木村浩之展

2022.2.21(月)〜2.28(月)
12:00〜19:00  日曜日〜18:00
最終日〜17:00

2.26(土)17:00 より
木村浩之ライブペィンティング
コラボ演奏 伊勢友一(パーカッション)

木村浩之は日本の国技・相撲をテーマにした作品を国内外で展開しており、今展では第8回トリエンナーレ豊橋「星野眞悟賞展」入選した大作と新作を展示いたします。
近年は墨絵のライブペィンティングを行なっており、2022年9月放送のNHK-BSプレミアムニッポンぶらり鉄道旅でもその様子が紹介されました。
直近では2月15日日本橋社会教育会館8階ホールにて「2021年度中央区民カレッジオープンカレッジ&説明会」において、上記の打楽器奏者・伊勢友一のパーカッションとセッション。相撲の立ち合いの一瞬をドラマティックなライブペィンティングとしてご披露してきたところです。
その熱量をキープしたまま、今週末再度伊勢さんを迎え、ガチ勝負第二戦を行いますので、画廊内土俵で画家VS音楽家の熱戦をご堪能ください。

第7回 つ抜けの会

2022.214(月)〜20(日)
12:00〜19:00  最終日17:00まで

釣り好きで、東京藝術大学出身の5作家の作品展です。「つ抜け」とは釣り用語で、釣果を数えるのに1〜9までは「ひとつ」〜「ここのつ」と「つ」をつけるのに、10になると「つ」がつかなくなる事から10匹目を「つ抜け」た、というところから釣果の多いことを指す言葉です。

「つ抜け隊長」である小林正誠氏はデザイン科卒ながら長年予備校で藝大進学率を上げ続けてきたカリスマ先生。また、ジャンルを超えたグループ展「精彩展」の中心として40年牽引してきた方です。

いつも船の上で釣果を競いあうメンバーを集め、陸で作品を披露しあおうではないかと企画した「つ抜けの会」も7度目となりました。

思えば3年前の今展開催時はコロナの予兆に不安を掻き立てられていた頃でしたが、今回もまさかの蔓延防止月間。お客様にも先生方にもご無理なさらぬよう控えめなお知らせになります。

換気と消毒に気を配りながら、休まず弛まず油断なく、画廊は開けておりますのでおついでの折には是非!

東アジア絵画のなかへ-収斂と拡散 vol.6 森田舞展 contrast 2022

2022.2.7(月)〜12(土)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

昨年9月から毎月初めに開催しているリレー形式のグループ展「東アジアのなかへ-収斂と拡散」。今回は富山生まれの森田舞の登場である。

今展の森田舞は黒い月や飛翔する鳥のシルエットを配した天地の生動を象徴的に描く。なにか起こりそうなエモーショナルな筆運びに、目立たぬよう金砂子を撒き豪奢で緊張感のある画面を作り上げている。

前シリーズでは重厚な絵肌に杭のような形象が配された抽象的な作品群を描き存在感を示したが、今回の連作はどっしりと動かぬ空気に風を吹き込んで風雲急告げるドラマティックな画風へと変貌を遂げた。

次の連作への予兆も感じさせる見応えのある展示に加え、先般直木賞を受賞した今村翔吾氏の受賞作「塞王の楯」のカバー下の原画もご紹介しているので是非ホットなうちに。

越畑喜代美展

2020.1.29(土)〜2.5(土)
12:00〜19:00   日曜〜18:00
最終日〜17:00

かわいい文人画と称されてから幾年、越畑喜代美の描く半径100mの宇宙はいよいよ自在に遊び心を誘う。
大山紙にガラスペンで描く砂利道シリーズは、その間に咲く小花がいっそう清々しく淡々とした日常を伝える。

今展では、恩師・堀文子先生に「あら、あなた。とてもいいお暮らしをしてらっしゃるのね」と評された越畑喜代美の日常に光を当て、越畑が自宅近辺で催している「一箱古本市」の銀座版を併催する事とした。

越畑の一箱と共に、ジェンダー研究と美術評論で知られる元栃木県立美術館学芸員の小勝禮子氏と、詩人であり長年の美術愛好家である田野倉康一氏にご協力を仰ぎ、お二人からも一箱ずつ提供してもらい俄か古本カフェとして静かにお客様をお待ちしているところ。

オミクロンの猛威のなかではあるが、越畑のただ端然と咲いている野の花は変わらぬ日常を湛え、お二人の書庫から掘り出された本もまた美術ファンの目を楽しませるに違いない。絵のある図書館、あるいは本のある日本画展ー大切な蔵書から一箱ご提供下さった小勝堂古書店と古書肆田野倉主人に心からの感謝を❣️

東アジア絵画のなかへー収斂と拡散 vol.5 呉逸萱 Wu Yi Shuan展    ー宝石箱jewelry boxー

2022.1.17(月)〜22(土)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

2011年9月の田澤苑実展から毎月連続的に開催している「東アジアのなかへー収斂と拡散」展が5回目を迎えた。

今回の作家は呉逸萱さん。台湾の東海大学で膠彩画領域を卒業後来日、2019年に多摩美大学院博士前期課程日本画領域を修了、台湾と日本で作家活動を続けている。

今展のテーマは「宝石箱」。以下のようなコメントを寄せているのでご紹介を

宝石箱は、大切なもの、自分の気に入ったものを入れる箱です。刻々と変化し、豊かな四季の一瞬の表情を大切にする気持ちを持ち、身近な草花の姿と美しい記憶を残していきたいと思いながら制作しています。
生命力に溢れた晴れやかな気持ちになれる、多彩な作品を描きたいです。作品はそれぞれに個性あふれる唯一無二な宝物だと思います。
呉逸萱

ひとつひとつ丁寧に吟味された宝物がキラキラ眩しい光を放っているーこの初心こそが宝物なのに違いない。是非実見を!

第16回 堀文子教室同窓展

2022.1.9(日)〜15(土)  12:00〜19:00
日祝〜18:00 最終日〜17:00

新春恒例の堀文子教室同窓展が16回目を迎えました。2019年に100歳の天寿を全うされた先生の描かれた桜の絵の下に集い、初心に立ち返り研鑽を積む会としたいと思います。

生憎のオミクロン株リスクの中、前日の懇親会は堀文子先生への献杯に留め、それぞれの息災を確認後解散。

この1月22日から大磯町郷土博物館にて「堀文子と大磯」展も開催されるとのこと。先生の愛したホルトの木を巡るツアーも予定されているというから楽しみ。

ホルトの木の零れ種たる同窓の方々がそれぞれに葉を茂らせている様子が先生に届きますように。

銀座MOGA 2022 2021年最後を飾る人気画家による美人画展

2021.12.20(月)〜25(土)12:00〜19:00
モダンアートプロデュース

今年最後の展覧会です。
少しずつお姉さんになって本格的な道を歩み始めている画家やその後ろ姿を追いかける在学生など、若さ爆発中の画廊内。

是非、ご観覧ください。

川島慈
後藤まどか
近藤弓唯香
高久梓
寺野葉
中島華映
細川成美
村上恵美
むらまつちひろ
山下千里

mas Art festa 池田美弥子 日本画展  月暦図 vol.2

2021.12.10日(金)〜18日(土)
12:00〜19:00   最終日17:00

つないでおこうと思うのだが
とどめおきたいと思うのだが
時は美しい決断
次が始まる
池田美弥子

絵巻物の鳥瞰の構図を研究し、色彩豊かに人々の暮らしを描く池田美弥子の月暦図を、カレンダーとともにご紹介します。
1987年武蔵美大日本画科卒

東アジア絵画のなかへ ー収斂と拡散 vol.4 小林明日香展

2021.12.1(水)〜6(月)
12:00〜19:00  日曜〜18:00  最終日〜17:00

9月から毎月の第一週に連続展「東アジア絵画の中へ」展を開催している。多摩美大日本画科で同期だった日本•中国•台湾•韓国4カ国の有志たちで結成された研究会である。
12月は4人目の小林明日香ーこの春には日経日本画大賞にも入賞し注目されている。今展ではドローイングや作品を印刷してコラージュ、その上にまたドローイングやペインティングを施した作品の他、パネルの四角い枠を飛び出したいと不定形の布を縫い繋ぎ、スケッチを貼り付けたり直にペイントした意欲作も登場。持ち味のスピード感とセンスが生かされた見応えのある空間となった。

本画の画像を取り込んで印刷、あるいは取り込んだ画像の上にiPadのドローイング機能で描き込んむという二重三重の転写とそのイメージの展開は、ややもすると下図の構成作業のように思われるが
、小林の仕事はその思考過程の推移までも作品化したいという意思によって成り立っている。
どこまでも変化を遂げていく(しかもデジタル処理で)作品の様相が、それでいてどこか東洋画の「枯淡」を思わせるところが興味深い。
いまはこの若い感性がどこまで自分の触覚を広げられるか楽しみなばかりだ。
是非、ご声援を!

第5回 ルヴァンドラヴィル展     Le Vent de La Ville

2021.11.21(日)〜27(土)
12:00〜19:00     最終日〜17:00

今展メンバーによるコメントを冒頭に。

同期だった荒井由実(松任谷由実)の「あの日に帰りたい」がヒットした頃、私たちは同じ青春時代を過ごした。歌の中の「光る風 草の波間をかけぬける私がみえる‥」が、フランス語では「Le Vent de La Ville」(都会の風)と唄われている。「光る風」に包まれながら私たちは「ひとつのやさしさ」を見つけていったのだろう。

金井ノリオ
クリバヤシツネオ
斎藤弥
平岡栄二

1978年多摩美大・日本画院修(上野泰郎クラス)の3名に一年下の堀クラス齊藤が加わって多摩美大八王子キャンパス草創期の雰囲気を伝えるグループが5年前に結成された。同級生•荒井由実のデビュー盤限定200枚を分け持っている方々である。

恩師•上野先生のご葬儀の折に久々の再会を果たし、このグループ結成の機縁としたという。
多彩な才能であらゆる表現にチャレンジした金井ノリオは教育長までやり遂げ今は大学で教鞭をとる。
クリバヤシツネオは多摩美大修了後、東京藝大の壁画科でフレスコ画を学び、今回は連作に挑んだ。
斎藤弥は堀文子と中野嘉之コンビ時代の申し子で、一貫して東京近郊に生息する野鳥を描いている。
平岡栄二は創画会時代に独特の人物表現で知られた他、山本丘人研究家としても稀有な足跡を残してきた。

以上のメンバーの濃密な人生を絵の中で振り返りながら、あの時代の「光る風」に吹かれてみるのも一興!

LABO33rd

2021.11.15(月)〜20(土)
12:00〜19:00   最終日〜17:00

越畑喜代美・麒麟・平野俊一による3人展が、今年で33回目という。20回の時も驚いたが、30回の時はもっと驚いた。33回というのはもはや驚異というしかない。

身の回りのあれこれや世相がどんどん変わっていく中、淡々と弛まず力まず歩を進めて来た彼ら。

ホームの変わらぬ物差しの中で、変わっていく次作を試す。LABO展の真骨頂だろう。
変化のタネが画廊という畑に蒔かれている。気まぐれなタネなのでどこで芽吹くかわからないけれど、その気配をぜひ感じ取っていただきたい。

猫百態展vol.2

2021.11.8(月)〜14(日)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

11.14(日)中央区まるごとミュージアム参加

古今東西、猫の神秘的可愛さに振り回されてきた人類。
画家のアトリエの孤独を慰め、時に鼓舞しまた邪魔をするー。
参加画家の自画像のように思えてきた猫百態を皆さまと楽しみたいと存じます。

張静雯個展|Chang Ching-wen solo exhibition

【東アジア絵画のなかへー収斂と拡散 |East Asian Painting ーConvergence and Diffusion】

張静雯個展|Chang Ching-wen solo exhibition
2021年11月1日—11月6日

12:00〜19:00  最終日〜17:00

東アジアの中へ展も張さんで3回目。国立台湾芸術大学美術学科水墨画専攻を経て東海大学(台中)大学院美術科で膠彩画を学ぶ。
当時、夏期講座に招聘されて日本画技法を教えに行っていた中野嘉之先生との繋がりで多摩美大を知った張さんは迷わず大学院美術科日本画専攻領域に留学を決意。現在、博士後期課程に在籍して研究と発表を続けている。

日本の団地やマンションの外観や窓の連なりをクールな筆致で描き、都市のリアルタイムを独特な目線で捉えてる。同じ窓が同じように並んでいる抽象的なまでの景観と生活感を失った都会の暮らしに、現代の乾いた孤独を見るようだ。

大坪奈古展 満月村・九尾薬局開店記念

2021.10.18(月)〜.24(日)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

以下は案内状の文面ー

大坪奈古さんの住む満月村に九尾薬局が開店するという。そもそも九尾薬局の歴史は古く、辛亥の年751年創業ー五色龍歯は正倉院展宝物の薬。秘薬明鏡止水は不老不死薬なのだとか。
この度、この秘薬の殿堂が満月村に新たに加わりお披露目の段となった事を寿ぎ、満月村全商店をあげて歓迎の展覧会を開催することとなった。

満月村までは一本道なので迷わないはず。。。

今回は全商店勢揃いの特別展なので、個展展示。それぞれの商店に添えるペン画も勢揃いした。ペンライトを持って探索にいらしてください。

稀人まれびと展 VOL.2

稀人まれびと展 VOL.2
2021.9.27(月)〜10.2(土)

奥津直道 勝連義也 木村浩之 佐々木英俊

まれびととは来訪神の事であるが、転じて旅人や異なる力を有するものを総称する。
2回目となる本展では奥津の祭り人、勝連の物忌み人、木村の力士、佐々木の神仏など日常を超えたものたちに象徴される。

今回は沖縄芸大デザイン科出身で主に沖縄で発表する勝連義也に参加出品を依頼して、まれびとたちの層が厚くなった。

これら非日常の稀人たちに、コロナ禍の逼塞した状況を吹き飛ばして欲しいもの。

初日、長野からの山の幸が到着。近日中ならもれなくお味見できますよ。あけびとポポー食べたことがない方はご観覧方々どうぞ。

言絵絵言Ⅳ ことええこと ー詩(ことば)に絵を、絵に詩を書(描)き継ぐ試み

2021.9.20(月)〜26(日)

12:00〜19:00   祭日〜18:00
最終日〜17:00

4度目となる今展は、あらたに画家の有坂ゆかり・赤木仁、芸術哲学を中心とした論客・藤井雅実、谷川健一の全集出版の立役者・名編集者にして文章家の川島健二氏を加え、さらに充実の布陣。

さて、その組み合わせである。

言         絵
川島健二   ×        黒須信雄
そらしといろ ×        赤木 仁
中村高明   ×        有坂ゆかり
藤井雅実   ×        前本彰子

画家は相手の詩や言葉に反応して描き、詩人もしくは言葉の人は絵から次の着想を得るーそれぞれ組合せの往還が、一つの壁面をつくりあげるという試みだ。

4年目の今回は、相応に広がりのある空間に落ち着いたが、その静けさのなかに一歩足を踏み入れると、格闘の残滓が渦巻いて思わず引き込まれる。

何をどう受け入れ、どこから触発されたのか、作品や言葉に記されたその旅路はミステリアスであり、読み取る側の体力知力も試されているようだ。

四組それぞれのアプローチの違いも含めて、見どころ満載につき是非ご高覧を!

斎藤隆×加藤委 狂作展 vol.2

2021.9.8(水)〜18(土)
柴田悦子画廊

案内状に添えた文章は以下の通り

昨年10月にギャラリーこうけつで開催された「狂作展」に準じ、作品を多少入れ替えつつ巡回展を開催いたします。

斎藤隆と加藤委は岐阜県立美術館で開催された円空大賞展で出会い、絵画と陶芸というジャンルの違いを乗り越えて協働する道に挑戦しました。
あえて「狂作」と名付けた個性のぶつかり合いは面構えシリーズとして結実し、今展ではさらにスリリングにその風貌を変えていきます。
東京での巡回を是非お楽しみ下さいますようご案内いたします。

企画協力
ギャラリーこうけつ
岐阜市金宝町1ー15 CUT4F

昨年、佐川美術館で楽吉左衛門氏との二人展を開催、コロナ禍の中で約半年間に渡ってその画業を俯瞰する展示を行ったことは記憶に新しい。
近年は美術館での展示が多い画伯は多治見の陶芸家•加藤委氏とのコラボ展を熱望され、ゆかりの深いギャラリーこうけつの纐纈君平氏のお力で実現した経緯を踏まえ、さらに久々となる東京での巡回展示に多大なご協力をいただいた各位にまず御礼を。

斎藤隆画伯の作品展示は開廊10周年記念展以来となるから15年ぶり。まして多治見の雄•加藤委氏の力強い作品群を得て画廊内のエネルギー密度は驚くばかりだ。

また、今展に際して詩人であり足利市立美術館の学芸員の江尻潔氏より素晴らしい一文を寄せていただいた。合わせてご紹介する次第である。

東アジア絵画のなかへ ──収斂と拡散 East Asian Painting ──Convergence and Diffusion VOL.1 田澤 苑実展

2021.8.30(mon.)〜9.4(sat.)

今回スタートの田澤苑実展を第一回として以後毎月第一週に7名の画家の連続個展を開催する。最終回には東アジア4ヵ国の共通ツールである墨の競作展を予定ー

この連続展の挨拶文をご紹介する

私達が出会った多摩美術大学日本画専攻では、近年東アジアからの留学生が増えています。彼・彼女らと交流を深め、共に制作する中で世界の各地域から学生たちが学びに来る「日本画」とは一体何なのだろうかという疑問が生まれ、多様な論議を重ねながら東アジア絵画研究会を結成しました。
本展覧会は昨年東京都美術館で開催された、都美セレクション2020「東アジア絵画のなかへートランスする「日本画」の可能性」に続く、第2回目の展示となります。
韓国、台湾、中国、日本それぞれにルーツを持つ7人の作家が個展をリレー形式で繋ぎ、最後には技法を墨と紙に限定したグループ展を開催いたします。

出展者会期
9月 田澤苑実 8月30日〜9月4日
10月 オウ ギョウユウ10月4日〜9日
11月 張静雯 11月1日〜6日
12月 小林明日香 12月1日〜6日
1月 呉逸萱 1月17日〜22日
2月 森田舞   2月7日〜12日
3月 宮本京香  3月7日〜12日
4月 グループ展 4月1日〜9日

さて、初回の田澤苑実は1992年埼玉に生まれ、2019年多摩美大大学院日本画専攻修了、2021年4月から日本画研究室の副手として勤めている。
今展では得意の草花図のラインナップで画廊に爽やかな風を呼び込んでくれている。特に葉の重なりの繊細さは見事。一見柔らかに見える色相の細部に極小のミラクルが隠されている。小さい頃兄上と夢中で探したという昆虫の目線で絵を描いているのかもしれない。
まずは実見をオススメ!

アカンサスの会  meets OKINAWA vol.2

2021.8.23(月)〜28(土)
12:00〜19:00  最終日〜17:00

今展に先立って那覇・リウボウ美術サロンで開催されたアカンサスの会。
残念ながらコロナ感染予防のための休日休業要請となり、これまた感染拡大の東京展と相成った。

沖縄ー広島ー東京と続いた旅興業の最中に何があってもいけないので先々でPCR検査。昨日の検査も陰性だったのでひとまず安心して初日を迎えた。

卒業年度順に
武井  好之(日本画
押元  一敏(デザイン
金木  正子(デザイン
岩谷 駿(日本画
神戸   勝史(日本画
加藤   千奈(日本画
平良   志季(デザイン

見事に60代から20代までのラインナップ
となった人選は日本画の多様性を沖縄の方々にアピールしたかったため。
アカンサスは藝大のシンボルだけに烏滸がましい事だったが、あまり藝大OBのお仕事を見る機会がない場所だけに敢えて使わせてもらった次第。

一昨年の開催時にはまだコロナの足跡もなく、出展者の皆様と那覇の街を楽しんだものだった。今年は厳しかったが前日の搬入時から楽しみに待ち構えてくれていた方や、沖縄県立芸大の学生さんなどとの出会いもあり、また先が楽しみな事に。

広いデパートの会場から、半分のサイズの画廊に並べ替えられた作品たちー長旅にもかかわらずまた新鮮な輝きを取り戻したかのように並んだのが嬉しい。

是非、夏興業の締めくくりの旅にお付き合いください。

 

瀬戸内界隈展@因島

2021.8.8.(日)〜15日(日)

9日までの沖縄リウボウ美術サロンでの「 アカンサスの会」は沖縄県の大規模店舗・土日休業要請を受けて会期途中で終了、23日からの東京巡回展に繋ぐこととなった。

次の巡業先・因島では、3月に銀座に集結した仲間達が8日に初日を開けて待ってくれている。もちろん再度PCR検査を済ませ一路広島空港へ。

昨年のコロナ順延を経て二年ぶりの因島。思うように郷里にも帰れないなか、
ギャラリー政吉オーナー岡野陽一氏の今展にかける意気込みに賛同して万全の対策をしてきた仲間たち。

一便しかない那覇-広島便で次々と現れる島影を辿りながら島から島への夏巡業がとても得難い体験のように思えてきた。
薄氷を踏むような日々のなかで、繋ぐ手がある事の有り難さを今しみじみと味わっているところだ。


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