佐原和人展初日

24才で個展デビューして以来、都市の残像を描く佐原画伯の今年の個展が今日から。 今展と平行して、横浜高島屋にて「イチロウとNieの始末の良い仕事展」を開催するため、身体が二つない悦子、画廊の事は悦子よりよく知るサハラ隊員に預けて出稼ぎに。
佐原画伯とサハラ隊員を一度にやるのは大変なこと。まして今回はお父様の佐原和行画伯も同会期で個展のため、お母さまの御協力も仰げない。この非常時におっとり薙刀で駆け付けてくれたのは、久々登場の綾ちゃん。う~んと、お忘れの向きにはコスプレの部屋の悦日記の中程に、お二人が士官とご令嬢姿で見つめ合う画像が掲載されているによってご参照を。
綾ちゃんは、普段昔着物のくるりさんでお仕事をしているので、今時の若者には珍しいしっとりとした情緒のある才媛。フランス語も堪能なのがトレビアン!な彼女、実はあの共演がきっかけで佐原画伯のパートナーに。コスプレもたまには役に立つのが実証されてなにより。
そんなワケで、私生活も充実の佐原画伯、今回は二人のコラボを象徴する、自作作品をプリントした絹の着物を制作。それを毎日着て御接客の運びに。少しやせたかな?と思われる画伯の腰に帯をタイトに巻き付けお江戸ライフの画伯、なかなか決まっているでしょ。
10月には念願のロンドン展もあるし、益々活躍が待たれる画伯の初日画像を御紹介。5日までよろしくね!悦子は出稼ぎに行きまーす!

コバッチ身和子画伯恩師とともに

暑い、暑い今日この頃。39、5度という信じられない気温が記録された今年の夏。毎年この時分になると壊れるクーラーもなんとか持ちこたえ、猛暑の中を来てくれる方をお出迎え。画伯お仕事仲間の、特許庁の方々も同級生の方々も汗をかきかきご来廊。
最終日の今日は、女子美大時代の恩師・松本俊喬氏を迎えた。変わらず教え子の発表を見に来てくれる有り難さに、接待も濃いめを心掛ける。30代の前半というのは、絵を続けるかやめるか迷う頃。まして女性画家であれば、結婚・子育ての時期にあたるため、この時期をどう乗り切るかが大きな試練となる。
幸いお父上も画家、嫁ぎ先のお母さまも絵に関心がある方という恵まれた環境。なによりも旦那の行地氏が、彼女の制作活動に協力的なのが、有り難い。なんであれ続けて、その時にしか咲かない時分の花を咲かせていくー要はこれに尽きる。
慌ただしい結婚後の数カ月に、個展の準備は大変だったと思うが、この後に必ずや生かされることだろう。前にもまして、描くことに意欲を燃やしているのは、顔色をみればわかる。人物を抽象形で描くというチャレンジは、様々な試行錯誤を経て、鮮やかに画像として立ち上がる。自分の心と格闘しながら紡ぎだすしかない世界を目指すからには、精神的な体力が必要だ。おおらかなご主人との生活の中で、更に豊かな精神性を持たれるよう祈るや切。
今日は同級生と恩師の画像とともに、今展の殊勲賞・ダーリン行地氏、お母さまご恵贈のドンペリヴィンテージの、香り高い泡をお目にかけて、コバッチ身和子画伯の船出を祝福するとしよう。

コバッチ身和子再び!

華麗なる女子美アーンド新婚パワー炸裂の今展、猛暑の中を色んな方にお見えいただいた。
見事減量して病院から帰還の林先生も、夏休みに入られたとの事で御来廊。お互いスリムになった身体を見ながら健闘をたたえ合う。尾長君も甘いもの好きがこうじて糖尿と戦っているが、林先生も甘いもの好きという点では人後に落ちない。もちろん女の子としては甘ものはかかすことのできない必須食品。珍味ばかりではなく甘味も揃う悦子画廊では食べられないお二人もついつい一つ二つ手が伸びる。
そういえば府中美術館の本江館長も甘ものは大好き。チョコレート談義に花が咲く。珍味堂ついでに甘味堂も名のれそうな画廊ではある。あの大虎・いなさんも実はとらやの羊羹(黒砂糖のやつ)とアイスクリームは大好物。ただイメージを裏切るので人前では食べないそう。
今日は、女子美の美女軍団とむらこ村越画伯など甘党の決起集会のようになった画廊だったが、宵闇がせまる頃になれば珍味党も集まる。なんとも十両系というか重量級が揃い踏み。ここに武大人がいればいうことないのだけれど、、。
ということで御姫様状態のコバッチ身和子画伯の艶姿を。ちなみに画伯は、呑めないのに珍味好きという悦子と同じ体質。最近は旦那も巻き込んで珍味を取り寄せているとか。今回も新妻モード全開の手料理を色々作ってくれくれた。

小林身和子画伯二度目の個展

二月に、行地氏と目出度く結婚した小林身和子画伯の二度目の個展。彼のお母さまからドンペリニョンのビンティージをお祝いに頂き、呑めない身和子画伯もわーい!もっとわーい!だった悦子、早速銀子を呼び居合わせた野地練馬守とテイスティング。うまーい!やはり新婚の味か、爽やかな甘さと切れの佳さ。お母さま堪能させて頂きました。有難うございました
結婚後、晴れやかな表情の画伯、安定した暮らしにはまだまだ届かないにせよ、お元気パワーで旦那さんとの生活と絵の両立を乗り切ったとみた。また、時間がある時に今回の仕事を振り返るとして、とり急ぎ、身和子応援団の画像のみアップ。詳細はまたいずれ。

T大人歌手デビューと浜降祭

なんだか、連日大忙し!のため日記掲載が遅れているが。今日はお詫びに秘蔵中の秘蔵お宝写真を。実は密かにT大人歌手デビューを画策している悦子。無事プレデビューの日を迎えた画像を抜かりなく。場所は都内ジャズ倶楽部。演奏するはご存じ銀子の友人T氏のトリオ。ステージママとしてはハラハラだが、一般のお客様の前で堂々の歌唱はお見事の域!次報は今秋の本格デビューまで待て、ですか。
さて、一夜明けて小林身和子画伯の搬入後は、御待ちかね『暁の祭典・浜降祭』へ。なにせ暁だから、深夜二時に宮出し。搬入から初日までのスリリングな何時間を祭り三昧でという野望をもって茅ヶ崎・池田亭へ。池田亭主人義孝氏は仕事のため不参、代わりに美弥子夫人の妹夫妻と松谷画伯のメンバーで。アジアのツアーガイドのような出で立ちの美弥子夫人、地元のケモノ道を知り尽くした人ならではの緻密な案内を。鶴峰八幡の宮だしを振り出しに海まで延々三時間神輿に密着。いよいよ浜降りの前には抜かりなく団子屋でほかほかの団子ゲット!海に入る神輿を追いかけたり追いかけられたりずぶぬれになりながら、同じく頭から潮をかぶっている酒呑亭N氏もゲット!海上がりの珍品なり。
その後、吉田氏邸で心尽くしの祭りの振る舞いを受ける。しかも、御舟様が愛した湯殿で潮を流すという特別な計らいも。アトリエは神韻渺々とした空気に包まれ、呆然とするばかりの我々お祭り探検隊の前には、松露をかたどったエリンギの炊き込みご飯松の実付き。朝の七時に次々に供される御馳走の数々を堪能し、これ以上いたら余りの心地佳さに昼寝してしまうというぎりぎりのところで、今日が初日だということに気がつく。いかん!いかねば!春彦氏と浜降祭の神様たちに感謝して茅ヶ崎を辞す。

月星よ、さらば

炎熱の東京。連日の熱風の中来廊の皆様に御礼を。山あり谷ありの会期中も過ぎてしまえば、一瞬。毎日緊張感のある作品とともにいたせいだろうか、暑さを忘れて毛穴も引き締まる思いを。
お別れに、今回の作品「月星」とのコラボを各種ご紹介。作品との一体感をそれぞれに表現してもらった画像を。
もちろん最初は悦子。また、九月にカナダ展を控えている杉本洋画伯ご夫妻、先日画伯がお邪魔した高円寺のお店のマスター(前衛舞踏家)、俳句仲間の松助・磨女の一同。さらに俳友で俳優の伊藤洋三郎氏とCMディレクターX氏及び女優Y嬢も怪しい姿を。ちなみに洋三郎は先頃団鬼六原作「花と蛇」に出て杉本彩をさんざんいぢめた。その妖気が消えないうちに。またX氏は今、放映中の船越桂氏のCMを撮ってる方。これらの方々と別れを惜しんだ「月星」は、これから次の任務地へと旅立つことに。いざ、さらば!

濃い関係の方々

立山画廊・堀實紀男氏の御来廊。若いながらこの十何年間画伯を側面で支えて来たお方。悦子もさんざんお世話になっている、いわば盟友。今日はわざわざ富山から。同じ日本海の御縁で日展の中村徹画伯とツーショット。う~ん、ここまで男が似合う男も珍しい。
男といえば、ご存じいなさん。今回の画伯の宴では、一夜俳友として歌合戦を付き合ってくれた。かつて酒を呑んでは乱とか泥とか血とかいう字に縁のあったお二人も最近はやや大人になって静かに熱く語る夕べになる、、筈だった。ところが、ある御人が画伯に無礼な言動をするや、いなさん久々の発動。大魔神となって立ち上がった。それを、あの齋藤隆が「まぁまぁ」と止めて事亡きをえたのが秀逸。自分の事より自分が大切にしてる人を侮辱されると人は怒るもの。画伯も歴戦の強者だが、この二人がタッグを組むとさぞや、、あ~考えたくない!画像は嵐の前の柔和な大魔神。画廊新スタッフの産賀さんと齋藤画伯のご友人とともに。
また、横の会のお仲間というか戦友・仲山計介画伯も。悦子同級生の工藤ちゃんと、先日秩父でお世話になった長瀞一番星ミュージアムの方もご一緒に。この方は小泉さんそっくりでしょ。

画伯のご友人たち

持ち歌を全曲歌わないと眠らない画伯との歌合戦は歌唱力より体力勝負。存在感が歌と一体となっている画伯の一曲は、普通の人の十曲分に相当する。ゆえに二十曲くらいある画伯のもち歌を聞き終わる頃には、こちらはニ百曲くらい歌ったような感じに。「あぁ上野駅」から始まって「国境の町」になり「赤いランプの終列車」まで、堂々の名曲めぐりを三日間ほど。
それはさて、昼間の画廊にいらっしゃる方々は、これまた堂々の御歴々。京都からは、樂家十五代当主吉右衛門氏と奥様がいらしたか思うと、読売新聞の前田氏とご同席。美術記者というより若き学究という面持ちの前田氏は中国美術史が御専門とか。墨に取り付かれている画伯を御紹介した一文はお見事だった。樂氏と画伯は以前書展でご一緒した仲。初めて画廊にいらした時はアタッシェケースを下げていらしたので、敏腕の青年実業家と思った悦子が、お仕事は?等とうかつにもお尋ねしたところ、やきものやです、と。京都のやきものや、といえば、、と回路が繋がるまで約3秒。いやはや恥ずかしい。今回はそのアタッシェケースの中身がなんだったか判明した。なんとそれを下げている時は、初代長次郎か三代のんこうの器を伴っている時だという。ご本人とお父様の作品は画廊に展示したことはあるが、まさか初代様までいたことがあるとは。今回は美しい奥様を伴っての御来廊。先日御訪ねした秩父の法性寺ご住持ご夫妻もご一緒に楽しい一時を。
夜には、先日熊谷守一の写真集を出したばかりの写真家・藤森武氏の御来廊。土門拳の弟子にして、若い頃から熊谷画伯や白州正子女史に可愛がられてきた藤森氏は筋金入りの猛者。熊谷画伯が絵を描く姿を撮らせたのは氏が最初にして最後だという。齋藤画伯とも長年のおつきあいとか。いつか三人で句会を約す。居合わせた吉田氏とも料理談義で大いに盛り上がる。ウェブ大里氏とは最近の写真の話など。
また、若手では諏訪敦画伯が表敬に。大野一雄氏などを描く諏訪画伯が、齋藤画伯の絵に反応しない訳はなくひとしきり話し込まれていかれた。彼のウェブにも面談の顛末が。是非御覧あれ。

齋藤隆 秩父路を行く

三年ぶりにご上京の画伯。もとより密着ご接待は覚悟の上だが、この度は、ご接待方々顔見世興行の旅。秩父三十ニ番札所法性寺ご住職ご夫妻は、ご自身達たちも絵を描かれることもあって、かねてから画伯のファン。秩父入りともなれば是非御訪ねしなければとのことで、旧知の浅見画伯と。
また、秩父ワイン社長も酒蔵を改造して美術館にする構想をお持ちだとか。懇意にしているドーベルマン村山氏ご夫妻とともにご挨拶に。コレクションや秘蔵のワインを堪能後改装中の酒蔵を見学。外は37度を越す暑さというのに、さすが土蔵は涼しい。朴訥な中に必死で秩父ワインを育てた気骨を偲ばせる社長夫妻の饗応を受けながら、こういう方たちにこそ画伯の作品を、と思う。
夕方からは長瀞一番星ミュージアムにて名画に囲まれながらの一献。星社長自慢のあれこれは話にはきいていたが、これほどだったとはと感心しながら、銚子から届いたばかりという絶品の目刺で冷酒を。昼間のワインにほろ酔いのうえ、渓流の流れを聞きながらのお酒とくればめくるめかない筈はない。ご主人の星社長が日本橋のお店からわざわざ戻って来て下さった頃には、青木繁の絵の下のソファですやすや。もちろん、人家のない秩父路にもカラオケ屋はある。今日の御宿・新木鉱泉に辿り着いたのは午前三時だったか。誰一人帰ろうと言わないのは、みんな只の御人ではない証拠?
瀬を早む音や蛍の来ては消へ  珍味堂遠見

鬼才!齋藤隆展が今日から

今日から始まる京橋界隈展、悦子画廊では齋藤隆展を開催する。二人展・四人展では御紹介していた画伯の画業も個展では初めて。ようやく十何年かの念願が叶った。
悦子がホントの小娘だった頃、齋藤隆画伯はすでにその鬼才ぶりを注目されている気鋭だった。中村正義画伯が存命中、齋藤画伯もメンバーの「異色作家五人展」という展覧会を、この画家たちが正統なんだから「正統派五人展」にしろ、といい続けたのはあまりに象徴的だが、いかにも絵を描くということだけに人生の焦点を合わせて来た画伯こそ、画家の王道をいくというにふさわしい。
今展に先立って三月にN.YのM.Y.Art Prospectsで開催された「齋藤隆展」の内容に、コンテ時代の大作も加えて画伯の十余年の苦闘を伝えるべく企図したが、企図した本人があらためてこの年月の凄さに気付かされることになった。
リアルタイムで作品を見ていたし、十全に理解していると自負してはいたが、十年たって振り返ると、作品一点一点の歩みがまさに血と汗の結晶だったという事が今さらながら見えて来た。今までの技法を捨てる、というのは言うほど易しくはない。技法が変わることで、描く対象が変わる、極端にいえば世界観まで変わる。仙人というには生臭い人間としてのエゴを抱え、山中深く呻吟したその歴史が、これらの絵だった。
これほどの孤独に耐えた線があっただろうか、と画伯の画業を反芻してみる。定時制高校を一年で中退して以来、家族ごと転々と放浪。折々の時代に、これが齋藤隆だ、としか言えない作品を制作してきた。描かずにはいられない火のような衝動に支えられた作品たちだったと。いわば「動」の時代の線は、画題によらずどれも生々しい。その「殺気」に似た執念による作品は生気があらばこそ。その生気を振払うように、ひと気のない川内村に隠者の如く移り住んでからは、自分の手の皺を見る日々だったと聞く。徹底的に人との交渉を避けて自分と向き合った時に、人は何を見るのだろうか。手の皺に、木の目に、鉄の錆に、枯葉に、蛇の抜け殻に分け入って、その風化していく様相を描く事は、「生と動」のドラマから「死と風化」のドラマへの展開を物語る。墨という素材を得て、画伯はどこか覚悟を決めたのだろう。墨をよく知る人だからこそわかる恐さに立ち向かうために。
今、川内村は青葉に彩られ生き物の力で溢れんばかりの季節だ。長い冬籠りの時期を経て一斉に芽吹く自然の息吹と同化するように、画伯の十五年に及ぶ孤独の作業は「再生」の時期を迎えたように思う。一連の仕事を時代を追うように見ていると、画伯の目線が次を目指しているのがわかる。いよいよ佳境に差し掛かった画伯が一体どこまで連れていってくれるか、楽しいような恐いような、、。
初日の今日、作品とお茶目にコラボしてくれた池田二十世紀美術館の林館長他、三十年来の戦友の方たち、野地練馬守と若い生徒さんたち等、久々の人間に囲まれてニコニコの鬼才の姿を御紹介。

 

山田りえ展最終日

悦子はじめ画伯たちが、一方ならぬお世話になっている牧ちゃんこと大山牧子女史が、最終日お友達の加藤女史を伴って再々のご来廊。
可愛らしい風貌ながらこのお方は堂々・某社の社長。先日ご友人の歌手ミーコさんがラテンのライブハウスに出演されるとのことでご一緒させていただいき、女三人サルサとサンバに盛り上がり、六本木の夜を謳歌したもの。
りえぞー画伯が鎌倉高校時代に行きつけにしていた名物画廊喫茶「セラヴィ」のご主人やお仲間も最後日に駆け付けてくれてにぎやかに。
大勢の方達にご来廊頂き、りえぞー画伯もほっと一息。毎年、努力を積み重ねてきたからこその事だが、生きる事の迫力が画面に溢れて、人に何か喜びを感じてもらいたいという画伯の願いが少しずつかなえられているように思う。これからがスタート、の思いをますます強くしているに違いない画伯に、

不肖悦子からも熱いエールを。りえ展最後の画像はラテンナイトのスペシャル画像を。(ぬいぐるみを着た悦子ではありません、念のため)

りえぞー画伯うれしい悲鳴!

連日の大盛況にうれしい悲鳴のりえぞー画伯。野地練馬守が引率してこられた某大学のゼミの生徒さん達に、画廊のお仕事の実態をレクチャアー(のようなもの)する。ちょうど、ギャラリー俊の春彦氏もいらしたので助け船をだしてもらった。
また、ビジュアル系アーティストの駒形君が浴衣姿も爽やかな美女とご来廊。違った意味でビジュアル系のいなさんも照れながら画像に納まる。最近、写真では魂を抜かれないことがようやくわかったらしい。りえぞー画伯もいい男系として、多摩美ーズ仲間のがぼちゃん画伯と小百合画伯にすりすりされながらポーズ。
蛸壷を手みやげに来廊されたのは、先日九里ちゃんが連れて来てくださった白石ご夫妻。義理堅いご来廊にスペシャルサンクスを。ちなみにこの蛸壺、悦子が抱いたまま手放さなかったので、画伯用のは別に手配して下さったそう。画廊で何が釣れるか、とても楽しみ!

りえぞー画伯応援団

昨年逝去されたりえぞー画伯お父上のご友人たちが来廊された。展覧会の度、うれしそうに郷里の同級生の方々とお見え下さったお父上。その遺徳を慕って今年も。また、お仕事関係の御友人・増田氏ご夫妻は毎年決まって薔薇の花束を送って下さる紫の人(ガラスの仮面風にいうと)。今年も見事な赤薔薇を届けて下さった。生憎りえぞー画伯はお留守だったが、お父様御縁の方々が奇しくも御同席なさるのもなにか不思議。
銀座まり緒の小川まりママとチーママがちかちゃんと久々のご来廊。その美しさにめくるめく多摩美教授の米谷先生の図といきたかったが、その他山ほど応援団の方々もいらして、画廊はまさに百花撩乱の様相。
そして忘れてはいけない最強の応援団団長・黒猫亭月光氏。展覧会中かまってもらえない淋しさをぐっと我慢して、けなげな応援。今回はその陰の男としての存在を特にご披露。

山田りえ展ー7度目の個展 華麗に開幕

お互い前日まで、ほとんど寝てない状態で当日搬入という、過酷なスケジュール。一体誰が入れたんだ!と自分に怒る。が、朝のこない夜はない、、いや必ずやってくる。ほ〜らやってきた!
最後の筆を置いたのは一体何時なのか、満身創痍の画伯を支えて、旅装も解かぬままみそそ画伯がありがた〜い大活躍。年明けからハードな予定をこなしてきたりえぞー画伯、今日の日が迎えられたのは本当に目出度い。
恒例の大画面こそないが、それを補って余りある密度の高い作品たちばかりで、最後の頑張りが如何ほどのものだったかがわかるようだ。隅々まで行き届いた神経が、これまでにない完成度となって花の命を際立たせている。小さい画面が時に大きい画面を凌駕することもあるのだなぁと納得。ただ、これも大きい画面に挑戦し続けてきた今までの経験があればこその快挙。特に「あやめ」にみる空間は、パワフルなりえぞーの世界から一転、なんとも典雅な趣を湛える。葉っぱ一枚に宇宙をみた画伯の感性が、丁度いい力の抜け方を得てここに集約したか、と。あ〜大安の日を初日に選んでよかった!
それはさて、徹夜でもオープニングパーティの時間になれば、また違う元気が湧いてくるもの。お歴々も、お仲間も、ダーリンも心から今日をお祝いしてくれた一幕をまずは御紹介。

ミソリーノとエツコリーリャの旅

安住展修了後の悦子、りえぞー画伯の会期までみそそ画伯と取材兼営業の旅に。向かうは秋に展覧会を控えた沖縄。
例によって迎えに来てくれた清也取締役の車で、まずはコザの南京食堂でお昼ご飯。人気のない街コザの、裏寂れた雑貨屋こそみそそ画伯の格好の取材地、、射的場のように隙間だらけに展示される昔なつかしのグッズに喜ぶ画伯を後目に悦子もしっかり物色。
昼間は百貨店、夜はジモティの方々と熱烈友好のハードスケジュールのなか、みそそ画伯は市場の迷宮を喜々と走りまわり不思議な世界を見つけてくる。
映画の「旅芸人の日記」ではないが食うに困ったらこの道かなってちょっぴり思う。赤坂潭亭のご主人・高木懍女史と花の鈴木ひろこ女史が丁度食材研究にいらしていて、「うりずん」での合流をお許し頂き、地元の名士・上間氏と仲田氏を御紹介いただく。もちろん楽しい三線 ナイト。最後の晩にはあの大城美佐子先生の店で、12時過ぎからフィーバー。先生を描かせていただくご了解をとる。これで風景から人物にまで幅が広がった。どうせやるなら沖縄の人をなんとか楽しませるものにしなきゃね!
明日は朝一でりえぞー画伯の搬入アンド怒濤の初日、う〜ん濃い日々やのぅ。

安住画伯最終日

 

最終日の今日は、連日ご来廊のH田パパはじめ多摩美ーズの教授米谷先生や長野から上京のアズピ画伯とドクターみっちゃん、みそそ画伯、再々登場のいもきん小黒氏など、にぎやかに。 一段と黒にも色にもあでやかさと深みをくわえた小百合画伯の、次回への旅立ちを言祝いでみんなで乾杯!いよよ華やぐ命なりけり、と充実の展覧会を振り返ったことだった。更なるご精進を!!

 

美しき応援団の方々

小百合画伯の故郷・宮城県古川市の高校の先輩たちが画伯の激励にいらしてくださった。伝統ある女子高とのこと、今もはなやかに活躍される先輩がたに囲まれ、小百合画伯もうれしそう。
画廊関係では、久々のいもきん小黒ご夫妻のご登場で、一段となごやかに。スーパーりこちゃんも美しき応援団として画廊に華やぎを添えてくれた。
画伯に絵にふさわしい華やぎにみちた一日の御紹介を。

正しいマダム道とお嬢様道

画伯の先輩にあたる加山英里子さんとお嬢さんの万葵さんのご来廊。一体何故加山クラスには美人が多い?という謎は別の機会に解くとして、マダムぶりでは人後に落ちない小百合画伯も脱帽のマダム英里子さんは、故加山又造先生のご子息哲也氏の令夫人。陶芸家として活躍する哲也氏を支えながら、みずからも画家として数多くの個展をこなす。お嬢さんは、多摩美の芸学の現役学生とのこと。小さい頃からバレエをやってらしたとか、華奢な身体に芯が通っている。
今日は、芭蕉の「静けさや 岩にしみいる 蝉の音」で知られる山寺をご実家とするマダムとそのお嬢様もいらして、品の良い雰囲気が画廊内にただよう。付け焼き刃の悦子としては、この正しいマダム・お嬢様道を今後の参考にして精進したいもの、

家族姉妹いとこ全員集合

小百合画伯のご夫君・林茂夫氏のご一家並びにいとこ連合が展覧会に。
甲府のお姉様にはいつもおいしいものをご持参いただくが、今年はご自慢の梅干し。とてもおいしい品につき皆で堪能する。
二人のお嬢さんもいらして、今日は小百合画伯を支える家族の日。いとこ会の皆さんも仲良く銀座の夜をエンジョイなさった。

安住小百合展ー百花撩乱

マダム・リリーあるいは白百合夫人こと安住小百合画伯の個展が今日から典雅に。
黒に漆を混ぜた、まさに漆黒の背景にあでやかに描かれた花々。成熟した画境は今年ますます深みをまして芳香を放つかのようだ。円窓スクウェアという変形の画面の花シリーズも八点目。それに先立つ個展で少女と蝶の作品を二点かいているが、その少女の手から飛び立った蝶々が、これら花々の間を飛び交うという趣向らしい。このシリーズが完成した暁には、さぞや百花撩乱の濃密な花園になるに違いない。
今回はこの連作や風炉先屏風ほか、庭先で丹精した花々と人物・静物など充実した作品群を発表、見応えのある個展となった。
白百合夫人とはいえ、日々の暮らしはある。特に今年は愛嬢二人の受験と、日展出品、恩師加山又造画伯のご葬儀のお手伝いと春から気の休まる間もないことだったろう。しかし、作品からその慌ただしい生活の匂いがすることはない。あくまでも凛然たる空気のもと命の輝きに満ちた作品たちである。如何に花の心に身を添わせて描いているか、思わせて余りあるところが、白百合夫人たる由縁だろう。
初日の今日は、学生時代の御学友はじめ、日展の福田千恵先生などが駆け付けてくれた。豪華なお料理は、白百合夫人のお友達のマダム・井上夫人と若松夫人の心尽くし。お毒味と称して一番堪能したのは珍味堂悦子だったかも。


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