明けましておめでとうございます

いよいよ2004年の幕開けです。皆様、いいお正月をお迎えの事と思います。悦子は秋田でしばし冬眠をむさぼりつつ、開廊八年目のスタートにあたり、さらに奮励努力を重ねるべく決意をあらたにしております。
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
2004年 元旦
柴田悦子画廊
柴田悦子

(年賀状には、以上の文面があぶり出しで、、、なんてね)
ちなみに、今年の年賀状は 写真ー橋本憲一巨匠
イラストー山田りえぞー画伯
制作ーWeb大里マエストロ
モデルーエリザベス悦子
衣装提供ー織田あずぴ画伯
背景作品ー落合マカロン画伯
ヘアーーテレンス・コールマン
発送ー越畑みそそ画伯、松谷まつねぇ画伯
以上の布陣でお届けいたしました。関係各位に感謝とキスを。

 

愛の年末お掃除部隊!

嗚呼、もっとも苦手とする整理整頓お掃除が、一年分まとまって来たー!と声にならぬ悲鳴をあげていたら、聞き付けてきてくれたありがた~い以下の方たち。
もうっプロの域の、いもきん夫人れもんちゃんやマダム安住画伯は、何も言わず自分の領域をさくさく。
台所方面からは、無駄口ひとつ聞こえない中、みそそ画伯とまつねぇ松谷画伯は年賀状の封入作業を。う~ん、今年は間に合うか!も。
今年、年賀状担当のWeb大里氏、

今日の顛末を見て「作家がやるのかよ~」と驚いていたが、これも柴田悦子画廊ならではの恒例行事。本当に最後の最後までお世話になりました。伏して感謝を!!

 

円卓会議?ー神田神保町夜のお散歩

悦子同級生にして新妻の工藤ちゃんの招待で、お仕事仲間が集う円卓宴会に夕方から。独立後三人でCreative Firm・aという事務所を立ち上げたのだという。組長はマフラーもりりしい後藤氏、会長役は芸大でも環境デザインを教えるダンディ、横川氏、工藤ちゃんは仕事場でもいいパートナーに恵まれて、一段と幸せそう。
月いちでゲストを招いて勉強会もするというこの円卓の間、実に居心地がいい。今日は先月の講師・中本女史はじめ、お仲間の伊藤氏・鈴木氏・小沼氏・佐々木女史のほか、マイアミの岩田女史という豪華メンバー。
また、このビルのオーナーの福山氏もにこやかに卓についていらっしゃる。今は石垣島に移住なさってるんだとか。おー!プライベート・ビーチだぁ!と写真をみれば、愛艇<風人一世>号で風と海を満喫していらっしゃる様子が…。
後藤氏・加藤氏が福山さんのビーチを訪ねた頃が、ちょうど夏至南風の頃だとか。われらが武大人がセスナに乗ってちゅら島を眺めたその時に、石垣では彼等がヨットに。よきかな、よきかな。
な~んて、いってる間においしいワインと楽しいお話に酔った悦子はすでにユメの中。円卓は眠り心地もよろしい。いい方たちのいいお話を夢見つつ聞いてるのは、なんともお幸せーだが、初めての方たちは驚いたかな。
御開き後、酔いざめに懐かしの神保町をふ~らふら。あ、小宮山書店だ、八木書店だ、と知ってる古書肆の看板を触って歩く。「さぼ~る」という、学生時代さぼってはよく行った喫茶店の灯が付いていた。なんだか、30年前にタイムスリップしたような気分で、いつも座ってた場所でコーヒーを。前には、ソフトハットにパイプの青年が座っていてウィスキーをチビチビ。
先ほどの円卓でも、横川会長氏のパイプの煙にうっとり、の悦子。今度、女の子用のを買ってみようかな。

クリスマス女編

どうもクリスマスに予定がない、と思われる一人もんの女たちのクリスマスを!という銀子のご要望にお答えして、七面鳥ならぬ比内鶏でキリタンポ鍋パーティを。
新橋にあるとり肉の卸問屋、加賀屋さんには素晴らしい比内鶏があった。一羽丸ごと捌いてもらい、レバーもハツも新鮮なとこをまずは刺身で。しかるのち丹念にガラからスープをとり、澄んだところで大量に笹掻きにした牛蒡を山ほど。後はもも肉、むね肉をほうりこみ、きのこ・白滝・油揚・ねぎに火が通ったら、キリタンポと芹をいれしんなりしたとみるや、すかさず口に放り込む、という段取りが悦子的キリタンポ。
これがあれば、冬場も男いらずのあったかさ。寒い女たち集まれ~と、うちわで集合を。今日の助手は、可哀想ないなさん。女たちのために牛蒡四本をせっせと笹掻き。そのかわり、途中まで我が世の春。何故か、いなさん大好きという女たちに囲まれお酒の進むこと。
佐藤美術館のクリスマス会が終わって合流の方たち、多摩美グラデの先輩・岡田女史と、お友達の伊藤氏・鈴木嬢も交えて宴もたけなわ。キリタンポも三回食べ尽くし、良かった良かった。
みそそ画伯のお迎えに来た、子犬タクシーのたっちゃんの車でかえる牧ちゃん、みそそ画伯をお見送りした後は、麻里伊の店で俳句&ダンシングパーティ。色気はないが元気はあるぞ!ってか。

直野画伯展&今年展最終日!!

今年最後の展覧会、直野恵子展が無事終了!!!!!
あぁこれで休める~、という訳ではないのだが、ひとまず怒濤の日々
から解放。あとはなんとかなるだろう。
昨晩、直野画伯と寿司屋でしみじみ物語。精一杯頑張った感慨と、それでもやりたりなかった悔しさを聞きながら、こちらも疲労困憊のためか感慨無量のためか、つい涙が…。
いや、今年も濃かった!いやいや、年々濃くなる感じが?もうだめかも、と思う度に画伯たちの絵が元気をくれた。疲れてると、お客さまたちが手伝ってくれた。本当に有り難い事と思う。この世知辛い世の中にこんな風になんとかやってこれたのは奇跡に近いことだ。
もちろん、一杯迷惑もかけていることと思う。目の大きいザルのように、なんだか抜け落ちてしまう記憶とお金を拾い集めつつ、一年に30回の展覧会。外の展覧会が4回。悦子は年中でも画伯たちには年に一回の展覧会だから、一回一回が真剣勝負。この緊張感の中、画伯たちと伴走していくスリルとサスペンスは、何回やってもなれる事はない。
うまく行く事もいかない事も毎年違う。怒濤の上に怒濤が重なり、白亜期だのジュラ期だの、の層が出来るはめになるのだが、それはこれから大晦日までの間に。あら、思い出しちゃった!やんなきゃ。
それはさて、最終日の今日も直野画伯はよく働いた。同級生の伊藤さんとカメラマンの清水さんの他、現代詩の詩人・小林弘明さんも。詩が好きな直野画伯の絵に素敵な展評を。最終駆け込みの高崎君は搬出のお手伝いまで。
さぁ~、明日は男にあぶれたいい女たちのクリスマス・キリタンポパーティ。もちろん直野画伯もご一緒につき、今日は早めのお帰りで、お疲れさま~。皆様もいいクリスマスを!

嗚呼!始発電車のベルはなる、、

誕生日の怒濤が終わったら、忘年会の嵐。今日は日曜日につき、6時速攻終了後、藤沢で「湘南画家チーム」の忘年会。
湘南在住の扱い作家が多い悦子としては、是が非でも行かねばならぬ、ということで。亀戸の井手尾節子画伯も急遽名誉湘南人に仕立てあげ東海道を西下、怒濤の宴会に合流した。
以下、一次会後流れた二次会での画像。みな画家より歌手になった方が、と思わせて余るある熱唱ぶり。6時から始まった宴会、御開きになったのは朝の5時。嗚呼、またもや始発朝帰り。若いんだか、馬鹿なんだか……でも、とりあえず元気だぁ!

小林身和子画伯のフィアンセ再び!

文月会のメンバー、村越画伯と小林画伯の御来廊。四年前のグループ展以来それぞれ個展をめがけて頑張ってきた仲間でもある。その一翼小林画伯が二月に結婚することになったのは、先日お伝えしたとおり。
女子美からの同級生でもある直野画伯、まだ婚約者の行地氏にお会いしていなかったため、今回ご紹介の段に。ナイスガイの行地氏、先日は画家の夫になる心得をかる~く受けていかれたが、今日は大分心構えがそのモードに。どんな環境でも、続ける気持ちがあれば絵は描いていける筈、是非ここは一番、新たな環境を糧に境地を開いてほしいもの。いいパートナーがいるというのは何より心強いことに違いないのだから。 まずは、お二人のお幸せを祈ろう。
一方、当分絵の道一筋の直野画伯。何時どんな出会いがあるのか、分からないのが恋の道につき、こちらも幸運を祈る。
夕方からは、漆の分島氏、久々のいもきん小黒氏、スーパーりこちゃん、みそそ画伯、千々岩画伯、吉岡画伯などといもきん氏ご持参のつまみで一杯。ああああそれなのに悦子はパソの御勉強。道は遠いのう~。
みそそ、りえぞー、あずぴ各画伯プラスりこちゃんから、フットマッサージの三回分のチケット頂戴する。う~ん、行く前の手入れが大変そう。でもドキドキの初体験、きっと極楽だろうなぁ~。うふふ。

完熟?の誕生日

いよいよ女盛りの誕生日。おかげさまで小娘も無事完熟の次第に。
さて、画廊では本物の小娘・直野画伯もお着物で。どうも親子図になるのが許せないが、まぁやむを得まい。画伯の絵を毎回見に来てくれている森本秀樹画伯や斉藤実氏などとお着物記念のショットを。
ケニアッタ三浦姉御も、勘良く久々の御登場。姉御ほどまだ戦士になりきれてない悦子、半端な事だが髪をきって小僧志願。
夜は銀子のお座敷がかかり、魚河岸の鈴木水産でウニやらカニやらテンコ盛り宴会におよばれ。普段普通の方は上がれない二階で特別仕様のお料理とか。銀子のイタリア語の御学友たちはさすがラテン系だけあってみなさまおいちいもの好き。ウニ争奪戦で銀子に勝てる唯一の女として、皆様の尊敬の眼差しを受けた。
その後、次の座敷の中野へ。昭和36年から続けている「路傍」というお店は悦子と牧ちゃんが出会ったお店。ご店主いもちゃんとその奥方かずちゃんとは二十代からのお付き合いで大変お世話になった。今から思えば酒も飲めない客をよくこんなに大事にしてくれたもの。仲良しの御常連中村氏は悦子に呼ばれたように、お約束の品を持って登場。毎日の大槻記者と智恵子嬢もご一緒に。
俳友麻里伊の店では俳句の仲間たちが待ち構えて俳句のプレゼント。以下、ご披露。
手の荒れて 郷里(くに)は雪らし 廚あかり(十朗)
髪切りて 残心雪に 委ねけり(稲四郎)
頬に杖 冬に生まれし 女かな(麻理伊)
冬の夜 紺色の空 遠くなり(松助)
冬の宵 纏ひし女 店に入る(磨女)

悦子の俳号は遠見。誕生日につき駄句掲載お許しを。
断髪や きゅうきゅうと鳴る 冬の帯(遠見)
雪国の 女と生まれ 年の暮(〃)

悦子・プレ誕生日宴会

突然だが、明日は年に一度の誕生日。直野画伯は2日が御誕生日のため、例年仕事まみれのまま訳もわからぬまま過ぎてしまうのだが、年々いとおしい我が年。今年はちと気合いを入れてみようか、というワケでプレ宴会を。
というのは、まぁたまたま。先頃結婚した工藤ちゃんがテリーのスタジオで髪をカットしたいというので、ついでに悦子も。そこに井手尾画伯と武井画伯、みそそ画伯とりえぞー画伯も合流。テリーと佐名ちゃんもご一緒にシャンパーニュで乾杯後、おいしい生活。
画廊には、直野画伯小学時代の恩師・山崎あゆみ先生御来廊。この方に絵を褒められて目覚めたという。今も現役で小学生に愛を与え続けている。悦子もかくありたいもの。新築されたお家に飾りたいと、真剣に作品を鑑賞していかれた。
今日は、また終電駆け込みの次第となった熱唱の顛末を御紹介。なぜか歌を歌う時は色っぽいみそそ画伯の表情を御覧あれ。そして、いい女たちに囲まれて王様状態の武大人。りえぞー画伯も珍しく熱唱!今日は女モードで。つられて井手尾画伯までカナリアのように美しい声でご唱
和。結構な夜となった事だった。

直野恵子展ー三度目の挑戦!

直野画伯が女子美卒業まもない頃、悦子が画廊を開いた。何の御縁か忘れたが、よく展覧会を見にきてくれた彼女が、おずおずと「三人展をやりたいんですけど、、」と言い出したのが、開廊三年目だったか。
その「文月展」のメンバーが小林身和子・村越由子・直野恵子各画伯。創画会の勉強会仲間だった彼女たちそれぞれのデビュー戦も引受ける事となったのは、また浅からぬ御縁といえよう。
その直野画伯も三度目の個展。忘れていたが、悦子は「三年は見てあげる」とエラそーなことを言っていたらしい、ひぇ~!。その三年目という事でかなり緊張して作品を描いてきたという。
今回は人物に挑戦。ほとんど下の紙がみえるような薄い描画は、意外に大胆な線の集積である。ためらいとたゆたい、不安と希望が交差するような絵肌は、画伯らしい独特の詩情を伝える。
大作と強烈な個性が居並ぶ創画の会場にあっては、見逃されてしまいそうな繊細な画風だが、この薄描きで結構存在感があるのは、とことん自分の心のなかにあるものにこだわっているからだろう。
「あぁ それでも 私は祈っている」という画題の出品作。イラク戦争のさなかに描いたという。よく見ればかすかに赤い千羽鶴。外界の出来事から触発されて絵を描くことが多いと聞く。それが、彼女の手にかかると薄く織られた羽衣のような印象に。すべての重いもの醜悪なものが、一度濾過され一種悲しみを含んだ抒情に転化していく。
開高健に、戦場で見た散乱した死体の印象は確かに強烈だが、それよりそこに咲いていた名もない花を思い出す、というような一文があった。人は心のひだにいろんな景を隠している。それぞれの情景を、絵描きは絵で映し出していく他ないのだろう。
また「あぁ」という作品のみせるほのかな憂鬱。画面にはそれと判らぬよう「あ」の字が隠され、静かな佇まいの内側の叫びを象徴する。つたなさのなかに、このように豊かな情感を感じさせるお年頃になったか、と思うと悦子的には感無量。
迷い迷いしているうちに、本当の道にたどりつくこともよくある話。がむしゃらに、直野画伯一流の変な集中力を発揮して、そこを捜していくことだろう。まずは三年目クリア御慶。
画像はすっぺしゃるイイ男たちとご一緒の画伯。よかったね。

直野頑張る!こわばりを越えてー

初個展の時、緊張のため顔を上げられずお母さまの叱咤を受けた直野画伯。さすが三度目のキャリア、ややこわばる筋肉と恥ずかしげな目線はやむを得ないとして、なかなか度胸がすわってきたご様子。
今日は女子美時代の恩師・創画会の池田幹雄画伯と宮城真画伯、高校時代の恩師・轡先生が御来廊。暖かい励ましを受けた。恩師運がある直野画伯、この方たちが指導してくれたからこそ続けられた絵の道だったとしみじみ…。今も楽しみに見に来て下さるのは、本当に有り難い事。
また、妹さんご夫妻と女子美先輩の有田さんも激励を。お仕事先のお知り合い亀松さんご夫妻は初めて画伯の絵を御覧に。
まだ緊張解けやらぬ画伯ながら、色々な方たちから暖かいお言葉を頂きつつ、けなげな表情で頑張っているお姿を。

武井好之展ー島紀行/おまけ編ー好之の部屋


6月に初めて沖縄に行ってから半年、混乱した頭を整理できないまま会期に突入してしまいました。沖縄病になった自分がまず成果かなと思いつつ、作品についてはこれからゆっくり考えようと思っています。はやく沖縄に行きたい。
沖縄病患者になるため その1
古波蔵保好(こはぐらほこう、やすよし)著「沖縄物語」「料理沖縄物語」この2冊は私が半年の間読んだ沖縄関係の本の中で一番ジーンとした本です。ビーチやダイビングだけが沖縄ではない、と思う私はこの2冊をお勧めします。興味のある方はぜひ読んでみてください。2冊とも絶版ですので書店にはないと思いますが図書館にはあると思います。

武井好之展ー島紀行/また新たな旅のはじまり

武井画伯の島紀行ー長い旅路の航海おえて…。思えばセスナのお話からはじまった旅。沖縄に行く前から、すでに旅のお人となっていた画伯の心入れにまずは感謝を。
道中のくさぐさは、本展の画帖に描きとめられた色々な風物に象徴されているが、楽しい発見に満ちたものだった。その新しい発見が、かつて心を留めていた様々なものにつながっていくー画伯が沖縄の「おもろそうし」という古謡を感興深く読んでいたことは知っていたが、会期中若い頃読んだという柳田國男を読み直し、再発見するものがあったという一事は、この旅の意味をさらに深くしたように思う。
風景のみならず、そこに生きる人間の気配やものの有り様までも筆触のうちに捉えようとする画伯の試み、それはあくまでもさりげないものであり、もっといえば密やかな匂いのするものである。
沖縄の風光といった時、激しい色彩と光がイメージされるかもしれないが、画伯は光きらめく昼ばかりでなく漆黒の闇濃い夜にも同じように感応する。その落差の中にこそ彼の求める着地点はあるのではないか、と。
思えば今回は、上空からその着地点を捜す旅だったかもしれない。偶然といえばいえるような「島」との出会いだが、胸中に何かを志向していなければ遇えるものではない。次は宮古か、石垣か、八重山歌謡の歌垣も加えて、また未知なるものへと画伯の旅はつづく。
今日の便で、沖縄からいらした牧ちゃんの叔母さまと、麻里伊のお店でゲットした首里の兼城卓也氏など、いらして下さったうちな~の方の画像で最終日のしめくくりを。

武井好之展ー島紀行/にぃにぃーず?

沖縄は石垣島に住んでいた過去を持つ中尾画伯。島の名人直伝の腕を先日ご披露目下さったが、武画伯も人優れてリズム感の良いお方。早速即興でつまびくと、もうさまになっている。今日はもう一人、音感のいいみそそ画伯がチャレンジ。調音する様子はすでにプロ。これでにぃねぇーずの結成も可か?と沖縄の美術界のみならず音楽界にも色気を。
さすが、師走の風が身にしみる今晩は、諏訪から訪れたアズピ画伯とWEb大里氏とともに、たらちりでおいちい生活。白子の季節に何時の間にやらなっていたのね。すっかり南風に吹かれて忘れていたかも。
画郎には、画伯の高校時代の恩師・野地先生ご夫妻が。古文漢文もよく出来たという画伯、野地先生の薫陶で短歌作歌の日々もあったらしい。このところ、違う歌合戦はしてるがいずれ本格の歌会でもお手合わせ願いたいところ。

武井好之展ー島紀行/赤坂潭亭ー沖縄懐石を味わう

潺画廊さんでの展覧会で、画伯とコラボレーションした作家・鈴木ひろこ女史の御紹介で、赤坂潭亭から五升がめをご提供いただいた。今日はその御礼にお出かけ。
赤坂小にほど近い地下に、隠れ家のようにあるお座敷。先付け、前菜、お椀、お造り、と続く洗練の極みの沖縄料理。へぇ~これがイラブチャー!どぅる天ってなになに?と身を乗り出していただく。泡盛もほどほどに回って、はたと気付くともう終電。またも武画伯走るはめに。
画郎には個展がおわったばかりの加藤良造画伯、諏訪敦画伯、武画伯の教え子さんたち、悦子俳句の友・はっちゃんとそのご主人山本氏御来廊。画伯に熱い激励を!

武井好之展ー島紀行/武大人を巡る人々

今日は武画伯刎頸の友たちが御来廊。なんと予備校時代からえんえん三十年の付き合いという。一番気のおけない仲間なのだろう。住むところも近くなら、お仕事もご同業、もしくは業界。もつべきものは友とは言い得て妙ですな。
さて、すでにお馴染みのメンバーだが御紹介。笑う動物シリーズの鈴木強画伯、芸大でも一緒の林信夫画伯、その林画伯とは高校も一緒だったフレーマー澤田治孝氏が面々。この方たちの娘分という役まわりの大野麻子画伯も初日に続いて。
今日は、武画伯の教え子の予備校生も加えて、新旧お受験談義。悦子ももうちょっと浪人してたら、武井先生の教え子だったかも?と思うと複雑な心境。明日をも知れぬ身の上は、今でも変わらないけど、本当にお受験時代は日々崖っぷち。その時代を共有するというのは、得難いことと思う。画伯たちの仲の良さもむべなるかな。
さて、引き続いてご紹介するのは、茅ヶ崎仲間でもある中尾誠画伯とギャラリー俊の吉田春彦氏。蛇味線をたづさえてオキナワンな一時を。
もうすぐサンタフェに帰る依田万実画伯も交えて、サンシンの響きを味合う。
湘南グループの葉山組・両青山画伯たちもこの際一緒に。浩之画伯は武画伯の教え子にして、かつては予備校の後輩という深い仲。男同士の熱い会話は、泡盛のカメをとうとう逆さにするようなことに……。
これを沖縄では、いいあんべぇ~、という。

武井好之展ー島紀行/あぁ忘年会!

世は師走。忘年会シーズン真っ盛りのこの季節、しかも土曜日となれば今日は忘年会やらコンサートやらお誘いが山ほど。開始時間の早い観音劇場の二胡はあきらめ、放課後は30年来参加の元バイト先の忘年会へ。
武画伯のいとこに当たる鈴木幸子さんは、雰囲気がそっくり大人。キュートなお話ぶりのお方。また、奇しくも悦子同級生・ともちゃんと同じマンション住まいの西村氏も湯河原から。乾漆造形作家の古伏脇氏は奥様をともなって御来廊。
野地氏は偶然にも武画伯の高校時代の後輩。美術部ではなかったそうだが、高校時代にはよく鎌倉の近美に通ったとか。今のお仕事につながる目を養っていたのだろう。おりしも居合わせたスーパーりこちゃんは、最近お嬢ちゃんが美術館に興味しんしんとか。ご教育の賜、なにより。
さて、忘年会だが、学生時代のバイト先の喫茶店と俳句の会の掛け持ち、ちょっとずつ顔出す。もちろんメイクはりこちゃんのスペシャルメイク、どうよ!の仕上がりとなった。

武井好之展ー島紀行/紳士はお甘いのがお好き?

府中美術館館長の本江氏御来廊、初対面の武画伯の画帖がいたくお気に召したらしい。沖縄にはまだ御縁がないというが、ハブにさえ会わなければと、興味しんしん。美と食は通じるといって、かつて東京近代美術館学芸課長時代には、新人が入ってくるとまずおいしいものを食べに連れていったという。意外や甘もの通でもある氏のお勧めは一聴の価値あり。今日は武画伯お母さまご恵贈の精養軒アーモンドビットを堪能せられた。
続いて登場の武田州左画伯は、故御母堂が晩年愛好したという、餅吉のおかきを懐かしそうに。くしくも同席の多摩美同級生・山田宴三画伯
と久々の四方山話など。
先般個展終了したばかりのムラコ画伯も、まだ疲れの取れやらぬ身体で駆け付けてくれた。湘南チームの若手として参加が決まったばかりの身、ここはやはり長老に表敬か。
夜の部は、潺画廊さんの作家仲間の彫刻家高須賀氏、芸大後輩西野正望氏、出張帰りのいなさんなど男っぽい方々の御来廊。泡盛を汲みつつ、日本と芸術の未来を語る熱い夜となった。
悦子は、そんなお熱いのがお好きな紳士方のお話を片方の耳で聞きながら、パソの御勉強。う~目がかすむ~。小学校のパソの先生をしている水内嬢、小学生よりじっとしていない悦子をパソの前においとくのに一苦労。すまんですゥ。

武井好之展ー島紀行/なんくるないさぁ~

疾風怒濤の初日兼忘年会の様子は画像でも推し量れるだろうが、その後武大人セイヤ大人を引き連れて朝まで歌いつづけた悦子ってホントに画商?
悦子画廊で個展をなさった画伯たちはよくご存じだが、画伯たちは展覧会初日がゴールだと思って、渾身の力で駆け込んでくる。これで徹夜も最後だという安心もつかの間、その初日からまた怒濤の日々が始まるのである。
今日は枕を高くして眠れるという最良の日、またもおやっちまう徹夜。その日沖縄にかえるセイヤ大人と、名残を惜しむ武大人の愛の交換歌合戦ーしかと悦子が立ち会わせていただいた。
登る朝日に目をしばたたかせながら帰る道のりは遠かったけれど、ほどんど同年の私たち、意外と若いかも、、。
初日、大変な人で絵が見れなかったとまた来てくれた、がぼやんこと渡辺薫画伯はじめ、武井画伯お母さま(80才)とそのお友達石川とよさん(81才)のお元気パワー全開の方々に励まされつつ。 武井画伯のお母さまはさすが武大人を初め男三兄弟を育て上げた方だけに素晴らしく明るい!ラテンの血はどうやらこの方がルーツ?お母さまのようになんくるないさぁ~、と笑って生きたいもの。
また夕方きてくれた柴田由美子ちゃん画伯と名古屋から来てくれたラテン男・サンバ牧くんを引き込んで若者パワーももらう。最年少画家の由美子ちゃん画伯、なんだか沖縄の子みたいでどうも他人と思えない。
今日はラテンな人々の御紹介を。
武井好之展ー島紀行VI
武井好之展ー島紀行Ⅲ
武井好之展ー島紀行Ⅲ

落合浩子展ー画伯、帰洛の途へ

昨夜は、巨匠橋本カメラマンによる作品撮影が夜半まで。終電コースは慣れっこの悦子と違い、画伯は大変だったと思うが、巨匠の入念なライティングの技を目の当たりにして感心することしきり。
巨匠のお仕事ぶりに誘われたか。WEB大里氏も御登場、お二人の会話を聞いて池波正太郎の小説を読んでいるよう、と江戸人情話に弱い画伯はうるうる。
京都の大沼憲章画伯や、テンペラの山本靖久画伯などの御来廊もあって慣れない東京で奮戦中の画伯、おおいに励まされる。激励といえば、落合画伯ファンのいなさんも駆け付けてくれたが、あがったのか恥ずかしかったのか、二人でうどんと蕎麦の好みの硬さの話を。頼むから絵の話をしてくれ~!来年は必ず落合展評を書く、と豪語していたので公表しておく。ちなみに、いなさんはハードボイルドな外観を裏切る柔らかもの好き。アルデンテという語は彼の辞書にはない。
今日は、画伯お父様のご友人松尾氏とお母さまのご友人浜口さんのご子息が御同席。悦子俳句友達純ちゃんと一緒に展覧会最後の一時を。最後に現れたみそそ画伯とともに江戸っ子なみに蕎麦をたぐられた画伯は新幹線で無事帰洛ーお疲れ様でした。以下、エールを。

胸中に確かなモチーフをもっている希有な画家・落合浩子。その画想を繙けば大学時代の上田正昭氏(日本の中の朝鮮文化ー共著者)による古代朝鮮の壁画の講義から啓発されたイメージに遡る。
それら埋もれた画想が彼女の中で発酵し、風化していく山河草木とそのあわいを生きる人間の残像として景を結び、画中に微光を帯びさせてきたのだろう。
震災を経験した俳人・永田耕衣 の句に「白梅や天没地没虚空没」がある。深い虚無と、それにもかかわらずほのかな白さをあたりに漂わす白梅の美しさとがオーバーラップして印象的な句だが、落合画伯もまたかかる経験をへて、画境に深みを加えつつあるのだろう。
削ぎ落とした色と形ではあるが、豊かさをたたえた画面。その「月光」に似た光を浴びて安らいだ十日間だった。じっくり歩を進めてさらなる域を開いてほしい画家である。


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