ー旅する着物展ー
2019.12.16(月)〜21(土)12:00〜19:00
最終日〜17:00
作者からのこんなメッセージから
うららかな春は厳しい冬の後から来る!
可愛い蕗のとうは霜の下で用意された〜心はいつも蝶のように
十日町紬のコートジャケットで軽やかに!
着物地で洋服をつくるこの作家さんに出会ったのはもう十数年前になる。フェルト帽子作家・黒羽よしゑさんの展覧会の折に来廊ー聞けば秋田大学教育学部美術専攻で絵を学び、最近まで美術教師だったの事。
在任中から、日本の染織の魅力に取り憑かれ全国から生地を集めては一人パリコレをしてるのよと宣う。
着てみると、和服の折には味わえない風をはらむ絹地の軽やかさがある。一枚仕立てのコートドレスを羽織って銀座を闊歩すると気分はパリジェンヌかニューヨーカー!
大島紬、琉球紬、結城紬、十日町紬、黄八丈、上田紬、米沢紬など紬(絹)ものが主体で久留米絣や越後上布、壁上布、能登上布など木綿や苧麻を素材としたものまで全国の伝統染織の逸品をコレクションし、惜みつつもハサミを入れて新しい世界へ誘う。
日本の染織は世界に冠するもの故に、その素材を自由に楽しんで身にまとうことから、また着物の美しさに目覚める循環もあるかもしれない。
裏地に凝るように、今年はリバーシブルで着られるコートも沢山!
是非、生地に触って着たおしてこれらを染め織った人々に思い至って欲しい。