金属造形作家ー征矢剛展

2018.6.22(金)〜30(土)12:00〜19:00
日曜〜18:00 最終日〜17:00

当画廊では昨年に引き続き二度目のご紹介となる征矢剛(そや たけし)。
1992年に多摩美大彫刻科を卒業すると、銅人形作家・赤川政由に師事。鉄を素材としながら彫刻と工芸の間にあるようなオブジェを作り続けてきた。
今展でも昆虫を中心に、草木と絡ませた灯りスタンドやミニ枯山水庭園など独特で完成度の高い世界観を展開している。
折しも今晩は銀座一丁目界隈のギャラリーで開催するキャンドルナイトイベントの日。7時からはほぼ電気を消して作品の灯りとキャンドルで楽しいひと時を過ごした。

IMG_2284 IMG_2285 IMG_2286 IMG_2287-1 IMG_2288 IMG_2289 IMG_2290 IMG_2287 IMG_2294 IMG_2299 IMG_2301 IMG_2307 IMG_2292 IMG_2295 IMG_2298 IMG_2300 IMG_2306 IMG_2310 IMG_2311 IMG_2312 IMG_2314 IMG_2315 IMG_2316 IMG_2317 IMG_2318 IMG_2319 IMG_2320 IMG_2321 IMG_2323 IMG_2324 IMG_2325 IMG_2326 IMG_2327 IMG_2328 IMG_2329

小林正誠「マルドロールの歌」展

2018.6.11(月)〜17(日)
12:00〜19:00 最終日〜17:00

50年の歳月を挟んで卒業制作でテーマとした「マルドロールの歌」に再挑戦するという小林正誠。ロートレアモンが亡くなったのは24歳だったという。その24歳時に小林が制作した作品が一点だけ手元にあるーセピア色に変色したアクアチントをよすがに、現在74歳の挑戦は続く。

以下は今展に当たって小林が用意したコメントである。

IMG_2251 IMG_2252 IMG_2254 IMG_2259 IMG_2260 IMG_2261 IMG_2262 IMG_2263 IMG_2253 IMG_2258 IMG_2273 IMG_2277 IMG_2264 IMG_2265 IMG_2266 IMG_2267 IMG_2268 IMG_2274 IMG_2275 IMG_2276 IMG_2278 IMG_2279

TOKYO RIMPA 涼風献上団扇展Vol.3

TOKYO RIMPA 涼風献上団扇展Vol.3
2018.6.2(土)〜9(土)12:00〜19:00
日〜18:00  最終日〜17:00

<東京RIMPA決定版2018>
琳派400年を記念して始まった「東京RIMPA」展もいよいよ最終回。これまで琳派の「洗練」を個々の作品に反映してきましたが、最後となる今回は琳派の「野蛮」を作品化。宗達の白象図から其一の渓流図まで、一言でいうなら「エグい琳派」の涼風献上展になるはず。
来年からは、明末清初の奇想の水墨画をもとに「東京BUMJIN画」シリーズが始まるよ。どちらも、乞うご期待!
野地耕一郎(泉屋博古館分館長)

出品作家
安住小百合 池田美弥子 織田  梓 加藤良造 北村さゆり 木村浩之 越畑喜代美 小松謙一 新恵美佐子 鈴木強 板東里佳 松谷千夏子 山下まゆみ 山田りえ          (五十音順)

今日初日6時半から野地耕一郎氏を囲んで賑やかにセッショントークを開催。
三回目のテーマの「墨」の琳派とは、をそれぞれの画家の制作した団扇を例に詳しく解説したのち、画家たちと活発な議論となった。
また、来回挑戦する「文人画」のレクチャーと画賛についての説明を。
画廊で毎月開催している俳句の会がようやく役に立つ時がやってきたようだ。
それはさて、その後は以下のような無礼講の仕儀に。あとは朧の夜となった。

IMG_2200 IMG_2231 IMG_2235 IMG_2236 IMG_2237 IMG_2205 IMG_2208 IMG_1659 IMG_2202 IMG_2203 IMG_2204 IMG_2206 IMG_2210 IMG_2212 IMG_2215 IMG_2217 IMG_2227

小松謙一・藤森京子展〜アオゾラとガラス 〜 Lucky

2018.5.21(火)〜31(木)12:00〜19:00
日祝〜18:00 最終日〜17:00

2008年から毎年この季節恒例となっていた2人展は、高島屋さんの纜(ともづな)展と重なったため3年のブランクの後この度
7回目を迎える事となった。

10年前のDMに「繰り返す季節の景色と重なる記憶」を表現したい、と記してある。小松謙一は日本画、藤森京子はガラスとその専門は違っているが、それぞれの技法の境界を越えて新しい表現を目指したのだ。

初期は小松の日本画をガラスで挟み接着してはカットして立体にした作品を発表して清新なガラスの青空を画廊に展示していたが、回を重ねると共に鉄や和紙を使って溶接したり縫ったりそのコラボの方法が進化していった。

3年間のブランク期間に、藤森は和紙を縫う行為を独立して進め、当画廊で個展。
緊張感と清冽さが際立つ展示をして成長ぶりを示した。

今展では、日本のみならず中国も取材した小松のドローイングとともに半立体の和紙のオブジェも合わせてご紹介し、一人一人の作家としての軌跡も辿れる内容となった。

風薫る季節、帰ってきたガラスとあおぞら旅団の興行を是非ご覧いただきたい。

IMG_2033 IMG_2034 IMG_2035 IMG_2036 IMG_2037 IMG_2038 IMG_2039 IMG_2040 IMG_2041 IMG_2042 IMG_2043 IMG_2044 IMG_2032 IMG_2056 IMG_2045 IMG_2046 IMG_2047 IMG_2048 IMG_2049 IMG_2051 IMG_2052 IMG_2053 IMG_2054 IMG_2055

稀人まれびと展 奥津直道 木村浩之 佐々木英俊

2018.5.13(日)〜20(日)12:00〜19:00
最終日〜17:00

古代、異界から訪ねきて幸を授ける存在を「まれびと」として大切に受け入れ神と祀ってきたという。
尋常ではない力を持つ者たちもまた異形の神として称えられ、数多の物語や作品として世に伝えられている。
本展は、その系譜を継ぐ力士や祭人に魅せられ制作する三人による現代の「まれびと」展である。

IMG_1415 IMG_1418 IMG_1419 IMG_1420 IMG_1428 IMG_1430 IMG_1397 IMG_1432 IMG_1437 IMG_1395 IMG_1396 IMG_1398 IMG_1429 IMG_1433 IMG_1434 IMG_1436 IMG_1412 IMG_1415-1 IMG_1414

 

斉藤祝子さいとうのりこ展 ーTHEA 女神 すべての女性へのエールと感謝

2018.4.24(火)〜30(月)
12:00〜19:00 日〜18:00最終日〜17:00

トロント在住・斉藤祝子の二年おきの展覧会が今日から。
足利生まれの斉藤は、在学した成城大学から比較民俗学の研究のためドイツ・ハノーバーの大学に留学し、その後美術に目覚めてベルリン芸術大学に転学、ゲーテの色彩論やアートセラピーなどを学んだのち、主にドイツ圏を発表の場としてキャリアをスタートさせている。
当画廊との縁は、カナダ・トロントに移住した20年前に遡り、ゲーテや武満徹へのオマージュ作品、また光や種子などを抽象的に表現した作品を主に制作してきた。
今展は、ドイツ在住の1996年に当地で発表したギリシャ神話をテーマにした作品群の派生ともいうべきもので、ギリシャ神話の神々の中から女神だけを集め、イメージを発酵させたものをご紹介する。
神話に記されている女神・姫神の名は何百ともいわれ、その一人一人の背景や属性などに心を寄せながら斉藤ならではの色彩表現で表したのは見事。
古代の女神に誘われ、美しい色彩の森に迷い込んでいらしてはいかが?

IMG_0824 IMG_0816 IMG_0821 IMG_0822 IMG_0826 IMG_0828 IMG_0817 IMG_0819 IMG_0820 IMG_0818 IMG_0827

中川雅登日本画展

2018.4.16(月)〜22(日)
12:00〜19:00最終日17:00

在住する豊橋の自宅に500鉢もの山野草を栽培し、折々の花を丹念に写生しては、絹本に華麗な彩色を施している中川雅登。
今展では絹本だけでなく紙本裏彩色にも新境地を見せ、ますます余白の美しさが際立つ展示となった。
この季節、一斉に芽吹き花を咲かせる生命に触発され、夢中で捉えようとした軌跡が今展の作品となった。
1968年愛知県豊橋生まれ。
愛知県立芸術大学中退。

IMG_0787 IMG_0788 IMG_0789 IMG_0790 IMG_0791 IMG_0792 IMG_0793 IMG_0794 IMG_0796 IMG_0795 IMG_0780 IMG_0781 IMG_0782 IMG_0783 IMG_0784 IMG_0785 IMG_0786

守屋正明日本画展「天地禮讃」

2018.4.9(月)〜15(日)
12:00〜19:00最終日〜17:00会期中無休

己の存在が、天地の運行という壮大なシステムの一部に過ぎないと自覚しつつ、それでもこの世界を描く大それた行為にひたすら打ち込んだ末の産物です。
守屋正明

1973年山梨生まれの44歳。多摩美大大学院美術研究科修了後は創画展を中心に発表を続けている。
30歳の時に、絵の道を志し上野毛の多摩美大造形学部に入学、仕事を終えてから深夜まで制作を続ける日々を大学院修了までやり通した。
今展では漆喰の下地に岩絵具で、天地の運行を描こうという壮大な挑戦を。
濃厚な絵肌と金彩、朱土による装飾的な構成ー古代文字も配置して「日月山水図」の現代的展開を試みている。
是非ご高覧を!

越畑喜代美展ー春の散歩 京王百貨店新宿店6階美術ギャラリー

3.29(木)〜4.4(水)
10:00〜20:30最終日は〜16:00まで

銀座の画廊では31日まで斎藤さゆり展。
今月二度目の出張展はしばらくぶりの京王百貨店で。
桜花爛漫の銀座から、これまた人と桜の賑わう新宿へー越畑喜代美との旅は続く。
今回のテーマは「春の散歩」ぽかぽかの日差しに誘われて是非新宿までお散歩の足を伸ばしてほしい。
IMG_0699

IMG_0700

IMG_0701

IMG_0702

IMG_0704

IMG_0703

IMG_0705

IMG_0706

IMG_0707

IMG_0708

IMG_0709

IMG_0710

IMG_0711

IMG_0712

IMG_0713

IMG_0714

IMG_0493

IMG_0697

IMG_0698

斎藤さゆり展

3.23(金)〜31(土)
12:00〜19:00日〜18:00最終日〜17:00

武蔵野美術大学造形学部日本画専攻卒の斎藤さゆりが、前回の斎藤弥との二人展を踏まえ、個展を開催する。

1988年から個展グループ展など数多く開催し、セントラル美術館賞や上野の森美術館賞などに入選、キャリアを積み上げてきた。
その傍ら近年はポーランドでの日本画ワークショップや講座を開講、精力的に普及活動も行なっている。
在住する町田近郊は、まだ白鷺はじめ野鳥や野の花が豊かにみられる里山らしい。丹念に写生したそれら自然の恵みを作品に仕上げての個展となった。
日々の語らいの中から得たであろう喜びがひっそりと作品から滲み出て、品のいい展示となっている。ぜひその声に耳をすませてほしい。

IMG_0605 IMG_0614 IMG_0616 IMG_0606 IMG_0607 IMG_0608 IMG_0611 IMG_0612 IMG_0615 IMG_0617 IMG_0618 IMG_0637 IMG_0638 IMG_0639 IMG_0641 IMG_0642 IMG_0643 IMG_0644 IMG_0645 IMG_0646 IMG_0647

前田正憲展 両忘

2018.3.14(水)〜20(火)
12:00〜19:00  日〜18:00最終日〜17:00

「生」と「死」をメインテーマに制作を続けきた前田正憲の新作展。
精緻な描写で蜘蛛の巣や髑髏、撃たれた鳥など濃密に漂う死の気配や対極の象徴・生花のみすみずしさを描いて来た前田が今展では大きな飛躍を試みた。
描写を捨てたーのである。
タイトルの「両忘」とは禅語で、大小、左右、善悪、自他、AとBなどあらゆる相対の両極から離れ忘れ去ってしまい、真実である一極について考える意との事。
一旦ゼロから考え直すことから掴む真実に至ろうと、あれ程執着した細密描写から離れ日本画の岩絵具からも離れ、墨一色のドローイングに徹した。
この仕事に至る伏線に、80年代美術シーンの再発見があったというが、古画や東洋画のもつシンプルな素材感を生かしつつ、自分の道は何処だろうかと腕を動かしたのだという。
絵とも書とも言えない境目を描く、、事で出てくる白と黒の世界。このはざまに「両忘」はある。

IMG_0596 IMG_0594 IMG_0595 IMG_0599 IMG_0598 IMG_0597 IMG_0601 IMG_0593 IMG_0600

平野俊一日本画展

那覇リウボウ7階美術サロン
2018.3.6(火)〜12(月)10:00〜20:30

氷点下の上田から気温26°の那覇へ。折々の花を描いて定評のある平野のIn The Gardenシリーズ沖縄編がいよいよ始まった。
溢れるように咲き誇る画廊内の花達ーもちろん入念にローズのパヒュームシャワーを絨毯に吹いてお客様をお待ちする。
平野画伯のライブペインティングもあり、目の前で出来上がる水彩作品を、みな驚きの眼差しで見守っていた。

IMG_0533 IMG_0534 IMG_0528 IMG_0536 IMG_0497 IMG_0500 IMG_0501 IMG_0502 IMG_0503 IMG_0504 IMG_0505 IMG_0506 IMG_0507 IMG_0508 IMG_0509 IMG_0510 IMG_0512 IMG_0515 IMG_0516 IMG_0521 IMG_0511

押元一敏展

2018.2.23(金)〜3.3(土)
12:00〜19:00
日〜18:00   最終日〜17:00

東京藝大デザイン科描画系出身で、現在は母校で准教授をつとめる押元一敏の展覧会。
近年アジアの遺跡を取材し、タイのアユタヤ王朝時代の石像などを描いていたのも記憶に新しいが、本展ではその後訪れたカンボジア・アンコールトムのバイヨン像を水墨で描いた新作をご紹介する。
また、forestシリーズは下地を版で起こし手彩色で仕上げる、という新シリーズ。同じ版の反復とそのバリエーションに描画系のデザイン意識が見えて興味深い。

IMG_0483 IMG_0484 IMG_0485 IMG_0473 IMG_0475 IMG_0476 IMG_0477 IMG_0478 IMG_0479 IMG_0480 IMG_0481 IMG_0482

旅するきもの展

2018.2.17(土)〜21(水)

着物の着尺地を厳選し、着心地の良い洋服に仕立てました。
結城や大島など紬を中心に、貴重な布コレクションを持つ小林伸子さんによる新作展覧会です。
大島紬に蠟版で染めた「東海道五拾三次〜大磯図」などを使用したロングコートや、表が結城、裏が絣のリバーシブルコートなどユニークな作品を是非身に纏ってその着心地を試して下さい。IMG_0402

IMG_0403

IMG_0405

IMG_0410

IMG_0424

IMG_0425

IMG_0426

IMG_0427

IMG_0428

IMG_0429

IMG_0430

IMG_0438

IMG_0439

IMG_0440

IMG_0441

つぬけの会

2018.2.5(月)〜11(日)
12:00〜19:00 最終日〜17:00

東京藝術大学OBかつ太公望という5人のグループ展が今日から。
宮地睦明氏は1972年工芸科ビジュアルデザイン専攻卒業後、デザイナーとして長く活躍したのち、お茶の水美術学院の院長に就任、その後創作活動に入り、墨彩画をよくしていた。本展への参加を機に絹本に岩彩という本格の日本画へと舵を切り、意欲的に魚や花を描いている。

また、小林正誠氏は1969年工芸科ビジュアルデザイン専攻卒業、旺盛に国内外に出展しつつ受験界のカリスマとして敏腕を振るった。今展では藝大OB釣り部リーダーとして皮剥の食事前と食後の姿を描いている。

小山松隆氏は1969年油画科卒、大学院では版画を専攻し、研究室で助手を務めたのち国内外のコンクールや個展を中心に発表、近年は墨のドローイングに意欲的に取り組んでいる。

川畑毅氏は1977年に大学院日本画専攻を修了、国内の美術コンクールをはじめ海外での出展に意欲的に取り組み、特にスペインのミロスを取材した作品を数多く描き、独自の境地を開いている。

鈴木よしひろ氏は1984年工芸科鍛金専攻を卒業後、86年大学院形成デザイン修了
くもん出版社のペーパークラフトシリーズ他、著書多数。幅広い分野で活躍する。また、釣りの他蝶の採集などでも同好のお仲間が多いと聞く。ペーパークラフトで作る林床の風景は彼ならでは。

以上、簡単に「つぬけ」のメンバーのご紹介を。
ちなみに「つぬけ」とは一つから九つまでは「つ」がつくが十以上にはつかないところから大漁の意を指すという。

IMG_0281 IMG_0319 IMG_0320 IMG_0321 IMG_0322 IMG_0323 IMG_0334 IMG_0335 IMG_0324 IMG_0325 IMG_0326 IMG_0327 IMG_0328 IMG_0329 IMG_0330 IMG_0332

池田美弥子展ーそらのもの

2018.1.25(木)~2.3(土)12:00~19:00
日曜~18:00 最終日~17:00

1987年武蔵野美術大学日本画科卒業の池田美弥子が本格の屏風絵に挑んだ展覧会を開催する。
かねてより鳥瞰の構図を得意とし、近年は学習院大学の佐野みどり先生のもとで絵巻物などの研究に余念のなかった池田が、練りに練った画想を四曲一隻の屏風絵にしたもの。
テーマはーそらのもの。DMに認めた文章は以下の通りである。

そらのものと思われるもの
月に太陽、雲や空、空を飛べるものたち
他には、松や椰子の実、屋根のとんがり、らせん階段、猫の尻尾。
それから、秋の山と、それから…
これらそらのものたちと愛誦する俳句から画想を得た作品が皆さまをお待ちする
また、屏風絵の画題は「逢魔が時」
この作品には以下のコメントが用意された。
夏が始まった日の夕方、塒(ねぐら)に帰る鳥たちと一緒に、ソラノモノがやってきた。
ほとんどのモノは夜露と共に消えてしまったが、屋根や松、椰子に紛れて残ったモノ があった。
それらは、さるすべりが咲くと、黄金色のしべと呼応して街を熱くした。
秋には風に乗って飛びながら木々を赤く染め、冬には枝の先に止まってひゅーと音を 出した。
春、芽吹きと共にあたりに漂い出し、6月、梅の実に吸い込まれると、次第に熟し て、地に落ちた。
夏が始まると、また、西日と共にやって来て、季節を進める。
時々、靴の先っぽや、自転車のサドルのあたりに居て、どこかへ行こうと合図する。
さて、この逢魔が刻を、どうやり過ごそうか・・・
IMG_0261

IMG_0262

IMG_0263

IMG_0264

IMG_0265

IMG_0266

IMG_0267

IMG_0274

IMG_0275

IMG_0268

IMG_0269

IMG_0270

IMG_0271

IMG_0272

IMG_0273

IMG_0276

IMG_0280

IMG_0282

IMG_0278

IMG_0281

直野恵子展

2018.1.17(水)〜22日(月)
12:00〜19:00日曜〜18:00
最終日〜17:00
これもまた小正月恒例となった感のある直野恵子展が今日から。
直野恵子は1995年に女子美大日本画科を卒業すると、創画会など団体展などに出品しながら個展を主な発表の場として自己の世界を深めてきた。
近年は墨色の仕事に全神経を集中させ、脳内の詩的躍動を唯一の手がかりとして制作を進めている。
今展では100号3点に、滲みや掠れを含んだ墨と水の戯れを描き、かそけくも緊張感に富んだ美しい画面を表出させた。
難点はインスタ映えしないところで、カメラでは捉えきれない絵の前の澄んだ空気を是非ご覧に入れたいと願うや切。

IMG_0226 IMG_0227 IMG_0228 IMG_0230 IMG_0232 IMG_0233 IMG_0219 IMG_0220 IMG_0221 IMG_0222 IMG_0223 IMG_0224

多摩美術大学日本画科 第12回 堀文子教室同窓展

2018.1.8(月)〜14日(日)   12:00〜19:00
日祭〜18:00   最終日〜17:00

初春恒例となった同窓展である。
白寿記念の展覧会を神奈川県立近代美術館 葉山で開催中の堀文子先生。
多摩美大で教え子を初めて持たれたのは1974年。創画会と名称が変わった年で名実ともに油の乗りきった制作をなさっていた頃だ。
教室では絵の事はもちろん行儀作法や宴会での配慮の仕方、諸事万端行き届かない学生を何とか人並みにしてやろうと奮戦していらした先生の姿が思われる。
最初の卒業生が50歳を越える頃に、先生から堀教室と名を冠した展覧会をしても良いとお許しが出た。
以来12年、87歳の先生は99歳に、最後の卒業生も50代となった。それぞれの作品に人生が刻まれている、自分を生きるだけです、と最後の講評に残された言葉にまたしても粛然と向かい合う新年である。

IMG_0147 IMG_0149 IMG_0150 IMG_0157 IMG_0158 IMG_0159 IMG_0160 IMG_0161 IMG_0162 IMG_0163 IMG_0165 IMG_0166 IMG_0167 IMG_0168 IMG_0169 IMG_0170 IMG_0171 IMG_0172 IMG_0173 IMG_0174 IMG_0175 IMG_0176 IMG_0177 IMG_0178 IMG_0179 IMG_0180 IMG_0181 IMG_0182 IMG_0183 IMG_0184 IMG_0185 IMG_0186 IMG_0187 IMG_0190 R0030617

木村浩之・白井由美 2人展

2017.12.18(月)~26(火)12:00~19:00
日祭日~18:00  最終日~17:00

今年最後の展覧会は昨年に続き木村浩之と白井由美の2人展である。
昨年末の展覧会が終了して間もない今年新春の国技館でNHK・BS相撲中継の解説をした木村浩之を覚えている方も多いと思うが、今年も本場所のみならず巡業まで密着して取材を重ね、野天や月の下での取組を描くなど、シュールなほどに想像の羽を広げて神事としての相撲を若い関取の日常の日々を通して生き生きと描いている。
一方で、白井由美は今年5月に出産、子育てと大きな生活の変化を受け入れながら制作を続行。この2人展に向けて絹本着彩の精密な仕事を集中的に行った。
木村が漆喰の下地に油絵を思わせる強いマチエールの仕事になっていくのと対極に、白井の表現は余白を意識した細い線を絹布に滑らせる飾り気のない方向に向かっている。
黙々と相撲を取り続ける力士の「褻」に目を向けて描く木村と、日々の生活に寄り添う花や猫、あるいはパンやお菓子など身近にあるものへの限りない愛おしみをさりげなく描く白井ー二人が新たな家族を得て充実した日々を送った事はこれら作品の中に紛れもなく記されている。

IMG_0019 IMG_0020 IMG_0021 IMG_0022 IMG_0025 IMG_0026 IMG_0027 IMG_0028 IMG_0031 IMG_0023 IMG_0030 IMG_0039 IMG_0040 IMG_0042 IMG_0043 IMG_0044 IMG_0045 IMG_0046

X’mas Art Festa 2017 板東里佳展ーDeep in the puddle

2017.12.8(金)~16日(土)12:00~19:00
日曜~18:00 最終日~17:00

在住するニューヨークの乾いた空気、生まれ育った日本の情感、二都を行き来しながら双方がもつ魅力を石版に描いて制作を続けてきた板東里佳。
ブルックリンのアトリエにプレス機と石を残して日本に帰国中、絹本墨彩の魅力に取り憑かれ研鑽した成果を本展で披露
する。
木漏れ日や雪景に映る影などを精緻に描いてきたリトグラフの技術を存分に活かしながら、絹に筆を下すー後戻りの出来ない緊張感と余白への意識が柔らかいグレーの諧調となって水紋の姿を浮かび上がらせていく。
描写からもう一つ奥の心象へ、彼女の追求はまだまだ止みそうにない。


IMG_6931IMG_6934IMG_6935IMG_6936IMG_6937IMG_6938IMG_6939FullSizeRender-1FullSizeRenderIMG_6924IMG_6925IMG_6926IMG_6927IMG_6928IMG_6929IMG_6942 IMG_6943 IMG_6944


Parse error: syntax error, unexpected 'string' (T_STRING), expecting function (T_FUNCTION) or const (T_CONST) in /home/users/web13/8/0/0241308/www.shibataetsuko.com/wp/wp-content/plugins/pagebar/class-postbar.php on line 20