ニコール・シュメルツァー展

スイスはバーゼル出身のニコール・シュメルツァーの二度目の展覧会である。前回から4年の歳月を経てさらに進化した彼女が今展のために用意したステイトメントを以下にご紹介しておこう。

私はは異なった色を一緒に遊ばせたり、対比させたり、それらの振る舞いと相互作用の中で異なった微妙さに向かって挑戦することを好む抽象画家である。
いかにして色が画面や構築特質をつくりあげるのかを見ている。
飛行機におけるム-ブメントの異なる層を同時に示す可能性は絵画に対する私の好奇心をそそり、興奮させることである。
色の明度のためにカンバス及び紙上に油彩で仕事をするが大好き。
光と、色と絵の具が放ち創造する光に惹きつけられ、私は色の層を重ねてゆく。
したがって、私にとっていかに絵の具が画面上で処理されるかは非常に重要である。
作品の表面を”モデリング”している。
手や、へらで絵の具をおき、画面にすり込む。
このようにして、私が本格的に行動を開始する前に、いくつもの層が出来上がってゆく。
ある中間の位置から現れるかも知れないように、下塗りしたバックグラウンドに色を押し戻すため、絵の具の層を洗い落とす、擦り取る、あるいはみがくことにより、”元に戻す(あるいは取り消す”テクニックを見出したのである。

 

クローディア・デ モンテ展

NY在住のアーティストでメリーランド大学の教授でもあるクローディア・デモンテさんの個展が今日から。Female Fetishシリーズから今展にはハイヒールと電話、化粧箱、ドライヤー、エスプレッソポット、アイロンなど8点の彫刻と、カラー版画6点白黒版画5点が出品されている。
また、13日から22日までコレド日本橋のメリルリンチ証券6Fスカイロビーでは、クロ-ディアさんが176カ国の女性アーティストに呼びかけて企画した「Women of the World」展が開催される。この展覧会は「女性」をテーマに176人の画家が制作したもの。ホンジュラスやコスタリカ、モーリシャスなどなかなか見る機会のない国の画家たちの作品が一堂に並ぶ会場は、女性観もお国柄を映してにぎやか。準備に三年かけてようやく実現したという。アメリカはじめ世界各地で巡回したのち、新設される国際女性美術館に納められる作品たちだ。フェミニストであり世界中を旅するクローディアさんならではの企画展である。有名無名にかかわらず女性たちの発する国境を超えたメッセージに、思いがけない熱い衝撃を受けたことをご報告。
今回、悦子とのご縁を作って下さったのは、内外の美術館のワークショップ企画に携わるWonder Art Productionの高橋女史。講演やパーティで大忙しのクローディアさんとご一緒のショットを。また、メリルリンチ証券日本支社長も女性。しかも若い!。いやいや時代は変わりつつある、などと思いながら偶然在籍するいとこ旦那・光益クンのお迎えを受けてうれしい悦子だつた。

宮永匡和展初日

恐怖のクラッシュの後、しばし立ち直れずにいたパソと悦子。前の日記は追々思い出すとして、まず再スタートはポーランド在住、一昨年に続き二度目の登場となる宮永匡和画伯。 今展は恒例「京橋界隈」のイベントとして開催、そのパンフレットのご紹介文を。

ポーランドの古都クラクフに在住し、イコン画の修復・模写を通して得たテンペラの技法で動物や静物を描く。漆黒の地に華麗な装飾を施した金箔、ラテン語で警句を施した画面は静謐さを湛え、東洋と西洋、過去と現在を繋ぐ不可思議な景を紡ぎ出している。ポーランドの他ヨーロッパ各地で個展を開催、東京での個展は2004年に続き二度目。今展では金箔の鎧をつけた犬の衛兵他、古典的な風合いの静物などを中心に16点を発表する。
画歴
1970 大分県生まれ
1995 筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了
1995~1998 JICAポーランド派遣
1998~2003 クラクフ美術アカデミー研究生
2003~2005 クラクフチャルトリスキ美術館研究生
1993,1994 青木繁記念大賞展優秀賞受賞1996 ミシレニツェ国際美術展
2002 イェドヴァプノ国際美術展他ヨーロッパ各地で個展
現在ポーランド・クラクフ市在住

悦部屋画像トップは宮永画伯のご紹介者・野地練馬守様。ギャラリー広田美術の御曹司・廣田さんとご同席。また故加山又造先生のご子息夫人英利子さんとお嬢さんの万葵さんが華やかに。お着物は確か先生の絵になったもの‥上布に刺繍は凄い!帯も加山先生の金地の松。目がくらむような取り合わせながら、さすがは英利子さん、さらりと。夕方にはただいまテンペラの技法習得中の加藤晋画伯や個展を終えたばかりの安住小百合画伯が、テンペラの先生とご一緒に。まずは無事幕開けの様子を。
尚、長い事「悦子の部屋」を留守にして本当に申し訳ありませんでした。また、楽しい銀座の様子をお伝えしますのでよろしくね。

スパニッシュな日々よさようなら

悦子のうちで飼っているのは乳牛なので、牛といえばやさしいメスの目しかしらなかったが、二週間画廊で頑張っていたのは、スペインの男々しいブル。戦いの前の殺気を帯びた赤い目に射られて、おお~と声なき声を漏らした人も多かったはず。
そんな迫力のある存在なのに、背景の黒と赤には絵の具のタッチは見られず、染めたかのようにあっさり。絵の具が一閃するのは目と顔の周辺の少しばかりである。隅から隅まで丁寧に塗ってある絵が多い日本では、このラフさはまさに驚くべきことだが、隅々系の絵が一生伝えられない臨場感を持つことも確か。
牡牛の精気が生々しく伝えられ、狂気の時を予感させるこの作品はまさにラテンの血のもたらすもの。いやらしさもいかがわしさもない純粋な一瞬だ。
フラメンコに魅せられ、踊りを習いにいったことがある。能の序破急と似て、白昼の明るさが一転闇に変調し爆発的なカタルシスを迎える一曲の構成は、人間の色々な感情を解放する祝祭劇そのもの。
踊りは一場だが、人生は何幕も続く。イグナチオの描く作品には、その一幕のなにげない一瞬に光をあてて、かけがえの無い一瞬へと転化させる力がある。光と闇と交錯する一瞬を画布に掬い上げているのだろう。
二週間このドラマたちと共に暮らし、その静かな孤独と、乾いた明るさに、激情はあるが陰湿さのない彼の地の詩人を思いおこした。
まだ見ぬナッチョことイグナチオ・ブルゴス氏は美也子女史によるとサービス精神が旺盛で愉快なお人らしい。9月にニューヨークのM.Y.Art Prospects で開催される彼の新作展を楽しみに待つこととしよう。
準備のため帰国した美也子女史と、先般牛になってくれた神戸の小野さんによる、「Women」像とともに今展のお別れを!

宮永展最終日

ポーランドから婚約者アガタさんを伴って帰国の画伯は、来年の結婚をひかえてご郷里へご挨拶に。お留守を預かる悦子は、色んな方と初顔合わせ。とはいえ、みなさんすでにウェブページを閲覧済みーコスプレページ見ました、といわれると身もすくむ思いだが、話は早い。
是非ページにご登場を、ということで横浜の吉田ご夫妻を御紹介。やはり、ポーランドで画伯の親切なアテンドを受けて、東京での初個展のお祝いに。また山形からはやはりテンペラ画家のサイトユフジ氏が。画像はないが福岡教育大時代の恩師でニ紀展の滝純一先生や、諏訪中央病院の蒲田先生ご夫妻など遠方から多数のお客さまをお迎えした。
最終日の画廊は、駆け込みのお客様が次々といらしたが、群馬からは若林加代子ちゃんがわざわざ。画伯は不在だったが、作品を鑑賞しつつ最後の宴。なにせ初日ワイン15本が空になった今展、さしもの悦子酒蔵も在庫薄。とはいえ、珍味役員杉田氏が千葉の焼きハマを買ってご来廊とあれば、秘蔵のお酒を出さない訳にはいかない。俳句仲間の誠子さんやななめちゃんなど、イケル口の面々もいて加代子ちゃんもうれしそう。名残はつきないが、重厚華麗な作品たちともお別れ。日本に残る事になったポーランド生まれのワンコたちよ、画伯にかわるご主人様のところで可愛がってもらうのよ~!

ありがたや父母の恩

大分は国東半島のご出身の宮永画伯。遠方のため上京かなわぬご両親にかわって、お父様の恩師・溝辺先生ご夫妻と、お母さまの幼なじみという水谷さん親娘のご来廊。
豊後水道の豊かな恵みに育まれすくすく大きくなったとおぼしき画伯も、お父様お母さま御縁の方々の前では、幾分身を縮めてご対応を。
お父様のこどもの頃の恩師である溝辺先生、初めて赴任した頃の国東は、ほんとに鄙びたところだったらしく教え子宅に下宿しての通勤だったという。今でこそ磨崖仏で有名な場所になったが、その頃は行ったこともなかったというから、時代といえば時代。今は空港も側に出来て便利この上ないとか。
九州男児とはいえ、武張ったところがなく実に礼儀ただしい画伯の性格は、こののどかな自然がつちかったのかも。
また、日曜日の昨日は、結婚式かえりの面々がくしくも画廊で鉢合わせ。福岡からはテリーの若いお弟子・原口綾花ちゃん、金沢芸大出身のお二人、金沢の稲熊君と姫路の北川君はともに彫刻家。宮永画伯の同級生河野君ともども、若い方たちの会話もはずんでなによりなにより。

どのくらい大きいか、というと

ポーランド関連のお友達が大勢駆け付けてくれて大にぎわいだった昨日に引き続き、悦子関係の方では京都のマカロン落合画伯ご夫妻、ムラコ村越画伯、武大人画伯、府中美術館館長の本江邦夫氏などの方々が次々のご来廊。多摩美の教授でもある本江氏を囲んで、宮永画伯の御縁の現役多摩美ーズ・片山真妃ちゃんや卒業生が学校では聞けない色々なお話を。
また、養清堂画廊で個展中の筆塚稔尚氏や、同じく版画家の遠藤竜太氏も、国際版画トリエンナーレのあるクラカウ御縁のお方。かの地で、宮永画伯にマージャンを仕込まれたという。
さて、宮永画伯アガタさんがどのくらい大きいか、という話も以下の画像で一目瞭然。大きいちゃんクラブとちっちゃいちゃんクラブの共演をとくと御覧あれ。なんか、サウンド・オブ・ミュージックみたいでしょ。

宮永匡和展ーN.Yの後はポーランド

イザベル画伯の搬出に、沖縄展の荷物の整理、宮永画伯の搬入と大車輪で働いた昨日。なんとかセーフに漕ぎ着けて、怒濤の初日と相成った次第。
N.Yの里佳画伯から、沖縄展、またN.Yのイザベル画伯ときて今日からはポーランド・クラクフ在住のテンペラ画家、宮永匡和画伯と海越えの企画は続く。
台風22号が東京に上陸した日、奇跡的に成田に到着した画伯とパートナーのアガタさん。嵐のなか作品満載の車で高速を飛ばして来てくれたご両人、宮永画伯194cm、アガタさん180cmというビックなカップルにつき、目の前に壁ができたよう。今年34才になるという画伯は、いかにものびのび育った好青年。大分で1970年に生まれ、福岡教育大学から筑波大学大学院芸術科修了。その後JICAの派遣でポーランドに行き、古都クラクフの美術アカデミーを卒業した。日本ではニ紀展に出品し、1992年に大賞を受賞している。主にヨーロッパでで発表し、地元大分のみさき画廊さんで日本初個展。東京では悦子画廊がデビュー戦という。
アガタさんは鹿児島大学に留学して日本文化を専攻した才媛。今はカールスバーグというビール会社に勤めている。
今展では101匹ワンちゃんならぬ14匹の犬が勢揃い。几帳面に左をむき整列している。なぜか画伯に面差しが似ていて、飼い主はアガタさん?ってちゃちゃを入れたくなる感じ。
初めての東京個展という事で、ポーランドで画伯の親身なアテンドを受けた方々が多数お見えになった。劇団木山事務所の方々や、日本に留学中のポーランドのお嬢さんたち、クラカフ国際版画トリエンナーレで受賞し、個展もなさった片山憲二画伯ご一家など大勢の方々がお祝いに駆け付けてくれた。悦子関係では、ご存じテリー&佐名ちゃんご夫婦、宮永画伯を悦子に御紹介下さった野地練馬の守、佐藤美術館学芸王子・山川君、ウェブリニューアルで大忙しのマスター大里っち、銀子、トシ君キリン両画伯などのご来廊。とり急ぎ、大にぎわいの初日の模様を緊急アップ!!来て下さった皆様、有難うございました。

イザベル・ビゲロー展

最終日の沖縄、八時三十八分に怒濤の梱包作業を終えて九時発の東京便に乗れたのは、まさしく奇跡だった。翌朝はイザベルの初日、いない訳にはいかない。泥縄とはいえ根性の帰還作戦だった。
すでに留守中、スタッフの美智子ちゃんが搬入を済ませてくれていて、完璧な準備態勢だったが無事初日が終わった時にはさすがにほっとしてへなへな~。
ニューヨークから届いたばかりの作品は、バーチャル展で御覧のようにビビットな色彩なのに、落ち着いた印象を与える平面。パネルにオイルで描いたというが、一見型染めの布を思わせる質感をもつ。また、龍安寺の石庭の印象を強くイメージさせるRed rocks と題された三点は、微妙に描き方捉え方をずらしながら面から線へと作品を抽象化させている。また、琳派的表現としての波や草への意匠的チャレンジも、イザベル画伯独特のマチエールとあいまって、なんとも不思議な空気を醸し出している。
2000年末初めて日本で個展をした折には、微妙な陰影を柔らかな色調のトーンで描いていたイザベル画伯、約四年の歳月の折々、送ってくれる個展のカードに「八ツ橋」のシルエットなどを認め、来日が彼女の中にひき起こした一種のカルチャーショックをうれしく思ったものだったが、今展でいよいよ本格的に自分のモティーフとして取り込んでいるのを確認し、粛然と対峙させていただく事となった。
伝統的な日本画の様式を当たり前のように享受し、あたかも自分のもののように感じながら、伝統的といわれる画題を伝統的な様式で、しかも自分のものとして描く人が今日本にはいない。本物が凄すぎて描けないのかもしれないが、海の向こうから王手!っと言う感じでイザベル画伯の「石」が届いた時、何か忘れていた宿題を目の前に出されたような感じがしたのが面白い。
もちろん違和感もあるし、表層的すぎると思わなくはないが、画伯の表現したかった世界は、ある種静謐な詩的イメージだろうから、その印象を第一義に味合わうとにわかに赤い石が奥行きをもち始めた。フラットな平面に心を寄せていくと、その磨かれた表面のにじんだような線が動き出すー前作の陰影シリーズの影のように。石たちを彩る赤も静かにその吸引力を強めていくかのようだ。一度この前で座禅でもしてみようか。
板東里佳画伯との御縁で、ギャラリー上田の上田恵社長を画廊にお迎えした。御同席は戦う精神科医・ドクター山下。この日は名誉の負傷を追って現れ、ここでは語れないその顛末などを夜中まで。また、現代美術の宴三君も共感をもって鑑賞してくれた。以下画像でご紹介。

斉藤典子展初日ートロントより

ニューヨークでは斉藤隆展が、そして東京の我が画廊ではトロント在住の画家・斉藤典子展が今日から。
典子画伯は若く見えるが悦子と同い年の羊、しかもB型。なにか行動パターンがよく似ていて、さすらいの人生を送っている。とはいえ、画伯の方はアカデミック。
成城大で2年まで文化史を学んだ後、青雲の志のもとドイツに雄飛、以来20年近く彼地に。最初の大学ではフィールドワークを中心にした文化史と民俗学を、次のベルリン芸術大学ではアートを学んだのち、画家活動に入る。
シュタイナーやゲーテの色彩論に裏打ちされた彼女の絵画は、深い啓示を含んだ豊かな色味をもつ。ここ数年、「種子」をテーマに植物の生成の印象を描いて来たが、今展ではその種子が風に乗って着地する、その空気まで描きたくなったという。
どこに着地するか、そろそろ半世紀に近いそれぞれの人生にとっても大きなテーマだが、産土の闇から地表にでて、花咲き、実をつけ、また種子にもどり風に飛ばされ着地する、という植物の巡りはまた感興深い。
種の周辺に、大気と水の気配はつきもの。今回は雨後の日だまりのような情景として立ちあらわれて来た。カナダに移住して自然に触れ、植物の力に気付いたという画伯、部屋のなかから外へと彼女の「種子」たちも旅を始めたのだろう。
今日のお客人は、ドイツ時代の彼女を知るVip様、伊藤氏と半澤氏はじめ、画伯友人の由貴子さん、その御紹介の「福光屋」梁井氏など錚々たるメンバー。小河原ちゃんやニューヨークで知り合ったカウンセラーの田中さんもご一緒に。

ニューヨークは大雪!

二年ぶりのニューヨークは大雪。前回の浅見貴子展は2001年と2002年を跨いで開催され、9.11の傷跡も生々しいN.Yを足早に歩いたものだったと思い出す。
トランク一杯の斉藤隆画伯の絵を、ピックアップに来てくれた坂東優氏の車に積み込み、吉永美也子女史の待つ27丁目のM.Y Artまでドライブ。四月に銀座のギャラリー上田で個展予定の坂東氏、お忙しい中だったろうにと感謝!学校帰りの沙南ちゃんとママの里佳画伯とはアトリエで。里佳画伯の個展は今年九月、意欲的な新作を見せてもらう。
夜はカナダ・ビクトリアからわざわざ来てくれた沖縄出身ご存じ玉恵と娘のレイチェルと待ち合わせ、インド料理店でウェルカムパーティを。前回お知り合いになった、裏千家ニューヨーク支部長の山田先生と手織りのお店「八布」を営む植木たかこ女史がお友達を伴っていらしてくれた。なにを隠そう裏千家のニューヨーク支部というのは、マーク・ロスコの元アトリエ。その五階立てのビルをくり抜き、路地のある茶室を設えたという。マンハッタンのど真ん中に、それとはわからず和の空間を完璧に再現した山田先生はなんとも素敵なお方。お若い頃、建長寺の朝比奈宗源老師のご講話を同時通訳するのに苦労なさったという。今だったらもっと適当にできるのに、と呵々大笑。植木女史は日本の繭を使い手機で織る作家でもある。彼女の布はほとんど羽衣といっていい軽やかさで思わずすりすり。触る快楽を悦子に教えてくれた。
画廊のスタッフ・オードラーは芳紀19才。東洋宗教学を学ぶ彼女、真剣な目で展示を。いつのまにか25才になっていたレイチェル、実は30才だけど20代前半に見える裕子ちゃんという三人の小娘連合と、ちょうどこんな娘がいてもおかしくない悦子・美也子大娘連合プラス本物ママ玉恵の熟女組という、よりどりみどりの美女にさしもの山田先生も相好を崩す。な~んちゃって。
おりしも今日は聖パトリック・ディ。雪のセントラルパーク側をバグパイプ抱えて行進するアイリッシュたちを見ながら、抜かりなく五番街のテファニーをチェックする裕子お嬢の姿も御紹介。あ~悦子の指には大きいダイヤしか似合わないのが残念。

カナダの玉恵親子と山芸大恩師の岡村画伯

スイスから、アメリカからお客人の相次ぐこの頃。今日はカナダの玉恵とひとし君親子が、沖縄へのお里帰りをおえて東京へ。しばらく会わないうちにひとし君も17才。カナダのホッケーチームで活躍しているという。セイヤとも玉恵とも18、9才くらいからの付き合いだからもうすぐ30年。ひゃ~というくらい月日のたつのは早い。つい、こないだまでひとし君くらいのトシだと思っていたよ、わたしゃ。
ところで、クーラーの直った画廊には由美ちゃん画伯の恩師・岡村桂三郎画伯が。山形芸術工科大学に教えにいってから、かれこれ5、6年。それでなくても忙しいのに、増々大変なことになっているとか。そんな殺人的スケジュールをぬっての来廊に、由美ちゃん画伯大感激!ほとんど五分は口がきけない状態で。岡村画伯、教え子のはじめての個展を丹念に見て激励の言葉を。学生時代から、その才を楽しみにしていたという。
師匠も選べないからね、といったのは日展の故関主税先生。天の配剤で出会うとの意味と解釈したが、そういう意味で由美ちゃん画伯ラッキーだったかも。現役ばりばりのトップランナーとして走る岡村画伯の仕事から一杯汲み取って、出藍の誉れといわれる弟子となってほしいもの。
ともあれ、ややフリーズ状態がとけた画伯、お仕事仲間が鳥さんになったのを機に、コスプレを志願。キュートなお姿のデビューを。


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