斉藤典子展最終日ー時差ボケを越えて
いつどこでも誰がいてもすぐ眠れる悦子と違ってデリケートな典子画伯、大事をとって夜遊びは控えていらしたが、今日は悦子宅にお泊まり。満開の桜に見送られて京都の展覧会へ。
最終日は、いつも思いがけない方が見えるもの。今日は成城大学時代の恩師・田中日佐夫氏のご子息をお迎えした。やはり成城大で美術史を専攻した修二氏、今は大分大学で教鞭をとっている。
成城三年目にドイツに留学した典子画伯、トランクの中に田中先生の著作を入れていったという。その後何度も引っ越しする中、その著作だけは絶対手離なかったいきさつもあり、今日のご子息とのご対面には感無量。
成城の時には文化史を専攻、民俗学ゼミのお友達も北海道から来て下さり久々のミニ同級会に。お友達のお嬢さんは明日が大学の入学式という。18才だった日から幾星霜、同い年仲間の悦子も複雑な心境ながら
春になると青雲の志を思い出す。
そういえば、5年前ニューヨークで落ち合って3、4日過ごした折、
眠れないままホテルからセントラルパークまで歩き、お互いの来し方を話した事あったっけ。30年はあっという間だったが、時差ボケがホントのボケになるまでまだいくらか時間があるに違いない(もう十分ボケてる、という説も悦子の場合あるが)。まぁ行けることまで行ってみるか、まだ風も吹いてるようだし…。
願わくば、この種が出来るだけ遠くまで運ばれて、ちゃんと芽吹きますように!今日、その種を持ち帰ってくれた山本慎介さんと、悦子の戦友・七宝作家の黒田雅実ちゃん、秋田美人友の会々長ゆざわこまち佐藤友子女史とともに。