪をきって小僧志願。
夜は銀子のお座敷がかかり、魚河岸の鈴木水産でウニやらカニやらテンコ盛り宴会におよばれ。普段普通の方は上がれない二階で特別仕様のお料理とか。銀子のイタリア語の御学友たちはさすがラテン系だけあってみなさまおいちいもの好き。ウニ争奪戦で銀子に勝てる唯一の女として、皆様の尊敬の眼差しを受けた。
その後、次の座敷の中野へ。昭和36年から続けている「路傍」というお店は悦子と牧ちゃんが出会ったお店。ご店主いもちゃんとその奥方かずちゃんとは二十代からのお付き合いで大変お世話になった。今から思えば酒も飲めない客をよくこんなに大事にしてくれたもの。仲良しの御常連中村氏は悦子に呼ばれたように、お約束の品を持って登場。毎日の大槻記者と智恵子嬢もご一緒に。
俳友麻里伊の店では俳句の仲間たちが待ち構えて俳句のプレゼント。以下、ご披露。
手の荒れて 郷里(くに)は雪らし 廚あかり(十朗)
髪切りて 残心雪に 委ねけり(稲四郎)
頬に杖 冬に生まれし 女かな(麻理伊)
冬の夜 紺色の空 遠くなり(松助)
冬の宵 纏ひし女 店に入る(磨女)
悦子の俳号は遠見。誕生日につき駄句掲載お許しを。
断髪や きゅうきゅうと鳴る 冬の帯(遠見)
雪国の 女と生まれ 年の暮(〃)