2019.4.1(月)〜7(日)
12:00〜19:00 最終日〜17:00
陶と古布による作品展示。
小松葉月さんは2017年多摩美大院工芸科陶芸専攻を修了した気鋭の作家です。
在学中の2014年に第17回岡本太郎現代芸術賞・特別賞を受賞するなど、特異な作風で注目を集めています。
今展では、1250度で焼成した陶土と仕立ての残り裂を組み合わせて「細胞の行列」というインスタレーションを。
細かく積み上げられた陶土にも、括られた布の表面にも、よく見るとニコニコマークのような顔があります。これが彼女のいう細胞の顔なのです。
これら細胞が赤になったり青になったり白くなったりしながら、これまた細胞でできた車に乗って行列しているーといえばよいでしょうか。
前展の翠さんの作った場が光の空間だとすると、葉月さんは有機体の蠢くがことく内蔵的空間を作り上げてきました。
さる方が、アートの本質が違和感だとすると素晴らしい展示だと翠さんの仕事を褒めてくれたのですが、ニコニコマークの細胞が満載の今展もその意味では充分非日常を味わっていただける空間になったと思います。
是非、この氾濫は体感していただきたいもの。
1991年生まれ 神奈川在住